寒い冬にダッフルコートを着たくなった
世代的にダッフルコートと聞くと、小沢健二の『ドアをノックするのは誰だ?』(1995年)が脳内でリピート再生されるので、なんとなく気恥ずかしくて着るのをずっと避けてきた。でも40代も中盤を迎えて、そんなのどうでもよくなった。
ブルックス ブラザーズのパープルのダッフルコートと出会った瞬間、心が躍った。触れた瞬間に分かる、この圧倒的な質感の違い。重厚な見た目なのに軽くて、肩への負担が全然ない。着心地も抜群だ。このイギリス製の特別なモデルは、パープルのみの展開。攻めてるなぁ! と思ったけれど、ダークカラー中心の冬のワードローブに、パープルって実は合わせやすい色だと気づく。意外とベーシックに使えそうで、ベージュやネイビーの定番色よりもずっと新鮮だ。フードの形も絶妙で、被った時のシルエットも美しい。これは一生モノになりそうな予感。
ブルックス ブラザーズ ジャパン
TEL:0120-02-1818
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami
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Editor's Fav 2025AW

