あえてのブートレグ感、今はそこがいい。

いわゆる「フットボールマフラー」をファッションに取り入れたい熱は、20代の頃にはじめてイングランド現地でフットボール観戦をしてからというもの、数年に一度は訪れています。中でも今もよく覚えているのは2005年秋冬シーズンのクリスヴァンアッシュのデビューコレクションで象徴的に使われていた超ロングなフットボール(風)マフラー。どうしても欲しくて、都内のセレクトショップを探し回ったのを覚えています。
それはバーガンディと白をベースにしたシックな配色で超ロング仕様だったこともありかなりモードな雰囲気だったのに対して、今回のコム デ ギャルソン・シャツのマフラーは、配色もアクリル100%の素材も含め、スタジアム外の露店で売ってそうなブートレグ感が面白い。最近はヨーロッパの人気チームをはじめ、どこもアパレルに力を入れていてデザインも洗練されていている分、逆に昔ながらのいなたい雰囲気が新鮮で久々に取り入れてみたくなりました。
コム デ ギャルソン
TEL:03-3486-7611

副編集長
薬師神和彦
ワードローブのほとんどのアイテムがネイビーの“ネイビー男子”。愛犬家、コーヒーより紅茶派。コラボじゃない “素のユニクロ”を研究する「世界一詳しいユニクロ・スタンダード学」を連載中。
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami
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