着れば気づく細かな美学
ハイダー・アッカーマン恐るべし。何の変哲もないクルーネックのカシミヤニットが、着ると「普通じゃない」波動が押し寄せる。ベースはミドルゲージの黒で丸首と超ベーシック。おや、肩が落ちて、裾丈が短め、裾リブ強く腰に収まりがいい。なるほど、着ると丸みを帯びたコンパクトな逆三角形シルエットになる。カシミヤはウールに比べて落ち感のある素材なので重心が下になりがち(だから基本はタックインで着ている)。ところがこのカシミヤは重心が上になり、タックインせずともウエスト位置でピタッと留まる。こんな立体的なカシミヤニットは初めてだ。クルーネックの開きも下方向ではなく横に広がり、ボートネック未満な雰囲気。ベーシックを更新する理由がちゃんとある。
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編集主任
中野健吾
ファッション担当。映画と韓流ドラマが好き。甘いものと炭水化物が大好きで、運動は嫌い。にも関わらず30歳半ばを過ぎても中学時代と体重が変わらない代謝の良さが自慢。ワードローブは、白、黒、ベージュ。
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami
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Editor's Fav 2026-27FW