毎年恒例、“暖かさ順”の「ユニクロ」ダウン!
師走も半ばに差し掛かり、ダウンジャケット市場は最終局面に突入。グローバルブランドの「UNIQLO(ユニクロ)」においてもダウンの入荷が整ったタイミングだ。昨今のホットトピックとしては、定番の「DOWN(ダウン)」と高機能中綿アウターである「PUFFTECH(パフテック)」の二本柱を「ユニクロ」では強力プッシュ。バラエティが豊富であり、それなりの「予習と比較」なしには購入の二の足を踏みかねない状況である。
そこで、現在発売中の「ユニクロ」2025年冬コレクションの中から「ダウン&パフテック」を10型厳選。試着した体感から、「10段階の暖かさ順」で並べ、「着用最適気温」も明記した。これでもう、「ユニクロ」ダウンで迷うことはない!
プレスルームには2025年冬の「ダウン&パフテック」が勢ぞろい。ラインナップ数を抽出すると、「ユニクロ」メインライン(メンズ)における「ダウン」は7点、同「パフテック」は7点、コラボ特別コレクション(メンズ)の「ダウン&パフテック」は5点であり、計19点。ユニセックス想定のウィメンズを含めると計20点を超える。
だが、同モデルの派生形と言える「ミドル丈 or ロング丈」「フード付き or フード無し」「ステッチ入り or ノンキルト」などのバリエーションも存在し、「暖かさ順」の縛りでピックアップする場合の実数はそれほど多くはならないのだ。
①メンズにもお勧めのウィメンズまで網羅
②「ミドル丈 or ロング丈」はどちらか一方
③「フードの有無」はどちらか一方
④サイズ欠け・色欠けが著しいコラボは除外
⑤着用に最適な気温は編集部の独断
以上の5項目が、「ダウン&パフテック『暖かさ順ベスト10』【2025年冬】」の縛りになる。試着担当はモデル・俳優の黒澤怜慈。さあ、最も軽い「パフテック」のベスト2型からさっそく試着だ!
【第10位】パフテックコンパクトベスト
¥3,990 | 暖かさ ★☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
着用最適気温:16度以下
東レと共同開発した高機能中綿「PUFFTECH(パフテック)」が高い保温性を誇る理由は、髪の毛の約5分の1の細さのポリエステル極細繊維に空気を多く含ませる独自の3D構造にある。ジャケットの下に重ね着できる「パフテックコンパクトベスト」は冬のスーツ族の強い味方だ。パッカブルで持ち運びも便利であり、気温の読めない端境期にバッグの中に忍ばせている大人男子も多い。「08 DARK GRAY」「09 BLACK」「69 NAVY」の3色展開は前秋冬と同様。これぞ、ベストセラー!
【第9位】パフテックベスト
¥5,990 | 暖かさ ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
着用最適気温:15度未満
アパレル業界の通例では、冬物が売れ始める分水嶺は「気温15度」と言われている。絞ったアームホールと裾に施されたギャザーとテープ使い、そしてスタンドカラーのネックなど、見た目が「冬物」の「パフテックベスト」は秋の着用にはやや勇み足。ジャケットの上に重ねるにはボリュームで力負けするため、シャツやニットなどとのライトな組み合わせが適している。「09 BLACK」「08 DARK GRAY」の他、提案色の「34 BROWN」「77 PURPLE」を含む4色展開。パッカブル。
【第8位】コンビネーションパフテックジャケット(UNIQLO × SWEDEN ATHLETE COLLECTION)
¥6,990 | 暖かさ ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
着用最適気温:13度以下(10度未満はミドラー)
スウェーデンのトップアスリートと共同開発した「ユニクロ×スウェーデン アスリートコレクション」の秋冬最新作から、身頃は「パフテック」で袖と肩周りにフリースを使用した「コンビネーションパフテックジャケット」をピックアップ。アウターとミドラーの中間のようなデザインで、袖のもたつきが少なく、選手村の光景のように着たまま食事も可能。ウォームアップやちょっとした外出にも重宝し、手ごろな価格も嬉しい。「69 NAVY」と「09 BLACK」の2色展開で、サイズはXXLまで。
《最も見分けがつかない2モデル》
暖かさ順に紹介する「ユニクロ」の「ダウン&パフテック」、なんと「同等の暖かさ(ユニクロ公式)であるため第6位が2つ存在」する。しかも、大人男子が「最も迷いやすい2モデル」なのだ。
デザインと価格で迷うのではない。遠目からは見分けが付きにくく、しかも急な入用での購入シチュエーションが多い「ダウン&パフテック」であり、間違って購入する危険性がある。その2型とは?
【第6位】パフテックジャケット
¥6,990 | 暖かさ ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
着用最適気温:12度以下(10度未満はミドラー)
オーセンティックなインナーダウンのルックスで、流行りを意識せずに着用可能な「パフテックジャケット」が暖かさ第6位。同じく第6位の「ウルトラライトダウンジャケット/NANODESIGN」よりも1,000円(税込)安価で、「67 BLUE」「09 BLACK」「17 RED」「31 BEIGE」「57 OLIVE」「69 NAVY」の6色展開のうち「09 BLACK」「57 OLIVE」「69 NAVY」の3色が被る。表地に東レの複合紡糸技術 NANODESIGN™ を採用し撥水性あり。パッカブル。
【第6位】ウルトラライトダウンジャケット/NANODESIGN
¥7,990 | 暖かさ ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
着用最適気温:12度未満(10度未満はミドラー)
オーセンティックなインナーダウンのルックスで、流行りを意識せずに着用可能な「ウルトラライトダウンジャケット/NANODESIGN」も暖かさ第6位。先の「パフテックジャケット」よりも1,000円(税込)高く、「18 WINE」「09 BLACK」「33 KHAKI」「57 OLIVE」「69 NAVY」の5色展開のうち「09 BLACK」「57 OLIVE」「69 NAVY」の3色が被る。こちらはフィルパワー750以上の高品質ダウンを内蔵し、同じくパッカブル。1,000円を気にしないならば、もはや好みだ。
【第5位】[WOMEN'S] パフテックパーカ(Uniqlo U)
¥6,990 | 暖かさ ★★★★★ ★☆☆☆☆
着用最適気温:11度以下
ウィメンズの「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」から、美麗コクーンシルエットの「パフテックパーカ」をピックアップ。外気を遮断するファスナーとスナップの混合仕様の幅広フロント、背面で調節可能なフード、ストレッチテープで絞られた裾など、機能面とデザインが見事にマッチしたファッションアイテムだ。「02 LIGHT GRAY」「08 DARK GRAY」「36 BROWN」の3色展開で、ユニセックス想定のXXLと3XLはオンライン限定。「メンズ」のカテゴリーからは辿り着けないので要注意!
【第4位】ハイブリッドダウンパーカ
¥14,900 | 暖かさ ★★★★★ ★★☆☆☆
着用最適気温:10度未満
暖かさ第4位以降はフィルパワー750以上のプレミアムダウンが占め、価格帯も1万円台を超える。「ハイブリッドダウンパーカ」はフラットな素材感と縦の止水ポケットがスタイリッシュ。暖めたい箇所にはダウン、アクティブな箇所に吸湿発熱性のある高機能中綿を採用。加えて、背中の内側にはメッシュが施され、外側にはベンチレーションもあり着心地は快適だ。寒暖差の激しい通勤時や長距離移動にお勧め。「09 BLACK」「19 WINE」「31 BEIGE」「39 DARK BROWN」の4色展開。
【第3位】シームレスダウンジャケット
¥14,900 | 暖かさ ★★★★★ ★★★☆☆
着用最適気温:9度以下
シンプル・イズ・ベスト。ボリューム満点で見た目も中身も本格的、最も一般的なダウンのイメージに近い防寒アウターが「シームレスダウンジャケット」だ。ステッチが目立たずストリートな印象は薄めで、意匠もなく、コーディネートで使いやすい単色使いが細部まで行き届いている。「09 BLACK」「30 NATURAL」「39 DARK BROWN」の3色展開で、派生形にフード付きの「シームレスダウンパーカ」と取り外し可能なフード付きロング丈「シームレスダウンコート」がある。
【第2位】ハイブリッドダウンコート
¥14,900 | 暖かさ ★★★★★ ★★★★☆
着用最適気温:8度未満
ダウンと中綿を適材適所で採用した「ハイブリッド」シリーズの“ロング丈”「ハイブリッドダウンコート」と、前出の“ミドル丈”「ハイブリッドダウンパーカ」は、なんと同一価格の14,900円(税込)。暖かさでは順当にロング丈だが、「大は小を兼ねるコートがお得?」と店頭で悩む大人男子が続出。「69 NAVY」「09 BLACK」「56 OLIVE」の3色展開で、被る色は「09 BLACK」のみ。ジャケットを覆う着丈なので、スーツ族とネイビー男子は迷わずコートを選ぼう。フードは取り外し可能。
【第1位】ウルトラウォームダウンコート
¥24,900 | 暖かさ ★★★★★ ★★★★★
着用最適気温:5度以下
都内の電車内では滝汗をかくレベルなので、必要性の吟味は必須。一部大型店舗とオンラインストアでしか購入できない「ウルトラウォームダウンコート」が2025年秋冬の暖かさナンバーワンだ。袖口は風の侵入を防ぐリブ仕様、腰ポケットは上からも横からも収納でき、胸部分にもハンドウォーマーが付くなど至れり尽くせり。胴体箇所はもちろん袖先までしっかりとプレミアムダウンが詰まっており、二の腕に吸い付くようなフィット感がある。「31 BEIGE」と「09 BLACK」の2色展開。
暖かさで他の追随を許さぬ孤高の存在感たるや、ファー付きフードの見た目も含め、マンガ「クローズ」シリーズにて鈴蘭男子高校“最恐”の異名を持つ一匹狼、リンダマン(林田恵)を彷彿とさせる。
価格は2023年秋冬の19,900円(税込)から5,000円も上乗せされているが、ダウン90%・フェザー10%が織りなす防寒面とディテールはこの2年で格段にアップデート。端的に言うと、北海道仕様だ。
以上、大人男子が直面する様々なシチュエーションに応じて、「ユニクロ」の「ダウン&パフテック」を10段階の「暖かさ順」に厳選してピックアップしてみた。春先まで使うことを考慮するならば、暖かさランキングが低い順に吟味するとよいだろう。
ラインナップが出揃い、肌寒さがピークになった今がギリギリ。全10モデルのディテールとスペックを頭に叩き込み、実店舗とオンラインで狙い撃ちだ!
《オマケの1枚》
オマケの1枚。
プレスルームにて黒澤が着用していた「ニットアクティブスニーカー」(¥6,900)は、スウェーデンのトップアスリートと共同開発した「ユニクロ×スウェーデン アスリートコレクション」の最新作。現時点での「ユニクロ」にて、“最高スペックシューズ”と称される逸品である。トップスにブラックはあるが、シューズは「69 NAVY」のみ。なぜ!?
UNIQLO ダウン&パフテック
ユニクロお客様窓口
TEL:0120-170-296(年中無休/9:00~17:00)
Photos: Hiroaki Horiguchi
Model: Reiji Kurosawa
Text: Takafumi Hojoh