パンツか、スカートか
春夏のワードローブで一番悩むのは、ボトムスだ。暑いからショートパンツを選ぶけど、カジュアルすぎる日もある。スカートだと風通しがいいけど、動きにくい時もある。で、いつも「どっちでもない何か」を探してしまう。
コム・デ・ギャルソン・シャツの2026年春夏の新作ショートパンツは、まさにその「どっちでもない何か」だった。両サイドに大きなジップが縦に走っている。このジップを閉じれば、シンプルなテーラードショーツ。開けば、スカート風のシルエットに変わる。パンツとスカートの境界線が、ジップひとつで曖昧になる。その曖昧さが、すごくいい。
春の朝、Tシャツに合わせてジップを閉じたまま街を歩く。昼になって暑くなったら、ジップを開けて風を通す。夕方、少し肌寒くなったらまた閉じる。一日の中で、何度もシルエットを変えられる。春夏はショートパンツがあればOK、というのは本当だ。でもこのショーツは、「パンツ」だけで終わらない。スカートでもあるし、その中間でもある。境界線を自分で決められる自由が、このショーツにはある。
コム デ ギャルソン TEL:03-3486-7611
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami
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Editor's Fav 2026SS

