触れたら、すぐわかる。
一年間を通じて様々なブランドの展示会に出向き、その都度新しい服に触れているわけだが、もしも触覚だけに頼ったとしたら、間違いなく王様はロロ・ピアーナだ。展示会場でも恐る恐るラグジュアリーなアイテム群を触って、それだけで満足してしまう。カシミヤやビキューナは触る前から高級素材とわかっているから当然として、ロロ・ピアーナが誇るウールの最高峰である「ザ・ギフト・オブ・キングス®」のとろけるようなテクスチャ―は、初めて触ったときは本当にびっくりした。と、感触に驚きっぱなしでありながら、さほど心を落ち着けてタッチできるのがデニムのシリーズだ。たとえば今季のカバーオール。おそらくロロ・ピアーナの新作のなかでは、もっとも「ごわついた」部類に入る。
しかしデニムのワークジャケットといえど、実際には経糸の密度が通常のデニム地と比べて 10%低く、柔らかさと類まれな軽さが。襟と袖にあしらったコーデュロイも一見するとスエードと見紛う毛足の美しさ。ちゃんと肌に触れてもロロ・ピアーナらしさを実感できる。ロロ・ピアーナであえてデニムを選ぶというスタンスも贅沢だし。
ロロ・ピアーナ ジャパン
TEL:03-5579-5182
ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami

