ビズビムはいつだって「似合わない」をぶち破ってくれる
昨年末に『ジャグラー/ニューヨーク25時』という映画を観ました。熱狂的なファンがいながら、権利問題で長らく上映されることがなかった幻の名作。70年代のNYの街を走って、走って、走りまくる。スタジオではなくNYの街ロケで、無茶苦茶なカーアクション満載。主演のジェームズ・ブローリンが骨折して撮影が中断したそうですが、むしろ1回の骨折で済んだことに驚きます。
で、この映画でジェームズ・ブローリンがネルシャツを着ているのですが、前ボタンを4つくらい開けて素肌が見えちゃっている。ネルシャツというのはこれくらいワイルドに着るのが正解なのでしょう。憧れはあるのですが、貧弱な体型の自分には縁遠いアイテムの一つです。ただ、ビズビムで見つけたこのネルシャツは気になった。いわゆるヘビーネルと呼ばれる、厚手で丈夫なネルシャツ。これが古着であったなら、自分には絶対に似合わなかったと思います。ビズビムというブランドは、アイテム自体の武骨さを肯定しながら、いろいろな人が着られるような絶妙なデザインに落とし込んでくる。そのさじ加減がうまいなと、毎回感動します。以前、ダウンジャケットへの苦手意識があったのですが、ビズビムのダウンジャケットに一目惚れし、購入してからは冬のメインアウターが変わりました。
このネルシャツにおいて、イケるかもと思わせてくれる一番のポイントは水牛ボタン。グリーン×ブルー×グレーの色味もさることながら、このディテールが品のよさをプラスしている。あとシャツジャケットくらい肉厚にもかかわらず、とにかく柔らかい。ヘビーネル特有のゴワつきは一切なし。最高です。自分の「エディター推し」、ビズビムばっかり取り上げてるな……。
ビズビム TEL:03-5468-5424
カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami

