風が通る、呼吸するようなデザイン。
今の時代を前へ前へと進みたくなる

より少ない力で推進力を得るように作られたアシックス「METARIDE」シリーズ。隈研吾氏とのコラボレーションモデル「METARIDE AMU」では、氏の建築でもお馴染みの竹細工技法「やたら編み」から着想を得た、テープ状の素材が交差したアッパーデザインを採用している。「最小の建築」と称するほど、隈氏にとっても会心の一足。街履きにもってこいのモダンなデザインながら、その実、本格派ランニングシューズ。3月12日発売。シューズ¥36,000/METARIDE AMU by KENGO KUMA(アシックスジャパン お客様相談室)


優れたクッション性とグリップ力を追求した「GUIDESOLE」テクノロジー。ランニング中の足のブレを抑える効果も。


新色モデルでは、和紙を裁断して撚り合わせた糸を折り込んだヒールテープを新たに採用。キーコンセプトである自然との同化が一段と進み、ボディのサンドベージュカラーにもマッチ。


ダブルネームを表すロゴがプリントされたコルク材インナーソール。


ニット素材のボディをやわらかく包み込むテープ。部位により太さを変えることで優れたパフォーマンスを実現した。またミッドソールには、木材由来の繊維「セルロースナノファイバー」を用い、クッション性と耐久性を両立。着脱やひもの締め具合がワンタッチで行えるのも魅力。


INTERVIEW

――2019年の第1弾ローンチ時には大きな反響を集めましたが、手応えはどうでしたか?

隈研吾(以下K) 老若男女にフィットする靴だと実感できました。履き心地を褒めてくれる人が多かったのもうれしかった。僕が目指しているのは、表層と機能がインテグレートされたものを作ることですから。

――ご自身でもよく履いてますか?

K もちろん。すごくやわらかいアッパーに包まれているのにしっかりと支えられている感覚は、今までになかったもので本当に驚きました。

――「やたら編み」のデザインが、関係しているのでしょうか?

K そうですね。アシックスストライプを拡張すると「やたら編み」に似ていると思って生まれたデザインですが、アシックスの技術力で機能面でも先進的なものができました。

――今作はデザインを踏襲しつつも、印象がかなり変わりましたね。

K 僕の原体験の記憶とも言うべき色であるサンドベージュを使ったからかな? 大学院生の頃、調査のためにサハラ砂漠を2カ月かけて縦断したんですが、砂漠を抜け平地を走っていてもずっと車中に砂煙が舞っていて(笑)。あの経験は現在の僕にも影響を与えているし、それをデザインとして初めて表現したんです。

――この靴にはどんな思いを託されたのでしょうか?

K 靴という人工物が、自然に溶け込んで融合するイメージで作ったので、街だけでなく自然の中で履いてもらい、心と身体を健やかに保つためのツールにしてもらいたいです。


KENGO KUMA
1954年神奈川県生まれ。建築家。東京大学特別教授・名誉教授。東京大学大学院建築学科修了後、コロンビア大学客員研究員を経て、’90年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。国立競技場や高輪ゲートウェイ駅など、日本を代表する建築物を手がける。


METARIDE™ AMU by KENGO KUMAの
公式サイトはこちら

Photos:Taro Hirayama 
Interview:Misato Kikuchi