adidas Originals|PARIS
今の時代感を象徴する上質なレザースニーカー
「自分はストリート育ちなので、若い時分に薄底スニーカーを履くことはありませんでした。当時はアメリカのファッション軸で生きていたから、80~90年代にソールの機能が発展していったバスケットボールシューズやランニングシューズに影響を受けています。近年、ルーズシルエットが流行したときは、アメリカ寄りのボリュームシューズがトレンドだったわけですが、クワイエットラグジュアリーのようなヨーロッパの流れが強まると、細身のシルエットに合う薄底のスニーカーが注目されるようになりました。サンバのようなモデルがその象徴です。
ガムソールのサンバもさることながら、EVAミッドソールが一般化する以前のアディダスのスニーカーには、どこか革靴のような佇まいがあります。この“革靴っぽさ”こそが今のトレンドに通じると僕は思っていて、昨年の秋ごろから復刻されている『パリ』はまさにその代表。今の時代感をよく表しています。
アディダスの薄底スニーカーは、とにかく革質がいいんです。アッパーのスムースレザーはもちろん、スリーストライプスやヒールパーツにあしらわれているスエード、さらにライニングにもやわらかなレザーを用いるなど、高級なレザーシューズのような雰囲気をなぞっています。ストリートとは違う文脈のスタイリングで、こういうレザースニーカーをファッショナブルに履いてみたいと思っています」(小澤)
アディダスの“シティシリーズ”として1978年に登場したパリ。過度な装飾を排したシンプルなデザインが、なめらかなレザーアッパーと洗練された細身のプロポーションを際立たせる。ホワイト×ライトグレーのコントラストを抑えた配色はこの春の新色。スリーストライプス、ヒールパーツにもスエードがあしらわれ、従来のパリよりも大人っぽい佇まいが魅力だ。
アディダス コールセンター TEL:03-6732-5461
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。