Reebok × NAUTICA|CLUB C 85 VINTAGE

履きやすいゾーンに落とし込んだマリン感が新鮮
「この連載でも何度紹介したかわらかないリーボックのクラブシーから、ノーティカとのコラボが出ました。サイドのボックスロゴがリーボックフォントのNAUTICAになっていたり、シューレースもパラコード風の丸紐と、ディテールをいじっています。ノーティカは1983年にニューヨークで設立されたファッションブランドで、1990年代にはヒップホップの文脈で愛されていました。
当時高校生だった僕でもギリギリ買える価格帯だったから、並行輸入屋で探してティンバーランドのブーツなんかと合わせていました。ポロ スポーツやトミー ヒルフィガーといったブランドがラッパー御用達だった時代で、ノーティカはマリンテイストを打ち出していましたが、同じように“ストリート”のど真ん中のカテゴリーとしてとらえられていた記憶があります。

ベーシックなクラブシーは、アディダスのスタンスミス、ナイキのエア フォース 1と同じような無味無臭な感じがいいと思っています。でも最近は、履くとなんだか落ち着きすぎて、逆に落ち着かないんです。今回のノーティカコラボを見て、意外にポイントがあるほうが取り入れやすいのではないか? と感じるようになりました。
落とし込み方にセンスが出るクラブシーですが、ギザギザのステッチや白とネイビーの配色など、本来のノーティカらしいマリン感を履きやすいゾーンに落とし込んでくれています。実は大人向きだと思っています」(小澤)

ロゴのデザインに船の帆があしらわれているノーティカ。ブランド名は「船」や「航海」を意味するラテン語に由来し、プレッピーベースのマリンルックで人気を博した。今回のコラボレーションではホワイトで統一したアッパーに、ヨットセイルのジグザグステッチ、トリコロール配色のタンラベルなどでマリンテイストを落とし込んだ。「クラブシー 85 ヴィンテージ」は、チョークカラーのソールでさりげなくユーズド感を演出しているのが特徴。
フリークス ストア渋谷 TEL: 03-6415-7728

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。