2025.06.21
最終更新日:2025.06.21

【大人が買うべき白スニーカー】コンバース、オン、プーマ... エディターが推す新作5選

夏の着こなしに清涼感をプラスしてくれる白スニーカー。その中でも特に注目の新作アイテムをUOMOでお馴染みの東京スニーカー氏ことエディターの小澤匡行さんがピックアップ。

01:PUMA|GV SPECIAL LMC

PUMA|GV SPECIAL LMC
スニーカー¥22,000/プーマ(プーマ お客様サービス)
PUMA|GV SPECIAL LMC

2000年代のテイストをミックスした感度の高いコラボ

「韓国のストリートブランド、LMC(エルエムシー/LOST MANAGEMENT CITIES)とのコラボレーションモデルです。LMCについては詳しいことは知りませんが、韓国ブランドのコラボは、以前紹介したミズノのウエーブ ライダー 10のときもそうでしたけど、ファッションの文脈でシンプルに今っぽいことをやってくれるので、UOMO読者には取り入れやすいと思います。

プーマのカップソール系の靴は、過去にダンスやヒップホップのカルチャーと絡んでいたこともあり個人的にも好きです。GVスペシャルは僕の中では90年代のイメージが強いところに、2000年代のトレンドであるシルバーのカラーウェイをミックスしていている点で新鮮に感じました。インラインのGVスペシャルをファッションとして取り入れるのはハードルが高いけれど、これなら合わせやすいと思います。

上から見たときのパンチングのデザインが好きで、僕がもともと好きなGVスペシャルのよさをこれだけ引き出してくれています。韓国、と聞くと自分にはちょっと若いかな、と思うこともあるんですが、自分の感性にフィットするなら、コラボとか気にせずにどんどん選んでしまってよいのではないでしょうか」(小澤)

02:On|Cloudsurfer 2

On|Cloudsurfer 2
スニーカー¥20,900/オン(オン・ジャパン)
On|Cloudsurfer 2

ファッションに合わせて履きたいオンの新作

「クラウドサーファーはオンが創業当初からつくっているロードランニングシューズです。数年おきにアップーデートされ、ルックスも初代からだいぶ変わってきていますが、名前はそのままという定番。それが今回クラウドサーファー2となって登場しました。

オンのスニーカーは僕の中で大きく2タイプに分かれていて、ファッションに合わせて履きたいか、ランニングユースオンリーか。その違いはソールの形状によるところが大きいです。新作のクラウドサーファー2は、ファッションに合わせて履きたいほう。クラウドテックフェーズのソールがスーッとフラットでロッカー構造になっているのがこのタイプです。ソールがデコボコしているクラウドモンスター2のようなモデルは、わりと存在感が強めなのでもっぱらラン用。もちろん、どっちをタウンで履いてもいいんですが、僕はデイリーユースならフラットなほうが好きです。

それからオンが素晴らしいのは配色のセンス。ニットアッパーのスニーカーってパーツがどんどん少なくなっていて切り替えなどがないから、配色のコントラストの表現が難しいと思うんです。それでもオンはシューレース留めにさり気なくイエローをあしらったり、とてもきれいにこなしています」(小澤)

03:Reebok|CLUB C REVENGE

Reebok|CLUB C REVENGE
スニーカー¥13,200[3月発売]/リーボック
Reebok|CLUB C REVENGE

ホワイトだからこそわかるデザイン性の高さ

「大好きなクラブシーの新作です。サイドストライプがややクリームがかった色で、ヒール部分にグレージュのスエードがあしらわれていますが、サイドボックスのロゴは白です。このアイデンティティを薄めていくクリエーションは、UOMO読者にとってすごくいいんじゃないかなと思いました。

クラブシーはやわらかいガーメントレザーを使用しているので足によくなじみ、パイルのライニングも心地よくて気に入っています。シンプルなイメージがあったけれど、こうして真っ白になると、それなりにデザインされているのがわかって、僕が好きだったクラブシーの本質が見えてきました。丸みのあるシェイプや中厚のソール、トゥ部分のパンチング… 僕はクラブシーの80年代っぽいところが今も好きです。

スニーカーは履くけれどカルチャー的な匂いを出したくない、あるいはカルチャーの側面は必要ないという人であればあるほど、このクラブシーはいいモデルなのだと思います」(小澤)

04:JIL SANDER|Moon

JIL SANDER|Moon
スニーカー¥148,500/ジル サンダー(ジルサンダージャパン)
JIL SANDER|Moon

美しい佇まいのレトロスニーカーが新定番に

「ジル サンダーの2024年秋冬の新作として登場した『ムーン』というスニーカーです。新定番として継続的に展開されています。発売されたことは知ってはいたものの、銀座の旗艦店のオープニングで初めて実物を見て『きれいだな』と見とれました。イギリスの彫刻家、レイチェル・ホワイトリードの作品の上に並べたディスプレイも相まって美しく映りました。

いっときのダッドシューズ的なトレンドが一段落して、ハイブランドのスニーカーは今ローテクにシフトしています。テクノロジーで競争してなくていいからこそ、シルエットの美しさや素材の使い方でハイブランドならではの個性が打ち出せるようになって、美しいレトロスニーカーが増えているのは喜ばしいこと。

レトロランニングシューズをベースにしていると思うのですが、ヌメり感のある上質なスエードやサテン調のナイロンのコンビネーションはすごくきれいだし、イタリア製ならではのデザインにも特徴があります。いい意味でレザーシューズのような重厚感があって、大人にふさわしい一足になっています」(小澤)

05:CONVERSE|JACK PURCELL 1935

CONVERSE|JACK PURCELL 1935
スニーカー¥16,500/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)
CONVERSE|JACK PURCELL 1935

90周年を迎え原点に立ち返った新生モデル

「1935年に誕生した『ジャックパーセル』が今年で90周年を迎えました。それに伴って原点に立ち返りながら、レガシーを大切にするコンセプトのもと新作が発売されることになりました。もともと『ジャックパーセル』は、高級感があって履き心地のよさに定評があったモデルです。今回はその原点でもある1970年代のモデルをベースに、新たに開発したアナトミカルラスト(足のフィット感を追求した木型)を採用して、モデル名も新たに『ジャックパーセル 1935』となって登場します。

もともと『ジャックパーセル』は年代や生産国によって微妙に木型が違うのですが、今回は木型も美しく、土踏まずのアーチをサポートするファイバーシャンクを取り入れるなど革靴っぽい感覚もあり、履き心地がすごくよくなりました。アッパーはキャンバス素材ながらライニングはレザーで、昔ながらの高級感のあるつくりになっている点もすごくいいなと思います。サンプルの時点から見せていただいていたから、完成するのが楽しみでした。

トウガードの長さを内外で変え、カーブ具合もとても美しく、相当力を入れてつくったことがわかります。僕にとって『ジャックパーセル』は制服の足元であり、90年代の裏原宿カルチャーの象徴でもある。いわゆるグランジの文脈で履いたことはありません。大人になった今、新たな気持ちで『ジャックパーセル 1935』を履いてみたいと思っています」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

プーマ お客様サービス TEL:0120-125-150
オン・ジャパン TEL: 050-3196-4189
リーボック https://reebok.jp/
ジルサンダージャパン TEL: 0120-998-519
コンバースインフォメーションセンター TEL: 0120-819-217

RECOMMENDED