2026.03.25
最終更新日:2026.03.25

【大人の白スニーカー】注目は革靴っぽいアディダスの「パリ」。春に買うべき5選【エディター厳選】

春の着こなしに取り入れたい白スニーカーを東京スニーカー氏ことエディターの小澤匡行さんがピックアップ。厳選された5型のアイテムは、どれも大人の着こなしにふさわしい上質な仕上がりとなっている。

01:CONVERSE|CONS ACCELERATOR MID

CONVERSE|CONS ACCELERATOR MID
スニーカー¥17,050/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)
CONVERSE|CONS ACCELERATOR MID
CONVERSE|CONS ACCELERATOR MID

『スラムダンク』のリョータ着用モデルの現代版

「80年代後半から90年代中期、バッシュといえばコンバースという時代でした。有名なところでは、コンバースのパフォーマンスモデルとして、1986年に発売されて大ヒットしたウェポン。その後、90年代に入って人気を集めたのがアクセレレーターです。このモデルが発売されるというニュース記事を最初に見たとき、『スラムダンク』世代の僕としては懐かしい気持ちになりました。画像が悪くてディテールがよくわからなかったので、当時の完全復刻だと思い込み、期待が高まっていたのですが(笑)。

現物を見たら、ライフスタイルモデルではなく、パフォーマンスラインの本気のバッシュでした。『スラムダンク』では宮城リョータが履き、当時のNBAのスター選手、マジック・ジョンソンが愛用したモデルを、オリジナルのデザインは活かしつつ現代的に解釈しています。中空ミッドソールを搭載したリアルな白バッシュは、『スラムダンク』世代の大人ではなく、今のバスケ少年たちに向けてつくられています。

僕自身はもうバスケットからは引退宣言をしています。が、同世代でまだプレーしている人は、意外と多いんですよね。僕が今でもランニングシューズを買うように、大人になってからのプレー用バッシュを探している人も少なくありません。Bリーグでは富樫勇樹選手が、NBAなら今、最も注目されているシェイ・ギルシャス=アレクサンダーもコンバースを履いていたりと、再び盛り上がっています。またバスケをしようと思っているUOMO世代の、ひとつのチョイスとしてもありではないでしょうか」(小澤)

02:MM6 Masion Margiela|MM6 Masion Margiela × Salomon XT-MM6

MM6 Masion Margiela|MM6 Masion Margiela × Salomon XT-MM6
スニーカー¥80,300/エムエム6 メゾン マルジェラ(マルジェラ ジャパン クライアントサービス)
MM6 Masion Margiela|MM6 Masion Margiela × Salomon XT-MM6
MM6 Masion Margiela|MM6 Masion Margiela × Salomon XT-MM6

今までのコラボとは違う広がり方が新鮮

「10月下旬に発売された、エムエム6 メゾン マルジェラとサロモンによる最新のコラボレーションスニーカーです。メゾン マルジェラとエムエム6はメゾンブランドの中でも、同じブランドと長く関係を築きながらコラボレーションを続けていくようなところがあります。メゾン マルジェラとリーボックとのコラボレーションは長きに渡って続きましたし、エムエム6はサロモンと3年前にスニーカーで初めて取り組んで、昨年秋にはスニーカーだけでなくウェアのカプセルコレクションも展開しています。

メゾン マルジェラとリーボックのコラボレーションでは、アイコンである『タビ』シューズのスプリット トゥやトロンプルイユの手法を取り入れてスニーカーをつくっていました。エムエム6とサロモンのコレボレーションではそういう手法を使わずにブランドらしさを別の角度から表現しています。エムエム6にもアウトドアの文脈があるんじゃないか? と思わせるようなデザインがいいなと、素直に思いました。

僕は昨年秋にランニング用のバックパックを買って、ときどきそれを背負って走ることがあります。ギア的なアイテムを出してくれたおかげで、これまでのエムエム6になかったイメージの広がり方を感じました。そのバックパックがバニラカラーだったので、今回のXTモデルもバニラのようなこのホワイト×ブラック配色が気になっています。

エムエム6はロゴのような記号的要素をエッジィかつシャープに見せることに長けています。ほかのブランドだったら『ないほうがいい』と思うようなSALOMONの大胆なロゴや、目立つトゥ位置のナンバリングロゴも、あったほうがいいと思わせてくれる。そしてスポーティなモデルなのに、スポーティに見えず、かといってモードすぎない。ランにも普段履きにもちょうどいいバランスです」(小澤)

03:adidas Originals|SUPERSTAR VINTAGE

adidas Originals|SUPERSTAR VINTAGE
スニーカー¥19,800/アディダス オリジナルス(アディダス コールセンター)
adidas Originals|SUPERSTAR VINTAGE
adidas Originals|SUPERSTAR VINTAGE

ストリートの匂いがない大人のスーパースター

「1969年にデビューしたスーパースターの、初期のムードを取り入れた『スーパースター ヴィンテージ』というモデルがアディダス オリジナルスから出ました。スリーストライプスが少し細かったり、『adidas SUPERSTAR』の刻印のフォントが少し気の抜けた感じだったり、’70年代のディテールや空気感をうまく表現した、どこか余白のあるスーパースターです。

スーパースター 80sが出たときも、若い頃に古着屋や裏原宿界隈で見て憧れていたフランス製のヴィンテージの記憶が呼び起こされて欲しくなったんですが、これはそれよりももう少し前のモデル。品のいいスーパースターが欲しいなと思ったとき、1970年代のスーパースターのディテールが今の自分にはしっくりきました。

シュータンにもヒールにもロゴやトレフォイルが入っておらず、ストリートカルチャーの匂いはしません。これだったらRun-D.M.C.も履かなかったんじゃないかと、そんな感じすらします。レトロなムードはありつつヴィンテンージ感は薄くて、品はいいけれどどこか抜けている。まさに大人のスーパースターだと思います」(小澤)

04:adidas Originals|PARIS

adidas Originals|PARIS
スニーカー¥14,300/アディダス オリジナルス(アディダス コールセンター)
adidas Originals|PARIS
adidas Originals|PARIS

今の時代感を象徴する上質なレザースニーカー

「自分はストリート育ちなので、若い時分に薄底スニーカーを履くことはありませんでした。当時はアメリカのファッション軸で生きていたから、80~90年代にソールの機能が発展していったバスケットボールシューズやランニングシューズに影響を受けています。近年、ルーズシルエットが流行したときは、アメリカ寄りのボリュームシューズがトレンドだったわけですが、クワイエットラグジュアリーのようなヨーロッパの流れが強まると、細身のシルエットに合う薄底のスニーカーが注目されるようになりました。サンバのようなモデルがその象徴です。

ガムソールのサンバもさることながら、EVAミッドソールが一般化する以前のアディダスのスニーカーには、どこか革靴のような佇まいがあります。この“革靴っぽさ”こそが今のトレンドに通じると僕は思っていて、昨年の秋ごろから復刻されている『パリ』はまさにその代表。今の時代感をよく表しています。

アディダスの薄底スニーカーは、とにかく革質がいいんです。アッパーのスムースレザーはもちろん、スリーストライプスやヒールパーツにあしらわれているスエード、さらにライニングにもやわらかなレザーを用いるなど、高級なレザーシューズのような雰囲気をなぞっています。ストリートとは違う文脈のスタイリングで、こういうレザースニーカーをファッショナブルに履いてみたいと思っています」(小澤)

05:Reebok × NAUTICA|CLUB C 85 VINTAGE

Reebok × NAUTICA|CLUB C 85 VINTAGE
スニーカー¥22,000/リーボック×ノーティカ(フリークス ストア渋谷)
Reebok × NAUTICA|CLUB C 85 VINTAGE
Reebok × NAUTICA|CLUB C 85 VINTAGE

履きやすいゾーンに落とし込んだマリン感が新鮮

「この連載でも何度紹介したかわらかないリーボックのクラブシーから、ノーティカとのコラボが出ました。サイドのボックスロゴがリーボックフォントのNAUTICAになっていたり、シューレースもパラコード風の丸紐と、ディテールをいじっています。ノーティカは1983年にニューヨークで設立されたファッションブランドで、1990年代にはヒップホップの文脈で愛されていました。

当時高校生だった僕でもギリギリ買える価格帯だったから、並行輸入屋で探してティンバーランドのブーツなんかと合わせていました。ポロ スポーツやトミー ヒルフィガーといったブランドがラッパー御用達だった時代で、ノーティカはマリンテイストを打ち出していましたが、同じように“ストリート”のど真ん中のカテゴリーとしてとらえられていた記憶があります。

ベーシックなクラブシーは、アディダスのスタンスミス、ナイキのエア フォース 1と同じような無味無臭な感じがいいと思っています。でも最近は、履くとなんだか落ち着きすぎて、逆に落ち着かないんです。今回のノーティカコラボを見て、意外にポイントがあるほうが取り入れやすいのではないか? と感じるようになりました。

落とし込み方にセンスが出るクラブシーですが、ギザギザのステッチや白とネイビーの配色など、本来のノーティカらしいマリン感を履きやすいゾーンに落とし込んでくれています。実は大人向きだと思っています」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

コンバースインフォメーションセンター TEL: 0120-819-217
マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL: 0120-934-779
アディダス コールセンター TEL:03-6732-5461
フリークス ストア渋谷  TEL: 03-6415-7728

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