2025.10.06
最終更新日:2025.10.06

【大人のゴアテックススニーカー】メレル、ミズノ... 秋雨対策に買っておくべき3選【エディター激推し】

秋の長雨の対策として持っておきたいのが、水濡れから足元を守りつつ、快適な履き心地を保ってくれるゴアテックススニーカー。東京スニーカー氏ことエディターの小澤匡行さんがピックアップした3足は、機能性はもちろんファッション性にも優れている。

01:D-VEC|FOGLER GORE-TEX MID

D-VEC|FOGLER GORE-TEX MID
D-VEC|FOGLER GORE-TEX MID
スニーカー¥35,200/ディーベック

ブランドが自信をもって推す「滑らない靴」

「D-VECはアパレルのイメージはあったんですが、最近は靴も展開しているということを仕事きっかけで知りました。スニーカー畑だけにいると出会いにくいシューズですよね。ブランドの方に『絶対滑らないですから!』と言われたので、雨の撮影のときに履いてみたら、滑りやすいコンクリートでスタッフがつるつると滑っている中、僕は大丈夫でした。

『滑らない靴』の秘密はヴィブラム社と共同開発したオリジナルソールにあるそうです。ヴィブラムでもグリップ力の高いメガグリップソールを、オリジナルのラグパターンで搭載しています。アッパーのデザインもバリスティック風の素材を使うなどタクティカルブーツっぽい感じで、でも履いてみるとメカっぽさもなく、スマートで快適です。

ちょっと前まではオールブラックのGORE-TEXシューズは珍しいものだったのに、今や世の中にたくさんあって、僕自身10足くらいは持っているかも。どのブランドも自信作としてリリースしているので、個人的にはボトムスとの相性や用途によって履き比べしています。そんな中でもD-VECは最近のお気に入りです」(小澤)

02:MERRELL|SPEED ARC MATIS GORE-TEX

MERRELL|SPEED ARC MATIS GORE-TEX
MERRELL|SPEED ARC MATIS GORE-TEX
スニーカー¥30,800/メレル(丸紅コンシューマーブランズ)

プロポーションのいいハイテクシューズ

「ゴープコアのジャングル モックもありながら、こういうフューチャリスティックなモデルも手がけるメレルは、本当に器用なブランドになっているなと思います。最新のスピード アーク マティス ゴアテックスには、メレルのハイテクシューズへの意欲が見えます。メレルといえば素材を組み合わせる複雑なレイヤーが特徴でしたが、これは完全に圧着で、見事なハイテクシューズになっています。

アッパーには少しミリタリーなムードがありつつ、アッパーからはみ出すソールユニットが現代的です。足入れしてみると、今までにない不思議なクッショニングを感じました。そして、とても軽い。テクノロジーを駆使しているようで、意外にシンプルにまとまっているのも好印象。

ソールの張り出し方を見ると、マーティン・ローズがデザインしたスニーカーを思い出しますが、このシューズは独特の形状のソールを使いながら、プロポーションがすごくいい。きれいに見える理由はそこだと思います。本格的なアウトドアのスペックではありますが、ファッションユースによさそうです。ハズしとかではなく、素直に合わせたいと思います」(小澤)

03:MIZUNO FOR MARGARET HOWELL|MIZUNO HIKING SHOES

MIZUNO FOR MARGARET HOWELL|MIZUNO HIKING SHOES
MIZUNO FOR MARGARET HOWELL|MIZUNO HIKING SHOES
スニーカー¥33,000/ミズノ フォー マーガレット・ハウエル(マーガレット・ハウエル)

ファッション軸がない「ウエーブガゼル3 GTX」を洗練

「毎回注目しているミズノ フォー マーガレット・ハウエルの2025年秋冬モデルです。僕は今回ハウエルがピックアップしたベースモデル『ウエーブガゼル3 GTX』を、3~4年前から愛用しています。ミズノがウォーキングシューズとして展開しているだけあって、とにかく歩きやすい。GORE-TEX仕様だから雨の日はもちろん、旅行や出張にも持っていく率が高い一足です。

“ファッション軸”を持たない本気のウォーキングシューズを、あえて選んでいるところに、ハウエルらしいセンスを感じます。さらに今回は、ブラックのワントーンに加え、ダークブラウン×ブラックの配色を出しています。このコンビネーションがすごく上品でいい。持っているモデルはブラックなので、コラボのほうはブラウンを買いました。履いてみるとフィットと軽さがオリジナルモデルよりも上がっていて、実用性も優秀です。

メンズのドレスファッションの世界では、黒と茶色を合わせるのは長らくタブーとされてきました。黒はフォーマル、茶色はカントリーの色だからというのがその理由です。その境界線を越えてファッションに昇華させたのは2010年代、ディストリクト ユナイテッドアローズのディレクターだった栗野宏文さんでした。

スニーカーの世界でこの配色は、アウトドア系でもライフスタイル領域でもなかなか見かけません。ミズノ フォー マーガレット・ハウエルの独特で洗練されたこの配色のシューズを、この秋冬はブラウンのパンツに合わせて履きたいと思います」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

ディーベック https://d-vec.jp/
丸紅コンシューマーブランズ TEL:03-6838-9677
マーガレット・ハウエル https://www.margarethowell.jp

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