2019.03.01

山下達郎風「U.S.A.」でブレイク! 〝シティポップ芸人〟ポセイドン・石川とは何者だ?

DA PUMPの「U.S.A.」はじめ様々なカバーを山下達郎風に歌う動画で話題となったポセイドン・石川さん。2月には待望のメジャー1stミニアルバムを発売、ますます波に乗る氏に聞いた。「なぜ、達郎?」

山下達郎風「U.S.A.」でブレイク! の画像_1
’18年最も話題をさらった曲と言えば、やはりDA PUMPの「U.S.A.」だろう。では、その「U.S.A.」を山下達郎風にカバーしたらどうなるか。そんな奇想天外なことを実際にやったのがこの人、ポセイドン・石川さんである。2018年8月、ツイッターに動画を上げると、その意外な組み合わせとクオリティの高い山下達郎風味はたちまち大反響を呼び、現在までに約150万回再生を記録。その勢いはとどまるところを知らず、なんとメジャーデビューまでしてしまったのだ。 「100万回再生を超えたあたりで、いろいろなレコード会社さんからホームページにメールが届くようになって。あまりにも多いから、こんなにウマい話はあるのかって最初は思いました。メジャーとかそういうものにはまったく無縁でやってきたので、メディアのもつ力にびっくりしましたね」 ここで石川さんの経歴を簡単に振り返ってみる。石川県金沢市で生まれ、大学時代にジャズピアノにのめり込み、複雑なコードワークやブラックミュージックに傾倒。28歳頃から京都でライブ活動を始め、この時期に山下達郎の音楽と出会った。 「僕はほとんど邦楽を聴かずに育ってきたんですけど、京都でライブハウスに出入りしていたときに、友人が達郎さんの『COZY』というアルバムを貸してくれたんです。聴いてみたら、ジャズで押さえるコードや複雑なコーラスワークが使われていて、僕が今まで聴いてきた音楽と近いというか、すごくしっくりきました。僕は楽譜を読めないので、基本的に耳コピなのですが、好きで聴き続けているうちに『こういうコードがきたら、達郎さんだったらこういくんじゃないか』というのが自分の中でわかってきて、歌い方も『あ』から始まる言葉は『んあ』と歌うとか、達郎さんの特徴を自分なりに分析していくうちに自然と似ていった感じです」 山下達郎風にカバーするようになったのは、友人の結婚式の余興で安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」を達郎風に歌ってみせたのがきっかけだった。 「あまりにも会場が盛り上がったから、そのことをツイートしたら、知り合いからぜひ聴きたいというリプが返ってきて、自宅のピアノで達郎さん風に歌っている動画をアップするようになったんです。X JAPANの『紅』を上げたときに1万回ぐらい再生されて、次は大ヒットしていた『U.S.A.』だろうということでやってみたら、あれよという間にメジャーデビューまで決まってしまいました(笑)」 昨年11月に、あの美空ひばりの名曲「リンゴ追分」の山下達郎風カバーでメジャーデビュー、そして2019年2月にはメジャー1stミニアルバム『POSEIDON TIME』のリリースも果たした。山下達郎風のカバーに加えて、オリジナルも収録されている。 「今はありがたいことに達郎さん風のカバーが評価されていますけど、今後は自分のオリジナルももっと出していきたいなと思っています。京都時代にホラージャズと勝手に名づけたアバンギャルドなジャズをやっていたので、そういうものも混ぜながら音楽活動を続けていけたらうれしいですね」

ポセイドン・石川 Poseidon Ishikawa

ジャズピアニスト、シティポップ芸人。1982年石川県生まれ。DA PUMPの「U.S.A.」を山下達郎風にカバーした動画がSNSを中心にバズる。ジャズに影響を受けたピアノとシティポップを融合させたスタイルは唯一無二と評価されている。
https://www.poseidonishikawa.com/

Movie&Photo:Teppei Hoshida
Movie Edit:Toshihiko Egi[remocon]
Text:Masayuki Sawada

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