柔術=クール。海外では当たり前の感覚なんですよ

「自分も格闘技は未経験だったので、最初は “痛そう” “怖い”というイメージが強かったんですが、実際に始めてみるとまったくそうではなかった。組み手では相手を壊すとか、絞め落とすのが目的ではなく、いかにケガをさせずにドミネート(支配)するか。自らの力を誇示するのではなく、相手の力量に合わせていかにコントロールするかがキモなんです。
そういう意味で、柔術って一種のコミュニケーションなんですよね。職業も年齢も、さらには性別も違う人と、お互いの距離を意識しながら肌と肌でぶつかり合う。時には、年下の人に教えを請うて、お礼を言ったりもする。40代、50代と年を重ねるにつれて、そういう“ストレートな会話”をする機会はどんどん減ってくるけど、柔術はマットの上でそれが自然とできるんです。それって、体力や技術の向上以上に、大人にとって得るものの多い経験なんですよね」


渡辺真史 MASAFUMI WATANABE

ベドウィン&ザ・ハートブレイカーズ デザイナー
柔術歴5 年。ブラジリアン柔術茶帯。41歳の頃、ふと見学に入ったカルペディエム 青山の道場で、思い立ってその日に入会。胴着は、カリフォルニアをベースにした柔術ウェア&スポーツアパレルブランド「ショーヨーロール」一筋で、なんともう通算で20着目(!)になるそう。


CARPE DIEM BRAZILIAN JIU-JITSU

カルペディエム ブラジリアン柔術 広尾
住所:東京都渋谷区広尾5の14の2 NIKIビル3階 
TEL:03-6721-9302
※広尾のほか、全国に道場あり。詳細はhttp://carpediembjj.com


Photos:Sasu Tei[W]