フィンランドはサウナ天国だ!

古きよき公衆サウナから、話題沸騰のモダンサウナまで。新旧の個性がクロスオーバーしながら、新たなカルチャーを生み続ける本場フィンランドのサウナ最前線を、汗をかいて巡った!


湖畔のスモークサウナ

これが王様の蒸気浴!?

湖畔のコテージサウナで、芳しいスモークの香りに包まれながら豊潤な蒸気を感受する。身体が心地よい熱を帯びたら、眼前に広がる湖水でクールダウン。これが“キング・オブ・サウナ”と呼ばれる究極の熱波体験だ! ヘルシンキから列車と車で約4時間。湖水地方のカルストゥラという田舎町に、今回お邪魔したコテージサウナはひっそり佇んでいた。

 

煙突のないサウナ室で、薪をくべながらサウナストーンを熱する。有害な煙は、長い時間をかけて壁の小さな排気口から少しずつ排出。サウナが無害で、かつ適温になるまで、待つことなんと5時間⁉ その間、森に自生する白樺の若葉を切ってヴィヒタを手作り。薪を燃やしきり、煙がすべて排出されたらいよいよ入室OK。スモーキーな香りと、マイルドな熱気に包まれたサウナ室は極上の空間。スモークサウナで浴びるロウリュの蒸気は、ほかと比べものにならないほどきめ細かでやわらかい。それでいて身体の芯に響くような熱さがある。しかも十分に熱されたサウナストーンだから繰り返し何度もロウリュを行うことが可能。これこそ、スモークサウナがキングと呼ばれる所以だ!


ロウリュ

最先端の“ダイバーシティ”サウナ

2016年にオープンし、今では観光名所としても大人気となった予約必須の複合型ウェルネス施設。バルト海を臨むグッドロケーションやおいしい食事、フィンランドならではの建築美が魅力で、さらにヘルシンキ市内でスモークサウナを味わえるのはココだけ!

 

1800㎡に及ぶ敷地は、サウナのアミューズメントパークのよう。ウッドデッキのテラスで外気浴するもよし、北欧家具のリラックススペースでチルするもよし。でも、醍醐味はバルト海へのダイブ!


ソンパサウナ

すべてが自由な“DIY!”

ロッカーもなければシャワーもない。そこにあるのは美しい海と手作り感あふれる2軒の小さなサウナ小屋だけ。でも、集まる人たちのサウナ愛があれば、それですべて問題ナシ!

 

24時間年中無休、薪割りも火おこしもすべてお客に委ねられている驚きの“フリーサウナ”。もともと所有者不明の一軒のサウナ小屋から始まり、今は非営利団体のソンパサウナ協会が管理。このアナーキー感ハンパない…。


サウナアルラ

ザ・下町クラシック

水風呂はなく、外気浴で休憩するのが一般的。男女ともにタオルを巻いて、中庭のベンチでお酒を飲みながらリラックス。いい具合に身体が冷えてきたら、またサウナへ。

 

ヘルシンキで二番目に古い庶民派サウナ。アパートの一角がサウナになり、中庭で外気浴するスタイルが、まさにフィンランドサウナの原風景だ。ただ、サウナ室の“アジ”には思わず絶句…。


ウーシサウナ

意識高い系蒸気浴

2018年オープンの現代版公衆サウナ。デザイナーズマンションが並ぶ新興住宅地というだけあって、サウナ室や建物のデザイン、グッズ類もイチイチおしゃれ。タオルはマリメッコだ。

 

バーカウンターで飲み物を買い、施設内にある中庭でクールダウン。ここはまさに、最新のフィンランド式サードプレイスだ!


スカイサウナ

空飛ぶ熱波ゴンドラ

観覧車のゴンドラにサウナストーブが設置されたクレイジーなアトラクションサウナ! ヘルシンキの街並みが一望できるが、ロウリュの蒸気で窓が曇るとせっかくの絶景が台なしに…。1時間の貸し切りで€240。高っ!!

 

もちろんゴンドラが地上に来たときにしか外に出られない。調子にのってロウリュをしすぎると、地獄を見るハメに…。ある意味、絶叫マシンより恐怖だ。


Photos:Go Tanabe
Edit:Yohey Suzuki
Coordination:Ayana Kobayashi