ヘッド
シャフト グリップ

PINGのアイアンフィッティングではヘッド(上)、シャフト(中)、グリップ(下)を自分の骨格やスイングに合わせて選ぶ。ヘッドは5種類だが、ライ角の違いも含めるとさらにバリエーションが増す。シャフトの硬さや長さもさまざまあるため、組み合わせは膨大な数に。ゆえにまったく同じクラブが出来上がることはなかなかない。


フィッティングしてくれたのは…

藤川清幸

藤川清幸さん

PING シニア
フィッティング スペシャリスト

体験したのは…

鶴田悠介

鶴田悠介

ゴルフに目覚めたばかりの
UOMO編集部員



STEP 01
まずはヘッド選びからスタート!

ヘッド 横面 ヘッド 上面

フィッティングの初手はヘッド選びから。構造や大きさなどに違いがあるが、初心者は芯を外しにくい大きなフェース、ダフリに強いぶ厚いソール幅(ヘッドの底部)のものがおすすめ。オレは初中級者向けの「i525」をチョイス。



STEP 02
簡単な測定から
クラブ長とライ角を決める

身長&手首から地面までの長さを測定!

身長&手首から地面までの長さを測定 カラーチャート表
シャフト 計測器のデータ

横軸(身長)、縦軸(手首から地面までの長さ)のカラーチャート表により、シャフトの長さと大体のライ角(ヘッドとシャフトの角度)が決まる。この“手首から地面までの長さ”がポイントで、単純な腕の長さだけでなく、肩の位置や脚の長さ次第で、同身長の人でも結果がかなり変わってくる。オレのシャフトの長さは標準で問題なさそう。



ライ角が合っていないと
ボールが曲がる原因に!

ライ角の説明

2度の差でこんなに違う!

ライ角の違い

オレに合うのは“2度アップライト”。要するに標準のライ角に2度プラスしたものがベストという結果に。数字で見ると微差のようだが、標準のものとグリップ位置を比べてみると差は歴然。そしていつもよりもダフらずボールが真っすぐ飛ぶ気がする!



STEP 03
試打を重ねてライ角をさらに微調整

もう少し上げてもいいかも

カラーチャート表を説明している様子 スイングの様子
計測器のデータ

お次はスイングによる調整。専用シールをヘッドのソールに貼り、削れた場所でライ角が適正かどうかをチェック&微調整。試打した結果、もう少しライ角をプラスしていいとのことなので、結局「4度アップライト」に調整した!


STEP 04
弾道を安定させる
シャフトの硬さ&重さを決める

少し重いほうがいいかも!

スイングの様子
計測器のデータ シャフト選び

ヘッドが決まったら続いてシャフト。インパクト時の打球の打ち出し角やスピン量を計測、これらをもとに最適な硬さと重さを導き出す。ただ、計測器のデータだけでなくフィーリングも重要! 試打した結果、しっかりと重さがあり安定感のあった「N.S.PRO MODUS3 TOUR115」をチョイス。



STEP 05
手の大きさ&指の長さから
グリップを選ぶ

少し大きめ!

手の計測 カラーチャート表
グリップ グリップを試す様子

最後はグリップ。横軸(手のひらの大きさ)、縦軸(指の長さ)のカラーチャート表と照らし合わせて6段階あるグリップの太さの中からベストを選択する。手にぴったり合ったグリップであれば余計な力が入らず、スムーズなスイングにつながる。



1週間後…完成!

7番アイアン9番アイアンピッチング


・ライ角が合っているから、
スライスしないで真っすぐ飛ばしやすい!

・重めのシャフト&太めのグリップを
選ぶことでフォームが安定!

フィッティングをした感想としては…初心者のうちにやっておいてよかった! アドレスからスイングまでがものすごくスムーズに感じる。早くゴルフしたい気持ちが高まりました。今回のモデルは1本あたり¥28,600〜。ドライバーももちろんフィッティングしており、製作過程は近日公開!


フィッティングしたのは…

PING フィッティングスタジオ 武蔵浦和

PING フィッティングスタジオ 武蔵浦和

1959年創業のアメリカ発のゴルフブランド。関東4カ所にある直営店のほか、全国の認定フィッターの在籍するショップでも体験可。フィッティングは無料で行える。詳しくは公式HP「CLUB PING」をチェック。



Photos:Ryuta Seki