2022.09.17

エディター私物RICOHのGR1s

ファッションからコスメ、ガジェットまで、UOMO編集部員が実際に愛用する名品を毎日1つずつ紹介!

RICOHのGR1s

若い世代を中心にフィルムカメラを楽しむ流れは依然として続いていますが、特に近年は90年代のプレミアムコンパクトカメラが人気。買うなら今がラスト? というほど高騰し、状態のいい個体も減ってきている印象です。

リコー、コンタックス、ミノルタ…特に後者の2社はすっかり聞かなくなりましたが、デジカメやカメラ付きケータイが誕生する前夜、長年の技術を詰め込み、成熟を極めた高性能機種が誕生しました。UOMO世代には懐かしい方も多いはず。メカニカルとコンピュータ制御が交わる操作感や描写は、ネオクラなクルマを乗ることにも似た妙なエモさを覚えます。これがたまらないんです!

そのなかで今も進化し続けているのが、リコーの「GRシリーズ」。初代のGR1は手のひらサイズの軽量ボディを持ち、28mm=f2.8のレンズが素早く飛び出すことから「スナップシューター」と呼ばれました。その機動性は、デジタル化した現行のGR3まで脈々と受け継がれています。写真家の森山大道氏が同シリーズを愛用し続けていることからもファンが多い、まさしく名機です。

僕のGR1sは、ネットオークションで「動作未確認」だったものを一か八かで購入。外観や裏蓋のモルト、ファインダーなどが綺麗だったことから、それなりに大切に扱われてきたと言い聞かせて踏み切ったのですが、これがアタリでした。液晶パネルこそ文字欠けがあるものの実用には支障なく、ちょっとした外出時から遠出まで、すっかり気に入って持ち歩いています。

UOMO編集 西坂


Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Masashi Sho

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