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ジープ チェロキー スポーツ
(2001年式)

高橋正典さん(スタイリスト)

ホームステイ先で衝撃を受けた小さなアメ車

1983年にアメリカン・モーターズ(AMC)が発表したジープ・チェロキー(XJ)は、既存のエンジン以外はすべてゼロから開発した新世代のSUVだった。それまでのジープにはなかったコンパクトなボディに4000ccエンジンを積むという斬新なスタイルはヒットを重ね、日本でも90年代に輸入RVとして人気を博した。

「子供の頃からアメリカの映画をたくさん観て育ったので、アメ車に対する憧れは昔からありました」と話すスタイリストの高橋正典さんも、チェロキーに感銘を受けたひとり。


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「ファッションがシンプルなので、車のデザインもゴチャゴチャしてないほうが好き」と高橋さん。


「大学時代にロサンゼルスに留学していたことがあるのですが、そのホームステイ先の隣の家にチェロキーが停まっていました。映画で観ていたアメ車を目の当たりにして、すごくカッコいいと感動したことを覚えています。以来、ずっとチェロキーを買おうと思っていたんです」

当初は、90年代の前期型で水色の個体を探していたが、ふと立ち寄った中古のチェロキー専門店で、この2001年式のチェロキー スポーツに出会う。グレーのボディカラーにひと目惚れし、車両の状態も良いということでその場で即決した。


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ホイールベースは2575mm。当時の国産SUVと比べても短い部類で「都会の細い道でも運転は快適」。


「グレーとブラックとオレンジ。この組み合わせはインダストリアルデザイナーのディーター・ラムスがデザインする製品でよく使われる色。個人的に大ファンだったので、この配色を見た瞬間にビビッときたんです」

ディーター・ラムスはドイツのヴィースバーデン出身。1950年代から90年代まで、家電メーカーのブラウン社と密接に関わり、インダストリアルデザインにおける機能主義派のひとりとして知られている。

「チェロキーはアウトドアの印象が強い車ですが、この色だと洗練されて都会の風景にも馴染むところが気に入っています。ファッションもシンプルな着こなしが多いので、車もごちゃごちゃしてないデザインが好きですね」


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時代を感じる2本スポークのエアバッグ付きステアリング。


「ただ、20年以上前の車なので苦労はいろいろあります。エアコンがよく効かないので夏の車内は地獄ですし(笑)、パワステのポンプが壊れてレッカーされたことも。部品が日本にはないことが多いので、基本はアメリカからの取り寄せ。復活までに時間とコストがかかるところは致し方ないと割り切っています」


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スタイリストという職業柄、広大な収納スペースも魅力のひとつ。


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2001年はジープ60周年のアニバーサリーイヤー。高橋さんのチェロキースポーツにも記念エンブレムがつく。


高橋さんは仕事もプライベートもチェロキー スポーツ1台でこなしているが、故障のリスクを考えて遠出はあまりしない。

「見た目は気に入っているのですが、やはり走りの部分は乗り心地をはじめお世辞にも良いとはいえません。なので、次に買い替えるとしたらしっかり走れる車がいいですね。いま気になっているのはランドローバーのレンジローバー スポーツ。ただ、アメ車ではないので、もう少し考えてみようと思います(笑)」


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高橋正典/スタイリスト
1988年生まれ。大学卒業後、壽村太一氏に師事し、2017年に独立。UOMOをはじめファッション媒体や広告などで活躍する。