
旅先で惚れた“あの味”を求めて一つの都市に通い詰める。何度も足を運ぶ中で新たな味覚と出会い続けた7人がとっておきの名店をマップとして共有。二次元コードでリストを保存すればあとは行くのみ!
「天満は街全体がメニューブック。人情味と下町感は残りつつ品もいいんです」

関西で圧倒的知名度を誇る情報誌「Meets Regional」副編集長を経て、現在ライフスタイル誌「SAVVY」編集長。「Meets〜」ははしご酒ができる街としての天満ブームの一端を担った。
Q1:天満に通い始めたきっかけは?
梅田から一駅、徒歩圏内にありながら飲食店はその半額ほどのコスパのよさ。海外の観光客にバレていないところもポイントです。日本一長い天神橋筋商店街が目抜き通りで、それを軸に細い路地が入り組み、飲食店が密集。ここでしか見られない景色や味に惹かれ、15年ほど界隈に住んでいます。
Q2:どうやってよい店を探している?
通ったことがない道がない状態を心がけて歩いています。すると工事中の場所は目に留まり、近くの居酒屋の店主や常連さんと「次は何ができるんですか?」と話題になり、新情報を教えてもらえたりも。弊誌のコンセプトは“足で稼いで鮮度と確度の高い情報を届ける”ですが、プライベートでも文字どおり足で稼いでます(笑)。今回は観光で訪れた友人を案内することを想定して選定。メニュー重視と人物重視の店があるのですが、どちらにも言えるのは、唯一無二の強烈な誘い文句があるお店です。
Q3:食以外に何をして過ごす?
商店街と市場の街なのでぶらぶら買い物するのが好きです。はしご酒の合間に扇町公園に立ち寄ることも。
Q4:おすすめのお土産品は?
安さだけでなく、本格的な店が点在するのも天満の魅力。「パティスリー ラヴィルリエ」は全国から人が集まるほどの人気店。パンとケーキの両方を扱い、焼き菓子は手土産にも喜ばれます。

01|かんちゃん


「“天満の父”的存在、かんちゃんが営む立ち飲み。8人も入れば満員で常連客と一見さんでにぎわう。写真のどて焼き以外に日替わり料理が多数。僕も顔を覚えてもらえました!」
かんちゃん
大阪市北区池田町1-31 サニーハイツ天満1階
02|天満市場

「“天下の台所”と呼ばれた大阪を象徴する市場。青果店や鮮魚店が軒を並べます。住民の生活に根ざしているのはもちろん、飲食店の台所としての役割も担い、夜のにぎわいを支えています」
天満市場
JR天満駅・地下鉄扇町駅からすぐ
03|けむパー

「燻製を主軸にしたバー。ブームの前から天満を見守る存在だから情報に明るく、僕らが『天満特集』を作るときに駆け込むほど。燻製ハイボールなど、酒好きをうならせるドリンクが豊富」
けむパー
大阪市北区天神橋3-11-34 北辰ビル1階
04|肉喰ホルモン すすむ

「おそらくすべてのジャンルの立ち飲み屋が揃う天満。ここは炭火焼き肉店で多様な部位を楽しめるよう提供は2切れずつ。名物の“俺の塊”は自分で好みの加減まで焼き、カットしてもらいます」
肉喰ホルモン すすむ
大阪市北区天神橋5-6-22
05|天満 酒蔵

「天神橋筋商店街にある老舗の大衆酒場。一度完全閉店するも、娘さんが大阪に戻ってきて復活したという人情エピソードも。手書きの注文票などディテールも昔ながらでほっとします」
天満 酒蔵
大阪市北区天神橋5-7-28
06|お好み焼 千草

「商店街の路地奥にあるお好み焼き店。基本は自分で焼きますが、看板の“千草焼き”だけはお店の方まかせ。特上ロース1枚をそのままのせて焼き、仕上げにケシの実をふる独特な一品」
お好み焼 千草
大阪市北区天神橋4-11-18
07|立呑処 新多聞酒蔵

「長らく通って取材解禁に。角打ち風の渋い外観ながら、店主がマレーシア出身ゆえ居酒屋と惣菜とマレーシア料理の3本柱で構成されるユニーク店。毎月第2金・土は肉骨茶(バクテー)の日」
立呑処 新多聞酒蔵
大阪市北区天神橋4-12-3
08|串カツ 七福神 本店

「系列店はあれど商店街通路に飛び出した席や素材名だけが書かれた串カツの札など、味のある本店が◎。常連さんが『生、どて、かつ』と2文字だけ伝えて注文する姿もカッコいい」
串カツ 七福神 本店
大阪市北区天神橋5-7-29 五明館ビル1階
09|PRÉS

「関西ではパンをつまみにする“パン呑み”がブームですが、天満にもその波が。ビストロなので自家製のシャルキュトリーや惣菜が格別だし、翌朝の朝食用のパンを買えるのもうれしい」
PRÉS
大阪市北区天神橋3-9-1
10|コロッケ 中村屋

「行列必至の揚げ物と惣菜の店。名物のコロッケはほんのり甘く、全世代に愛される味。ラジオ局の近くなのでアーティストからも人気だし、差し入れに100個単位で購入する芸人さんも」
コロッケ 中村屋
大阪市北区天神橋2-3-21
11|たこ焼 うまい屋


「70年以上続くたこ焼き店。特注の銅板のたこ焼き機で目の前で焼くのも、ソースなしの“すっぴん”で提供するのも珍しいスタイル。最初はそのまま、途中からソースをつけて食べます」
たこ焼 うまい屋
大阪市北区浪花町4-21
12|立呑み じゃりんこ


「“天満の母”的存在・ちえさんが営む立ち飲み。入店時に店主だけでなく客全員から『おかえり』と言ってもらえます。種類や量などお客のニーズも聞いてくれて、もう一つの実家のよう」
立呑み じゃりんこ
大阪市北区浮田1-5-31

詳細MAPはこちら!

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