
地方の街を訪れ、48時間ただただ食べまくるワンパクなメシ旅。一年ぶりとなる第6弾は…「てげうめっちゃが」宮崎だ!
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今回のメンバー
爆食旅シリーズの生みの親。前回の神戸編に続いて今回が2度目の参加。宮崎の朝うどん文化を東京にもっていきたいと考えている。
久しぶりの爆食旅で勘が鈍りっぱなし。お腹もすぐにいっぱいになってしまう。いよいよ肉体改造に着手か。できる、俺なら!
爆食旅の頼れる相棒にして食いしん坊。今回も鬼のリサーチで宮崎のおいしいお店をピックアップ。グルメガイドを出してほしい。
3日目も朝うどんからスタートかなと思ったけれど、昨夜のシメがうどんだったことを思い出す。だったら、朝ラーなんじゃない? 俺たちには早朝6時からやっている拉麺男があるじゃないか。到着すると、駐車場にはすでに何台もクルマが停まっている。朝からとんこつラーメンを食らおうとする数寄者がこんなにいるなんて素敵やん。
朝の時間帯はあっさりとんこつのみの提供で、こってりはない。なので、トッピングで背脂を追加する。基本のとんこつスープに野菜、昆布、鶏ガラスープを足して作られるあっさりは、こってりに比べたらたしかにマイルドだが、そこにたっぷりの背脂が加わることで、かなり濃厚な味わいに。朝から背脂たっぷりのとんこつラーメンをすする愉楽。人は背徳を感じたときに脳汁が出る。寝ぼけていた脳細胞にパチパチッと火花が走る。もしかしたらこれは新手の再生医療なのかもしれない。
さて、とんこつ満タン、給油完了。万事快調と言いたいところだけど、連日の爆食で身体は重い。腹回りがすごいことになっている。でも、大丈夫。俺には最近教えてもらったライフハックがある。贅肉をラグジュアリーミートって呼ぶだけで、あら不思議、罪悪感が遠のいて、まだまだ食べられそうな気がしてくるんだ。みんなもぜひ試してほしい。
4.15 (tue.) 14:30 in|重乃井


お昼まではまだ時間があるので、お土産を求めて初日のBioバルマーケットで教えてもらった綾町の香月ワインズを訪ね、ワインを購入。帰りがけに国富町にある「稲田白玉まんじゅう店」で予約していた白玉まんじゅうをゲット。ワイナリー訪問が思っていた以上に楽しくてつい長居をしてしまい、重乃井に到着したのは14時30分だった。

重乃井は宮崎でいちばん有名といっても過言ではない釜揚げうどんの名店。宮崎の釜揚げうどんの歴史はここから始まったといわれ、あの長嶋茂雄さんが宮崎キャンプのときは必ず訪れていたことでも知られている。メニューはシンプルに釜揚げうどんのみ。待つことおよそ15分、ゆでたてあつあつの麺とつけ汁が運ばれてきた。手打ちの麺はやわらかいんだけど嚙むとしなやかなコシが感じられ、昆布とかつお節、さば節、しいたけでダシを取って、特注の醬油とみりんを合わせて作られるつけ汁との相性はON砲並みに最強。おいしすぎていくらでも食べられちゃう。最後はうどんのゆで汁をつけ汁に投入して飲むのが宮崎流。並じゃなくて、大にしとけばよかったな。
重乃井
宮崎県宮崎市川原町8-19
4.15 (tue.) 15:23 in|ラーメン洋

帰りの飛行機のことを考えると、18時までには空港に着いておきたい。今は15時過ぎなので、残り時間はあまりない。通し営業でやっていて、気になるお店をピックアップしていくと、ラーメン洋が浮上したので、急いで向かう。

ラーメン洋は宮崎ラーメンを代表する人気店で、店主は拉麺男で修業していたこともあるという。券売機で食券を購入し、しばらくして着丼。う~ん、いい香り。白濁したとんこつスープに琥珀色の焦がしラードがかかり、チャーシューとねぎ、豆つきもやしがのっている。いいビジュだ。スープはクリーミーで、コクがありながらも後味すっきり。中細ストレートの麺は適度にもちっとしていて、スープとよく絡んでするすると入っていく。途中で辛子高菜を投入。とんこつラーメンに辛子高菜。それは約束された勝利。ああ、うまかった。これも通いたくなる味だわ。余談だが、店主はとろサーモンの久保田さんと幼馴染で、とろサーモンのYouTubeチャンネルには久保田さんがラーメン洋を訪ねる動画がある。これが感動的で、見ればさらにおいしく食べられると思う。
お店を出たあとは、「わらべ」で宮崎銘菓のチーズ饅頭を買い、「ぎょうざの丸岡」で持ち帰り用の餃子を購入。実は、宮崎市は購入頻度と支出金額において日本一になったこともある餃子シティ。今回はちゃんと食べる機会がなかったので、せめてお土産にして自宅で楽しもうと思ったわけ。
ラーメン洋
宮崎県宮崎市大字恒久4482-2
4.15 (tue.) 16:45 in|丸万焼鳥 支店



そして、ラストは地鶏炭火焼きの元祖ともいわれる丸万焼鳥 支店へ。丸万は本店もあるが、支店のほうはもも焼きとたたきしかないというストロングスタイル。店内は昔ながらの酒場の雰囲気が色濃く残り、こっちを好む人も多いとか。名物のもも焼きは一般的な炭火焼きと違って骨付きが特徴。丁寧に下ごしらえされた骨付きの肉を備長炭の強力な炎で一気に焼き上げる。そのままかぶりつくのが定石だけど、食べやすい大きさにバラしてもらうこともできる。肉質は硬めで、コリコリとした歯応え。嚙むとじゅわと脂がにじみ出て、口の中に旨味が怒濤のように広がっていく。めっちゃうま! めっちゃ好み! ねぎとポン酢をのせたたたきも最高!
もっと食べたかったが、さすがに空港に向かわないといけない時間だ。行きたかったお店はまだまだあるのに…。俺たちも毎年、宮崎で爆食キャンプを張ろうかな。それくらい宮崎の食は充実していた。
>> 4.15(tue.)20:30@Haneda
丸万焼鳥 支店
宮崎県宮崎市橘通西3-8-7