2024.01.25

【40歳からのメシ旅・長崎編】「軍艦島と長崎ちゃんぽん」|爆食ウィークエンド72hours! @ 長崎くんち祭り(後編)

長崎の氏神である諏訪神社の秋の大祭、「長崎くんち」が10月7日・8日・9日に開催。この名物祭りと美食を求め、編集部員の薬師神と北條が二泊三日で現地に赴いた。三部作の後編、滞在最終日は軍艦島に上陸、締めは長崎ちゃんぽんだ!

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(中編)のつづき。

いきなりド派手な「御朱印船」。寛永11年(1634年)から続く長崎・諏訪神社の秋季大祭、「長崎くんち」目当てで訪れた飯ルポ三部作のラストを飾る後編は、スペクタクルな「庭先回り」からスタート。威勢よく呈上する踊町は本石灰町(もとしっくいまち)だ。


二泊三日の長崎滞在のうち、この御朱印船との邂逅は滞在2日目の夜。異次元の美味しさだった「しいたけパスタ」を食した「トラットリア ウーゴ」(中編で紹介)からホテルに戻る途中の出来事だった。



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翌日の路面電車の中で北條は思い出していた。鐘の音と笛や太鼓のシャギリに誘われるまま浜町アーケードに辿り着き、「ドーイ!ドーイ!」の地元民の掛け声に圧倒され、屈強な男衆が横回転させる御朱印船に度肝を抜かれ、呆然と立ちすくんでいたあの夜の光景を。傍らでは薬師神が夢中でシャッターを切る。まさに、「長崎くんち」観光のクライマックスだった。

北條:旅とは一期一会。偶然の出会いに興じる醍醐味、それを象徴するお祭り「長崎くんち」。


薬師神:いかにも。


ここで今回のメシ旅の趣旨を改めて。昨年の10月7日・8日・9日の3日間、長崎県長崎市の氏神のひとつである諏訪神社の秋季大祭、「長崎くんち」がコロナ禍前の2019年以来となる4年振りに開催された。この祭りと美食を求め、編集部員の薬師神と北條が長崎の地に二泊三日の予定で降り立った。最終日もまた長崎名所を観光しつつ、長崎名物を食すのだ。






【40歳からのメシ旅・長崎編(2泊3日)】のメンバー

副編 薬師神(パイセン)プロフィール画像
副編 薬師神(パイセン)
165cm・60kg。ランチの行きつけスープカレー店「ネイビーズ」にてライスは50円引きの微盛り(80g)でトッピングに凝る。ドトールのヨーグルン定番化運動の旗手。甘党。下戸。
ウェブ担当 北條プロフィール画像
ウェブ担当 北條
185cm・90kg。同スープカレー店でライス特盛り(400g)の上、超特盛り(600g)を裏メニュー化。幕の内弁当が苦手で丼もの好き。焼肉はおかず派。サラダの意味がわからない。





富士フイルムのハイスペックミラーレス一眼「FUJIFILM X-Pro3」を着こなしのワンポイントとして首から提げた薬師神が(ほぼ)撮影担当、文化系大食漢の北條が食担当。薬師神と北條の長崎珍道中を流し読みしつつ、長崎グルメと異国情緒あふれる観光スポットをチェックしながら、1634年発祥の国指定重要無形民俗文化財「長崎くんち」(祭り)を楽しく学ぼう。


ちなみに、毎年必ず10月7日・8日・9日の日程で開催される「長崎くんち」の2023年度は雨天順延のため、「中日」にあたる8日に中央公園で催されるはずの奉納踊が9日に移行し、本祭の後に市内各地を行脚する庭先回りも翌9日の夕刻がメインとなっていた。御朱印船との出会いは、たまたま運がよかったのだ。






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さて滞在3日目の最終日、薬師神と北條の目的地は軍艦島(通称)。地元企業の(株)ユニバーサルワーカーズが手掛ける「軍艦島コンシェルジュ」からジュピター号に乗船し、長崎港から18.5kmの距離に浮かび、伊王島・高島・中之島の先に位置する端島(はしま)を目指す。

薬師神:強フィジカル・強メンタルでお馴染みの文化系大食漢の北條さん、なんとめちゃくちゃ船酔いするという弱点がありました。ボクは元気です。あと、端島の通称が軍艦島になります。


クルーザー船で約40分。ここで簡単に軍艦島の歴史を紹介しておく。1890年、三菱合資会社が端島全体と鉱区の権利を買い取って、本格的な近代炭坑である「三菱鉱業高島炭坑端島坑」として開発。隣接する高島炭鉱とともに日本の近代化と高度成長期を支え、石炭出炭量の増加に比例するように島は急成長を遂げる。最盛期の1960年には5,267人が住んでいたが、それまでの主要エネルギーであった石炭が石油へと変遷するなかで衰退の一途をたどり、1974年1月15日に端島抗は閉山。同年4月20日に全ての住民が島から離れ、軍艦島は完全なる無人島になった。


薬師神:そして2015年7月、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業」のひとつとして世界文化遺産に登録されました。北條さんはGoogleマップでの廃墟巡りが趣味とのこと。そろそろ起きて!



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這う這うの体にて軍艦島に上陸。「まじで危なかった。滞在初日に食したタイチ寿司の白い鉄火巻き、桃若のおでん、宝雲亭本店 とり福の一口餃子、2日目に食した珈琲冨士男の食べるミルクセーキ、コロッケのトルコライス、眼鏡橋のちりんちりんアイス、トラットリア ウーゴのしいたけパスタ、それら長崎メシの全部があやうく喉元から母なる海原に還元されそうになるほどの船酔いだった」と、後に北條は述懐している。

薬師神:そういえば初日に赴いた「タイチ寿司」の大将、木本太市さんも軍艦島出身だと言ってたよね。お父さんが厚生食堂を営んでいたって。


片や、相棒の弱点を発見してなぜか意気揚々としている薬師神。ほぼ全作制覇しているというシリーズ第23作目の『007/スカイフォール』(2012年)にて、敵役シルヴァのアジトとして登場したマカオの廃墟島、デッドシティのロケ地を発見して興奮しまくりだ。



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北條:それ、あっけなくシルヴァに射殺されてボンドガールだったか否かの評価が分かれるセヴリン女史のくだりですね。ちなみに、軍艦島はロケ地というよりは撮影協力でしょうか。『007/スカイフォール』に登場するデッド・シティのモデルは確かに軍艦島ですが、実際に訪問したスタッフはロケーション・マネージャー兼ビジュアル・エフェクト担当ほか数名。崩落の危険があるため軍艦島内での撮影は断念せざるを得ず、ロンドン郊外にセットを組んで撮影されたそうです。

薬師神:ドヤるときだけ元気よね。


薬師神と北條、しっかりと腰を落とし、肥前端島灯台を臨んで激写。今回の長崎出張のベストショットだ。2人にとってのトラウマだったという、1981年に制作された公共広告機構のCMに去来する軍艦島のイメージがようやく刷新された瞬間だった。


北條:「資源とともに、島は死んだ。私たちも資源のない島、日本に生きている」。ACのなんたるかも知らぬうちに心に刻まれたあの怖いCMは今も広告業界では語り草になっており、ググれば出てきます。



薬師神:それ知ってる人はたいてい1970年代前半生まれよね。でも確かに、あのCMのインパクトで資源は大切にしなきゃダメなんだとは思った。


北條:さあ、長崎本土に戻りましょう。



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悪夢再来のリターン便。北條は乗船から帰港までの40分間、目を閉じてひたすら歴代ボンドガールを思い出しながら過ごしたのだった。「爽やかな青空をイメージ…って船酔い対策でよく言われますが、青空は軍艦島にもあるし、しかも軍艦島でも酔うんです。カナヅチの私にとって、四方を海に囲まれるという絶望的な不安感こそが酔いの元凶。かつての端島住民のメンタル強すぎ。まじリスペクト!」と、後に北條は述懐している。

薬師神:北條さん、飯ルポ行ける?


北條:行けます。行かせてください。戦場ジオラマ好き、箱庭好き、京町家の坪庭好き、トミカの中身よりも紙パッケージ好きの私にとって、軍艦島上陸は幼少の頃からの夢でした。誠にありがとうございました。


薬師神:なんか違う競技になってきた。


軍艦島デジタルミュージアム1階の「cafe X」にて普段は飲まないブラックコーヒーをホットですすり、坂の街・長崎で数少ない平地にて三半規管と自律神経の乱れを整える。加えて隣接のスーベニアショップで「軍艦島ジオラマ(1/4,000)」を景気よく購入し、気分だけ軍艦島を手中に収め、心の平静を保つのだった。









⑧江戸びし:長崎ちゃんぽん

長崎県長崎市江戸町1-6



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ようやく「爆食ウィークエンド」再開。

タクシーの運転手に店の名前を言うだけで連れて行ってくれる長崎ちゃんぽんの名店「江戸びし」に到着した。肉野菜を炒め、中華麺を入れて濃いめのスープで煮こんだボリュームたっぷりの麺料理「ちゃんぽん」は19世紀末に長崎で発祥。開国後の明治中期に訪れていた中国人留学生を中心に人気を博し、長崎の町中華きっての定番メニューとして浸透した。1970年創業の江戸びしは家族経営の町中華だ。


北條:日本の開国は「いやあ降参、ペリーさん」なので1853年。発祥の歴史まで異国文化とマリアージュする長崎っぽい。魚貝類の出汁が効いたスープは魔法瓶に入れて持って帰りたいくらいです。



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長崎市出身の福山雅治さんに見守られつつ長崎ちゃんぽん(800円)と皿うどん(800円)を注文。桶屋町(本踊)、丸山町(本踊)、栄町(阿蘭陀万歳)、本石灰町(御朱印船)ら4つの踊町が趣向を凝らしたカラフルな呈上札は観光客にとっては安心の証だ。メニューの隣にぶっきらぼうに飾るスタイルに粋を感じる。

北條:なんか、呈上札がドラゴンボールのように見えてきました。私が店主ならば集めたくなっちゃう。御花代もそれなりに積んでしまいますが。


薬師神:胃も心もおなかいっぱい。よく知る長崎ちゃんぽんよりもちょっぴり甘い気がしました。カメラを片手に「長崎くんち」を追いかけて、長崎グルメを満喫しながら駆けずり回った3日間、無事に過ごせて感無量です。呈上札については前編中編をご参照ください。



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呈上札を前にやり切った感を醸し出す薬師神。北條と練った出張前の計画にて、長崎飯ルポで外せない名物を「白い鉄火巻き・トルコライス・長崎ちゃんぽん」の3品に定め、滞在3日間に散りばめ、胃袋を調整しつつ遂にコンプリートできたのだった。

北條:おやつの時間までどうします?


薬師神:散歩しながら探しましょうか。









⑨古田勝吉商店:御手引きラムネ自販機

長崎市東古川町1-7




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冷や汗混じりだったTシャツを軍艦島Tシャツに着替え、浜町アーケード経由で眼鏡橋へ向かう。道すがら出会った自販機だが、どうも勝手が違うようだ。

北條:えっ、ここ、観光名所?


薬師神:古田勝吉商店の「御手引きラムネ自販機」ね。名物ラムネがさりげなく自販機のラインナップにあるという。こういうの好き。


ちなみに手引きとはビー玉栓のこと。1877年に初代・古田勝次が居留地の外国人からラムネの製法を学んで創業。卸先のほか自動販売機の設置場所は、亀山社中資料展示場、長崎市南山手レストハウス、そしてここ古田勝吉商店の3箇所。復刻したノスタルジックなデザインの瓶は捨てるには惜しい。その場で飲み干し、回収箱に入れるのだった。









⑩匠寛堂茶房 玉響(たまゆら):長崎カステラ

長崎市魚の町7-24 匠寛堂内(眼鏡橋前)




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そして3時のおやつは本場の「長崎カステラ」。長崎菓寮「匠寛堂(しょうかんどう)」は1985年の創業で、店舗に隣接する茶房として「匠寛堂 茶房 玉響(たまゆら)」が2018年4月にオープン。皇室に献上されている「献上 五三焼 佳好帝良」で一躍名を馳せた。店頭サンプルの右端、「特製献上五三焼 佳好帝良『天地悠々』一本(本桐箱入)」は4,800円也。

薬師神:天地悠々。


北條:お、おう。


薬師神:カステラしっとり、玉露にほっこり。「佳好帝良」と書いて「かすていら」、「玉響」と書いて「たまゆら」。長崎三大カステラとは違い、このお店でしか買えない逸品なのね。隣の茶房で食せるのも嬉しい。


北條:よく聞く長崎三大カステラは、福砂屋(1624年創業)、文明堂総本店(1900年創業)、松翁軒(1681年創業)の3店舗。匠寛堂は、1983年に史上初の甲子園夏春夏3連覇に挑んだ池田高校(徳島)を0-7で打ち破ったPL学園(大阪)のような立ち位置かと。


薬師神:1年生のKKコンビか。言わんとすることはわかるようなわかんないような。ちなみにそのときの長崎代表は佐世保工業ね。


北條:しかし長崎って名店・名所がコンパクトにまとまっていて観光しやすい街だなと。ここは眼鏡橋で、昨日食べた「ちりんちりんアイス」が目の前です。


薬師神:昨日だっけ。もはや懐かしいよ。



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帰りの便もあり、二泊三日の滞在最終日の爆食は長崎カステラで終了。編集部へのお土産として、長崎国際観光コンベンション協会が推薦してくれた長崎名物の甘味処まで赴くのだった。

薬師神:このチョークの跡、昨日の夜にトラットリア ウーゴの入り口で北條さんが見てたやつ?


北條:昨夜は万屋町の「万」の字でした!


チョーク跡は庭先回り済みの印だ。10月8日の中日に中央公園で催される「長崎くんち」本祭の後に市内を練り歩く庭先回りでは、各踊町が企業・店舗・官公庁・観光施設などを一軒づつ回って演し物を呈上し、返礼として御花を頂戴する。その手形として呈上札が渡され、去り際に軒先にチョークで印を付けるしきたりだ。一重丸の中に踊町の頭文字が書かれる。


薬師神:こちらの「本」の印は昨日の夜に見物した御朱印船を呈上する本石灰町か。


北條:「サ」は「栄町」、「オ」は桶屋町ですね。踊町のみなさんはまだ近くにいるのでは?


薬師神:現代の庭先回りでは、呈上先がリアルタイムで更新される観光用アプリもあるんだって。でも、こんなアナログな手掛かりもいいよね。









⑪万月堂 鍛冶屋町店:桃カステラ

長崎市鍛冶屋町6-45




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ラストの店舗紹介は爆食ではなく長崎土産。看板商品の桃カステラを扱う「万月堂」の初支店が2019年10月に鍛冶屋町にオープン。愛宕町本店よりも市内中心部に近い。長崎では桃の節句に桃カステラを贈る風習があるというが、甘党の2人にとっては毎日がピーチタイム。期待以上に大きく、期待以上に桃だった。

北條:あれ? 陽気な笛太鼓の音が…。


薬師神:たぶん来た。カメラカメラ…。


「栄町です。ただいま呈上に参りました」

「御苦労様です。御花はお届けに上がります」



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桃カステラを品定めしている最中、栄町の演し物(だしもの)である「傘鉾・阿蘭陀万歳(おらんだまんざい)」が庭先回りにやってきた。2023年度の「長崎くんち」の初日は雨天のため、通年ならば3日間のお祭りが1日順延し、庭先回りも1日延びていたのだ。

薬師神:再三の偶然の出会いに感謝。万屋町の鯨の潮吹き、本石灰町の御朱印船、栄町の阿蘭陀万歳、6つの演し物のうち3つを鑑賞できました。


北條:非日常の異国情緒に巻き込まれるワクワク感、そして街を包み込む一体感。ユニークな「長崎くんち」の醍醐味がここにある。桶屋町の本踊、船大工町の川船、丸山町の本踊にも出会いたかった…。



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薬師神:ささ、北條さん。ボクたちもそろそろ空港行のバスに乗らなきゃだよ。

北條:はい。


笛や太鼓のシャギリの音がだんだん遠くなっていく。庭先回りに後ろ髪を引かれながらバスに乗り、ロマンティックな長崎の夕暮れを眺めながら帰路につく。二泊三日で赴いた「爆食ウィークエンド72hours! @ 長崎くんち祭り」三部作、これにて完。


ちなみに、毎年10月8日・9日・10日に開催される「長崎くんち」以外にも、冬の風物詩である「長崎ランタンフェスティバル」が2月9日から2月25日にかけて催されるなど、長崎には四季を通じて祭りやイベントが盛りだくさん。遠くて近い長崎。週末に、または有給で、ふらっと立ち寄る心の余裕を持ちたいところだ。









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オマケの2枚。

こちら編集部。北條のデスクには軍艦島の絵はがきが飾られている。本業のファッション関連取材に日々追われ、顔は笑っていてもそれなりにストレスが溜まりつつあるときは、遠く長崎に想いを馳せるのだ。


北條:あやうく戻して「長崎くんち」を含む長崎オール出禁になりかけたあの船酔いに比べたら、たいていのことはどうってことありませぬ。


薬師神:そうだ。そもそも過ぎて聞けずじまいだったけど、「長崎くんち」の「くんち」ってなに?


北條:あっ。


薬師神:まさか。


北條:確かめにまた長崎に行かねば!




▼江戸びし
住所:長崎県長崎市江戸町1-6
TEL:095-826-2903
営業時間:11:00~20:30
席数:35席
無休

▼古田勝吉商店(御手引きラムネ自販機)
住所:長崎市東古川町1-7
TEL:095-822-0665

▼匠寛堂 茶房 玉響(たまゆら)
住所:長崎市魚の町7-24 匠寛堂内(眼鏡橋前)
TEL:095-826-0038
営業時間:10:00~17:30
席数:20席
休日:元日

▼万月堂 鍛冶屋町店(桃カステラ)
住所:長崎市鍛冶屋町6-45
TEL:095-893-8833
営業時間:10:00~18:00
不定休

<問い合わせ>
長崎国際観光コンベンション協会
長崎くんち <長崎伝統芸能振興会>

Photos: Kazuhiko Yakushijin, Takafumi Hojoh
Text: Takafumi Hojoh

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