
地方の街を訪れ、48時間ただただ食べまくるワンパクなメシ旅。一年ぶりとなる第6弾は…「てげうめっちゃが」宮崎だ!
DAY1はこちら
今回のメンバー
爆食旅シリーズの生みの親。前回の神戸編に続いて今回が2度目の参加。宮崎の朝うどん文化を東京にもっていきたいと考えている。
久しぶりの爆食旅で勘が鈍りっぱなし。お腹もすぐにいっぱいになってしまう。いよいよ肉体改造に着手か。できる、俺なら!
爆食旅の頼れる相棒にして食いしん坊。今回も鬼のリサーチで宮崎のおいしいお店をピックアップ。グルメガイドを出してほしい。
4.14 (mon.) 08:23 in|おくのうどん

明けて2日目はおくのうどんからスタート。朝5時30分から営業しているそうだが、当然起きられるはずもなく、すっかり寝坊して8時過ぎに到着。それにしても朝うどん文化があるのって最高だな。食べすぎ、飲みすぎ、寝不足の俺たちにはもってこいだ。



店内に入ると、湯気がもくもく。注文はもちろん、たまかうどんだ。えび天、じゃこ天、たまご、ねぎ、天かすなどがたっぷりのったスペシャルうどんも気になったけど、今の俺にはトゥーマッチ。人間、身の丈に合わないことはしちゃいかん。ついに会えたたまかは、たまごと天かすの食感がダシとよく合って、しみじみうまい。やわらかいうどんも正義だね。
おくのうどん
宮崎県宮崎市大坪東3-10-20
4.14 (mon.) 08:58 in|なごみうどん

朝うどんがだいぶ気に入った俺たちは、この流れに乗って、連チャンうどんに挑戦することに決めた。やっぱり連食してこそわかるものってあるから。訪れたのは、なごみうどん。


ここでもたまかうどんにしようと思っていたら、隣で剛が「うどんとそばのハーフ&ハーフはできますか?」って聞いている。おいおい、わがままなのはボディだけにしとけって。えっ、できるの!? じゃあ、俺も! すげえ、うどんとそばが一つのどんぶりに入っているよ。多様性ってこういうことだ。ごきげんなメニューに大満足だったが、ちょっと量が多かったかな…。どんぶりも大きかったし、2人前はあったはず。少しわんぱくが過ぎたかも。
なごみうどん
宮崎県宮崎市北川内町4968-1
4.14 (mon.) 13:11 in|うなぎ処 もりやま

まだ午前中なのにお腹はいっぱい。うどんは消化が早いというけれど、さすがにキャパオーバー。全員一致で休憩しようとなって、ここからクルマで1時間ちょっと走った小林市にある「すきむらんど かじかの湯」にエスケープすることに。九州で最初に導入したというフィンランド式サウナでじっくり汗をかき、冷たい湧水できゅっと引き締め、霧島の山々に囲まれたテラスで極上の外気浴をたっぷり満喫して、コンディションは上々だ。
お昼は街に戻る途中にあるうなぎ処 もりやまで。あまり知られていないと思うけれど、宮崎は養殖うなぎの生産量が全国3位のうなぎ県。もりやまは宮崎市内から離れた立地にもかかわらず、客足が途切れない人気店として評価も高い。先のことを考えて、俺はうな丼をご飯少なめでオーダー。気になるうなぎの白焼きはシェアすることにした。主役のうなぎは、皮目はパリッと香ばしく、中はふんわりとやわらかい。やや甘めのタレが染みたご飯もとてもおいしかった。
うなぎ処 もりやま
宮崎県宮崎市高岡町浦ノ名884-2
4.14 (mon.) 14:49 in|おぐら 瀬頭店


次はどこに行こうか。やっぱりチキン南蛮はもっといっておきたいよねってことで、一路おぐら 瀬頭店を目指す。おぐらはチキン南蛮発祥の店として知られ、どうせ行くなら本店と思ったが、ここはスマートに、駐車場もあって席数も多い瀬頭店をチョイス。

そもそもチキン南蛮は、パサつき感がある鶏むね肉をジューシーに食べるためにタルタルソースをかけたことから生まれたという。小麦粉をまぶした鶏むね肉を溶きたまごに通して油で揚げ、きつね色に揚がったら特製の甘酢に漬け込み、自家製マヨネーズで仕上げたタルタルソースをたっぷりとかけるのがおぐら流。ふんわりとした衣、嚙むと甘酢のコクと酸味が広がり、そこにクリーミーなタルタルソースが加わって織りなす至福のハーモニー。ちょっと何これ、マジうまいんですけど! クワバタオハラがおったらそこは大阪であるように、タルタルソースがあればそれはチキン南蛮だと思っていた俺にはちょっと衝撃。ただの唐揚げにタルタルソースをかけたものはチキン南蛮じゃないんだね。溶きたまごをつけて揚げるのと、甘酢に漬け込むのがポイントなんだ。チキン南蛮の概念が変わったわ。
おぐら 瀬頭店
宮崎県宮崎市瀬頭2-2-23
4.14 (mon.) 17:19 in|たかさご

17時をまわってニシタチの通りにネオンの明かりがともり始めた頃、俺たちはたかさごのカウンターにいた。ここは1957年創業の老舗で、席数は150以上あり、一人飲みから宴会まで幅広く対応する大箱の酒場として地元の人たちに愛されている。まずは飫肥杉の水割りで乾杯。メニューを見ると、宮崎の郷土料理も豊富にあって、どれもおいしそう。定番だけで100品ほどあるみたい。




おすすめを聞いて、佐土原ナスの辛子漬け、月見ワカメ、ゴマカンパチ、冷や汁を注文する。ツーンと鼻に抜ける辛子漬けの風味がクセになる。そして、本場の冷や汁はやっぱりおいしい。うん、もうすぐ夏が来るね。古きよき酒場の雰囲気があってとても居心地がいいけれど、ここは軽めでフィニッシュして次に向かうことにした。
たかさご
宮崎県宮崎市橘通西3-1-10
4.14 (mon.) 00:00 in|川㐂

目的の川㐂には歩いて5分ほどで到着。ここも地元の人たちでにぎわう大衆酒場。店先にある年季の入った赤ちょうちんがいい感じだ。店内は奥行きがあり、真ん中が調理場で、右側がカウンター席、左側がお座敷というつくり。料理は焼き物や天ぷらが人気とのことだが、刺身もうまいというので、あじ刺し、きびなごの塩焼き、たちうおの塩焼きなどを頼む。お酒はたちばなの水割りで。


いやあ、いいお店だわ。活気があって、料理はうまくて、量もある。なによりリーズナブルなのがうれしい。そりゃひっきりなしにお客が訪れるわけだ。俺たちもほんとはいろいろ食べたいところだけど、お腹はいっぱい。40分ほどでさっと切り上げ、店をあとにした。
この時点でまだ19時前。その後は「GARAGE COFFEE」でコーヒー休憩を挟み、「大衆割烹 しがらき」でおでんをつつき、「粋仙」で地鶏の炭火焼きと刺身を食べ、「ゴーゴーゴー行きましょう」で芸達者な大将のおもてなしショー(一見の価値あり!)を堪能したら、23時をまわっていた。
川㐂
宮崎県宮崎市千草町1-2
4.14 (mon.) 23:39 in|戸隠

さあ、そろそろお開きの時間だ。シメの定番といえばラーメンを挙げる人は多いと思う。けれども、宮崎でシメといったらうどんになる。それも釜揚げうどん。歓楽街のニシタチには夜のみ営業する釜揚げうどん専門店が多くあり、戸隠もその一つ。深夜2時まで営業している。
広い店内はほぼ満席。迷わず釜揚げうどんといきたいところだが、戸隠という店名と、赤ちょうちんに書かれた「釜揚そば」の文字が若干気になる。意外とそばのほうが人気だったりして…。迷ったときはどちらも食べる。それが爆食旅の血の掟。うどんとそば、両方ともくださーい。

戸隠の釜揚げうどんは、いわゆる宮崎のやわらかい麺ではなく、やわらかさの中にもちもち感のある細麺を使用。昆布とかつお節でダシを取り、醬油とみりんで味つけしたあとに一晩寝かせて作るつゆはコクがあってまろやか。隠し味となるゆずペーストがまた最高で、麺をすするとゆずの香りが爽やかに感じられてうまい。これは飲んだあとのシメにぴったりだ。ちなみに、そばもおいしかったけど、俺はやっぱりうどんかな。
戸隠
宮崎県宮崎市中央通7-10
ーーーDAY 3へ続く