(前編のつづき)
いよいよ10月24日(金)に発売される「UG(ユージ―)」は今秋冬で2シーズン目。カジュアルブランド「GU(ジーユー)」と高橋盾が手掛けるカリスマブランド「UNDERCOVER(アンダーカバー)」との永続的なタッグは、リーズナブルな価格帯からは想像できないクリエイティブな逸品が洋服から小物までフルラインナップで揃う。
発売日に先んじてプレスルームに突撃した恒例の試着ルポ「前編」では、俳優としても活躍中の若林拓也が映画『E.T.』とのコラボTシャツやヘビロテ必至のデニムなどを最速チェック。続く「後編」では早期完売必至のアウターを軸に試着を重ねる。
こちらは「前編」のラストカット。デニム地の「ツイストパンツ」(¥3,990)とセットアップで楽しめるカバーオールを羽織ったタイミングだ。
若林拓也:もう一度、「ジーユー」と高橋盾さんのタッグについておさらいしておきたいです。
不定期発売のコラボ特別コレクションとして、今の「ユージ―」に繋がるおおもとの「GU × UNDERCOVER(ジーユー × アンダーカバー)」は2021年4月に初コラボが発売。同年10月にコラボ第2弾が発売され、それから2年5ヵ月を経た2024年3月発売のコラボ第3弾で人気が再燃し、昨年9月にコラボ第4弾が発売されている。都合5度目となる2025年春夏では、さらに高いレベルの“永続的な協業体制”を敷く新ライン「UG(ユージ―)」へとアップデート。シーズンラインナップに組み込まれた記念すべき1stコレクションとして、「ユージ―」2025年春夏が3月14日(金)に発売された。今秋冬は2ndコレクションにあたる。
①カバーオールジャケット ¥5,990
正面を向いた若林、今の季節にぴったりな「カバーオールジャケット」がお気に入り。ストーンウオッシュの「66 BLUE」と、ダークトーンで仕上がった「69 NAVY」の2色展開。裾と袖先にニュアンスを付与するカットオフ仕様のほつれ、一瞬裏地に見えてしまうインサイドアウトの縫い代に「SILENT NOISE」のテーマ性が垣間見える。
若林:僕は身長180cmでウエスト30インチ未満です。最大サイズの3XLは巨大かも…。
プレスルームに置かれた「ユージ―」のサンプルはすべて標準的な「Lサイズ」。肩の落ち具合から、意外とルーズフォルムであることがわかる。
2シーズン目を迎える「ユージー」に関して、デザイナーの高橋盾は公式コメントを発表。
「スウェットパーカであれば生地の縫い代をあえて見えるように表に出したり、MA-1なら異素材をミックスするなど、ちょっとした刺激のバランスや、UNDERCOVERではやらない、ジーユーとの取り組みならではのノイズの表現にこだわりました」と、オーセンティックなメンズカジュアルに盛り込んだ遊び心について語っている。
若林:あの赤チェックのネルシャツ、映画『E.T.』の主人公、エリオット少年っぽい!?
②ヘビーフランネルシャツ ¥3,990
若林:赤の次は青チェック。これは隠れていたE.T.が着ていたネルシャツに似ている…。
Delivering pleasant, silent noise
to your everyday life.
Our products incorporate subtle,
noise-like designs that bring spice
to your life.
By wearing them,
we hope to bring richness
to your everyday life.
ストーンウオッシュデニムの「ツイストパンツ」を濃いめの「69 NAVY」にチェンジして、2色展開の「ヘビーフランネルシャツ」を両カラーとも試着。左ポケットの上に施された黒タブには、高橋盾が掲げたテーマである「日常の中の心地よいノイズ」が記されていた。ネイビーパンツのツイスト具合はストーンウオッシュほどは目立たないが、裾に掛けて内側にねじれていく様が視認できる。
若林:三角フードにしっかりと厚みがあります。パーカ好きはマストでチェックするポイントです。
ネルシャツの上にオーバーサイズのフーデッドパーカを重ね着した若林。デザイナーの高橋盾が言及した通り、「生地の縫い代をあえて見えるように表に出した」ことでノイズを効かせたデザインだ。
③ヘビーウェイトスウェットフルジップパーカ ¥3,990
これぞ、「ユージ―」流の古き良きアメリカンカジュアル。「ヘビーウェイトスウェットフルジップパーカ」のサイドポケットはファスナー仕様になっており、アウター感覚で着こなせる。
若林:ネルシャツとパーカは縫い代が表に出ていて、パーカはブルゾンっぽくて、パンツは故意にねじれている。普通だけど普通じゃないです。
一見、ハリウッド映画の主人公が着ているようなノーブランドのミニマルコーディネートに見えるが、裏では創意工夫が盛りだくさん。この“違和感”は、実際に店頭で試着して確かめて欲しい。
④グラフィックT ¥1,990
次なるスウェットに着替え中。
下着のごとく着用していた白Tシャツは、試着ルポ「前編」で注目を集めた1982年公開の傑作SF映画『E.T.』(原題:E.T. The Extra-Terrestrial)のバックプリント入りだった。左の裾に「SILENT NOISE」のタグが付く「グラフィックT」のフロントには、左胸に小さく「I ♥ E.T.」のみ。1枚で着てもトップスのインナーとしても重宝する。
⑤ヘビーウェイトスウェットプルオーバー ¥2,990
若林:あれ? 春夏にも同じ柄がありました。
そう、前春夏はTシャツで展開。黒ボディにノイズ入りグラフィックと「NEW YORK CITY」の英字が記された「ヘビーウェイトスウェットプルオーバー」は、大人男子の一番人気確実だ。1stコレクションのテーマである「SILENT NOISE」を踏襲する2ndコレクションの今秋冬は、デザインモチーフのいくつかが春夏の半袖アイテムとリンクする。
若林:パンツも替えてみます。
⑥チノフレアパンツ ¥3,990
ねじれてはいないが、フレアしている「チノフレアパンツ」にボトムをチェンジ。素材は綿60%・ポリエステル40%の混紡で、カラーは試着した「09 BLACK」と「32 BEIGE」の定番2色展開。
若林:シルエットが奇麗で脚がスラッと見えます。自分で言うのもなんですけども。
2025年秋冬は、特に70年代テイストを打ち出しているわけではない。フレアシルエットを描くスタンダードなチノパンはかなり珍しい部類だろう。
これが大人男子にお勧めしたい、「ユージ―」2025年秋冬の全身ブラックコーディネート。「E.T.」柄の「グラフィックT」(¥1,990)・「ヘビーウェイトスウェットプルオーバー」(¥2,990)・「チノフレアパンツ」(¥3,990)・「ハーフジップブーツ」(¥4,990)の4点合計で13,960円(税込)。リーズナブルな価格帯が嬉しい。
若林:そろそろアウターを試着しようかな。
スウェットシャツはヘビーウェイトで着膨れするので、インナーを軽いものにしておこう。奥に見えるボーダーTシャツが適当なのでは?
⑦ジップポケットボーダーT(長袖) ¥2,990
程よいフィット感のある「ジップポケットボーダーT(長袖)」にトップスをチェンジ。袖先はTシャツ仕様だが裾はリブ付きという、長袖Tシャツとクルーネックスウェットの中間のようなデザインだ。白×黒と青×黒の2色展開で、素材は綿100%。
⑧リバーシブルブルゾン ¥6,990
冬向けロングコートの展開がゼロで、アウターカテゴリーではショート丈のブルゾンがなんと3型もラインナップする今秋冬の「ユージ―」。まずは、ソリッドカラーと柄物の両面を楽しめる「リバーシブルブルゾン」から試着しよう。
カラーは手持ちの「09 BLACK」の他、インスピレーション源となったMA-1のオリーブドラブに近い「58 DARK GREEN」が揃う。
とにかく軽量でストレスフリー。ふんわりとしたフォルムは中綿入りのナイロンツイルによるもの。左袖のパッチポケットなど、随所にポリエステルオックス素材が組み合わせられている。
若林:裏地はレオパード柄ですがそれほど派手ではなかったです。着回し2倍でお得です。
⑨スタイルドライボクサーパンツ (各)¥590
リバーシブルMA-1に使用されたレオパード柄を前面に打ち出した「スタイルドライボクサーパンツ」もある。素材はポリエステル90%・ポリウレタン10%の混紡で、前開きアリのデザイン。散りばめられた“Silent Noise”の文字が意味深でもある。
⑩フェイクレザーリバーシブルブルゾン ¥8,990
若林:素材が違うだけでMA-1の形はほぼ同様。
3型がラインナップするブルゾンの2着目は、これまたリバーシブルデザインの「フェイクレザーリバーシブルブルゾン」だ。中綿入りの合成皮革と丈夫なコットンツイル素材を組み合わせたコンビネーションデザインで、特に脇の下は素材のコントラストが際立つ。「09 BLACK」の1色展開。
若林:では、裏返しにしてみます!
これが今秋冬の最高値。裏面のスカル刺繍は高橋盾さんの描きおろしだ。整理すると、MA-1タイプの黒は、「裏面レオパードのふんわりデザイン」と「裏面スカルのハードコアなフェイクレザー製」の2型が存在する。迷わないほうがおかしい。
若林:ショート丈ブルゾン、2型を試着しましたが、最後の1型がまだ残っていますね。
しかもまたまた黒のフェイクレザー製である。すべては高橋盾のセンス。2025年の秋冬は、ロングコートは流行らないのかもしれない!?
⑪ジップアップブルゾン ¥6,990
さあ、いよいよ試着ルポのオーラス。「09 BLACK」の1色展開かつフェイクレザー製のショート丈アウターは、まるでヴィンテージジャケットの雰囲気を醸し出す「ジップアップブルゾン」だ。
若林:群を抜いてカッコイイ。アイテム名は短めでも、これが正真正銘のラスボスアウターです。
背中に背負ったテーマは、まるで白スプレーで殴り書きしたグラフィティのようである。
⑫ハーフジップブーツ ¥4,990
シューズに関しては、「前編」と「後編」を通して「ハーフジップブーツ」を試着。デザインとしても機能するセンタージップ仕様で着脱も容易。グリップ抜群のシャークソールで脚長効果もある。
後編のラストカット。公式ヴィジュアルの掲載例がない、大人男子好みのオリジナルコーディネートが完成した。「ジップアップブルゾン」(¥6,990)・「ジップポケットボーダーT」(¥2,990)・「チノフレアパンツ」(¥3,990)・「ハーフジップブーツ」(¥4,990)の4点合計で18,960円(税込)。この組み合わせのまま購入してしまおう。
若林:少々のロカビリーテイストが気分です。
「ジーユー」と「アンダーカバー」が永続的タッグを組んだ新ライン、「ユージ―」2025年秋冬試着ルポの「後編」は以上。「前編」もしっかり熟読して、「日常の中の心地よいノイズ」に浸ろう!
《オマケの1枚》⑬シャギークルーネックカーディガン ¥3,990
オマケの1枚。公式ヴィジュアルのモデルが気になった若林。「シャギークルーネックカーディガン」を合わせ、ポーズもお揃いでルポを締めた。
若林:ユニセックスでしたよね?
ウィメンズのカテゴリーはなく、すべてユニセックスの「ユージ―」はパートナーとのリンクコーディネートも存分に楽しめるのだ。だが、大人女子が加わると、そのぶん争奪戦も激化してしまう!?
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UG 2025年秋冬コレクション
発売日:2025年10月24日(金)
販売店舗:全国のジーユー店舗、オンラインストア
商品数:全21型 (ウェア16・小物4・靴1)
© Universal City Studios LLC. All Rights Reserved.






































































