今春夏の「ユニクロ」はパンツが神!
そろそろ3月。寒波も過ぎ、日増しに暖かくなりつつあるタイミングで、グローバルブランドの「UNIQLO(ユニクロ)」最新作となる2026年春夏コレクションの合同展示会を取材した。カギとなるアイテムはヘビロテ必至の5本のパンツだ。
PART1. 試着ルポ編|2026年春夏のマストバイはどれ?
メインラインに加え、特別コレクションの「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」や「UNIQLO : C(ユニクロ:シー)」のサンプルも置かれる合同展示会は、さながら実店舗に近い空間だ。目移りするほどのラインナップから厳選したエッセンスを吟味して、購入の参考にして欲しい。
そして、同じく購入の参考になるバイブルが、店舗で無料配布中の「LifeWear magazine」だ。2019年8月の創刊以来、今春夏で14号目を数える。
スタイリスト豊島猛:若林くん、このパンツは?
モデル若林拓也:軍パンがいい感じ?
取材陣はUOMOでお馴染みのスタイリスト豊島猛(左)と、モデル・俳優の若林拓也(右)だ。トレンド察知に定評がある豊島の提案を軸に、展示会場を回遊しつつ5体の最旬スタイリングを組む。
豊島:ライフウェアマガジンのテーマが「New Colors, New Silhouettes」でした。カラーパレットはもちろん、シルエットの変化で見た目の印象を簡単に左右するアイテムが、パンツです。2026年の春夏はパンツのセレクトを間違うと、途端に流行遅れになってしまう恐れがあります。
①【Uniqlo U】ワイドフィットカーゴパンツ ¥3,990(※先行発売中)
真っ先に豊島がピックアップしたアイテムは、クリストフ・ルメールとサラ=リン・トランのペアが手掛ける特別コレクション、「ユニクロ ユー」の「ワイドフィットカーゴパンツ」だった。ちなみに3/20発売予定の「ユニクロ ユー」ではまだ単独展示会は催されておらず、アイテムは本記事が初出しとなる。
若林:指先で持てるほどに軽い。股上が深くて、かなりのボリュームがあるシルエットです。色は「35 BROWN」と「57 DARK GREEN」で迷います。
豊島:裸足にサンダルで着用したくなる、綿66%・ナイロン34%のライトな混紡素材です。春先にはデニムのカバーオールと合わせるとよいかも。いつもはデニムやチノパンを合わせてしまうところを…。
若林:ホントだ。デニムのカバーオールにカーゴを合わせると今春夏っぽい。新鮮。
続いて若林、クレア・ワイト・ケラーが手掛ける「ユニクロ:シー」のパンツに注目。
若林:私服の霜降りグレーのパーカも「ユニクロ:シー」。同じ色で合わせたらいいのかな?
②【UNIQLO : C】タックワイドテーパードパンツ ¥3,990
これは2月6日に発売されたばかりの「ユニクロ:シー」の「タックワイドテーパードパンツ」。オン・オフ問わずに着回せるパンツとして、すでにベストセラーとなる勢いだ。ポリエステル70%・レーヨン30%のソフトな肌心地。手持ちの「05 GRAY」の他、「34 BROWN」「09 BLACK」「69 NAVY」を合わせた4色展開。
豊島:メインラインのスラックスとの違いは、タックが入りつつ、ストンと落ちるシルエット。大ベストセラーとなっている「ユニクロ:シー」のスウェットパンツと同じイメージだと思います。
若林:確かに。
豊島:腰回りはベルトループ・ウエストゴム・ドローコード、この3つの仕様をすべて採用。どれか1つでもパンツとして成立はするわけですから。これで3,990円(税込)の価格も驚異的です。
若林:スウェットじゃなくて、シャツ!
ともにメインラインのアイテムから豊島がチョイスしたトップスは、ギンガムチェック柄のボタンダウンシャツと「コットンリネンシャツジャケット」(¥4,990)だ。リネンシャツは「69 NAVY」「30 NATURAL」「38 DARK BROWN」「57 OLIVE」の4色展開からナチュラルを選択。綿66%・麻34%の混紡素材でボックスシルエット。
豊島:リネン素材は着こなすのが最も難しい伝統素材のひとつです。食わず嫌いを脱却して、シワや経年変化を楽しんでみる年齢かも?
若林:チャレンジしてみます。あと、もうちょっと定番のアイテムも見てみたい。デニムとか。
スタイリスト豊島とモデル若林の目前には、「ユニクロ」の定番商品として世界的に支持されている「ジーンズ」の特設コーナーがあった。人気の定番シルエットはサイズ展開や着用感の向上、ヴィンテージウォッシュの再現性などの微細なアップデートを繰り返しており、そのベースにシーズン単独のトレンドシルエットが加わることが常である。
豊島:さて、2026年春夏はどんなシルエットで楽しませてくれるのか…。行ってみましょう!
2026年春夏の「ユニクロ」デニムトレンド、その筆頭が「Baggy(バギー)」だ。解説付きの3型のポップアップイラストはメンズとウィメンズがミックスされており、向かって左から、メインラインの「バギーカーブジーンズ」と「JW ANDERSON(ジェイダブリュー アンダーソン)」コラボの「JWA バギージーンズ」がウィメンズ。右端のメインライン「バギージーンズ」がメンズだ。
若林:バギーとワイドとカーブって、違うの?
③【UNIQLO】バギージーンズ ¥4,990
豊島:違います。ワイドは幅広いワタリと直線的なラインが特徴で、カーブは意図的に描かれたOライン。バギーは太ももがポイントで、幅広いワタリと緩やかなリラックスフィットが特徴です。
カラバリは「01 OFF WHITE」と「08 DARK GRAY」に濃いインディゴの「65 BLUE」と薄いインディゴの「62 BLUE」を加えた4色で、リジッドカラーの展開はない。ウエストサイズは27インチから、なんと46インチ(ウエスト122cm)まで拡張(オンライン限定の36インチ以上は2インチ刻み)している。合わせるだけで今春夏らしさを醸し出せるマストバイデニムだ。綿100%。
豊島:まさに、「New Colors, New Silhouettes」を象徴する“LifeWear”と言えます。そして、新シルエットはもう1つ…。
④【UNIQLO】スリムストレートジーンズ/セルビッジ ¥4,990
若林:細ッ!!
豊島:遂に来たか感。自分としては、これこそ、「New Colors, New Silhouettes」。
若林:コロナ禍あたりからデニムはもうずっとルーズフィットが主流でしたよね。これから一生、スリムのデニムとは縁がないと思っていました。
メインラインの「スリムストレートジーンズ/セルビッジ」は奥の「69 NAVY」と中央の「09 BLACK」の2色展開で、綿99%・ポリウレタン1%の混紡。手前の「64 BLUE」は同じシルエットでセルビッジ無しの「スリムストレートジーンズ」で、ストレッチ強めの綿98%・ポリウレタン2%の混紡になる。この3本の「スリムストレート」が、今春夏以降のデニム新トレンドとなりそうだ。
豊島:トレンドや流行は時代の気分とともに“反動”でもあるから、ルーズが蔓延した次はスリム&タイト路線に戻ることは世界中の誰もが予想していました。最近の一部の海外ファッションウィークでは脱・ルーズなパンツが提案されていましたが、そこまで大きく時代を動かすものではなかった。
若林:さすがグローバルブランドの「ユニクロ」、超絶ビッグな提案をやっちゃいましたね!
スリムストレートのデニムに合わせるトップスとして、メインラインの「ハリントンジャケット」(¥6,990)との相性を吟味中。若林が着用した「57 OLIVE」と豊島が手持ちの「32 BEIGE」に加え、定番カラーの「09 BLACK」が揃う。
豊島:今やスリム自体が新鮮なので、トップスは定番で合わせましょう。以前とは異なる着こなしの奥行きや変化を楽しむことができると思います。
若林:ベージュもいいですよね。今春夏は新しい着こなしにチャレンジしてみたくなってきました。
試着ルポ編のラスト、5本目のパンツは春夏ならではの「ショーツ」だ。メインラインと特別コレクション共に、真夏には色欠けやサイズ欠けが頻出して泣きを見ることが多々ある先買い推奨アイテムでもある。さて、今春夏のデザインの傾向は?
若林:丈長ッ!!
今春夏はストリート寄りの膝下丈で、裾広がりのワイドシルエット。過去にはホットパンツを彷彿とさせる膝上丈もあったが、急に落ち着いてしまった印象だ。豊島が手持ちしたショーツならぬ「ジョーツ」(¥2,990)は3月発売予定の新作だ。
豊島:ネーミングが面白い。「ジ」ーンズでもありシ「ョーツ」でもある「ジョーツ」とは…。
抵抗が少ない膝上丈で、しかもデニム。手持ちの「08 DARK GRAY」に「66 BLUE」「63 BLUE」「01 OFF WHITE」を加えた4色展開だ。早期完売必至の「ジョーツ」を憶えておこう。
⑤【Uniqlo U】タックワイドショーツ ¥2,990(※3/20発売予定)
豊島:デニムもいいけど、やっぱりこっちで。
ジョーツと悩んだ末に、豊島は「ユニクロ ユー」の「タックワイドショーツ」をピックアップ。コットン100%でワンタック入りの膝下丈、しかも温かみのあるアースカラーで春の入口から着用しても問題ない“大人顔ショーツ”だ。
若林:トップスはどうしましょう?
豊島:春対応のコットンニットかな…。では順番に全身コーディネートしていきましょう。
若林:広く深く網羅した、豊島さんイチ推しのパンツ5本。全部購入しても20,950円(税込)!
さあ、メインラインと特別コレクションを自由に組み合わせる2026年春夏「ユニクロ」試着ルポ、前半はこれにて終了。(このまま)続く後半では、5本の“神ボトム”を軸に展示会場でリアルタイムスタイリングにチャレンジ!
PART2. スタイリング編|5本の神パンツ、この春どう着こなす?
前半の試着ルポで厳選した5本のパンツ。では、実際にどう着るか。展示会場に並ぶ2026年春夏の新作アイテムの中から、それぞれのパンツに最適な組み合わせを、現場で即興コーディネート!
STYLE 1|ワイドフィットカーゴパンツ × ラフなカバーオール
カーゴパンツの難しさは、ミリタリー感が強すぎるとカジュアルに振れすぎてしまって子供っぽくなること。そこで選んだのは、ラフなデニムジャケット。ワイドなカーゴパンツのボリュームを受け止めながらも、全体が悪目立ちせず静かにまとまる組み合わせ。インナーにはヘアラインストライプのシャツを合わせることで、ミリタリー感を適度に中和し、無骨さを和らげている。
カーゴポケットは機能的でありながら、デザインアクセントとしても効いている。素材はほどよいハリと柔らかさ。春から初夏へ、自然にまたげる。足元を黒のレザーシューズで締めることで、カジュアルすぎない大人のバランスが生まれる。ドローコードで気楽にはけるのもうれしい、街に似合う大人のカーゴパンツだ。
STYLE 2|タックワイドテーパードパンツ × 軽やかシャツジャケット
完成度の高いユニクロ:シーのテーパードパンツは、肩肘張らずに品よく。ナチュラルカラーのコットンリネンシャツジャケットを合わせて、抜け感のあるビジネスカジュアルの着こなしで大人っぽく。パンツのタックが生む立体感と、ジャケットの軽やかさが呼応し、リラックスしながらもだらしなくない、絶妙なバランスを生み出している。さらにグリーンのセーターを肩掛けにすることで、こなれた印象をプラス。
レザーコンビネーションのメッシュベルトが、タックのラインをより美しく見せる。もも回りに適度なゆとりがありながら、膝下から穏やかにテーパードするシルエットが、足元をすっきりと見せる効果を生む。素材はポリエステル混紡で、シワになりにくい。実用性も兼ね備えた、大人のための一本だ。
STYLE 3|バギージーンズ × すっきりジャケット
90年代の空気を纏いながら、今の感覚で整えられたバギージーンズ。このパンツの魅力を引き出すなら、上半身は適度にきれいめに寄せるのが正解だ。合わせたのは名品・感動ジャケット。すっきりとしたシルエットが、バギーのボリュームと好バランスを生む。インナーには爽やかなギンガムチェックシャツを選ぶことで、90年代のストリート感を適度に中和し、大人の余裕を感じさせるデニムスタイルに仕上がった。
足元は黒のスニーカーで軽快に。ベルトはイタリアンレザーのギャリソンベルトでウエストマークすれば、ゆったりとしたシルエットの中にも、きちんと感が生まれる。ジャケットスタイルにも難なく馴染むバギージーンズ。この汎用性の高さは、今季の収穫だ。
STYLE 4|スリムストレートジーンズ ✕ 王道ハリントンジャケット
本格派のセルビッジデニムには、クラシックなアプローチが正解だ。リジッドのデニムが持つ質感を活かすなら、スタイリングもまっすぐに。
大人が選ぶべきはベージュのハリントンジャケットを軸としたトラッドスタイル。インナーにはブルーのストライプシャツを選び、清潔感のある着こなしに。ジャケットとデニムの間に生まれる適度な緊張感が、大人のカジュアルスタイルを格上げする。
足元は黒のレザーシューズできっちりと締める。デニムの裾はワンロール。赤ミミがさりげないアクセントになる。全体のトーンを抑えながらも、ディテールで遊ぶ。大人が無理なくはけるフィット感と、長く付き合える質感。このデニムは、ワードローブの定番になる。
STYLE 5|タックワイドショーツ ✕ きれいめニット
ショーツは、大人にとって試されるアイテムだ。だがこれは、構えずにはける。ワンタックがつくる腰のゆとり。ショーツの丈は膝にかかる程度で、大人っぽさを保つ絶妙なバランス。下半身にボリュームが出るアイテムだからこそ、上半身はコンパクトに。選んだのは、黒のニット。シンプルで無駄のないシルエットが、タックワイドショーツのゆったりとした下半身と好対照を生む。インナーには白シャツをレイヤードし、襟元から覗かせることで、カジュアルながらもきちんとした印象に。
生地は軽いが、頼りない薄さではなくハリがあって、輪郭がきれいに出る。足元はレザーシューズで締めることで、ラフだけど、どこか知的。軽やかでいて、どこか緊張感がある。春夏に必要なのは、この余裕だ。
UNIQLO: 2026年春夏
販売店舗: 国内794店舗(+海外1,749店舗)、オンラインストア