
海外限定。日本で買えないユニクロ!
日本公式アカウントじゃないほう、「UNIQLO Global」の公式インスタグラムにて、6月4日(水)にアップされた投稿が話題を呼んでいる。なんと、「UNIQLO(ユニクロ)」のグラフィックTシャツブランドである「UT」と「スタジオジブリ(STUDIO GHIBLI)」のコラボが“海外限定”で発売されると公式アナウンスされたのだ。
日本社の公式アナウンスは未発表。かつ、「UT」日本サイトの発売予定表にも掲載なし。“日本では購入不可能”であることが確実視されている「STUDIO GHIBLI UT Collection(スタジオジブリ UT コレクション)」について速報する。

商品展開はTシャツとスウェットシャツの2型。スタジオジブリが手掛けた8作品のモチーフと、主な登場キャラ全員集合のスペシャルTシャツが揃う。XXSから3XLまでのサイズ展開(海外サイズ)で、価格はTシャツが24.90ドル(約3,600円)、スウェットが39.90ドル(約5,800円)。
映画公式ヴィジュアルやポスターアートの他、鈴木敏夫・スタジオジブリ代表取締役議長と懇意のタイ人アーティストであるカンヤダ・プラテン(Kanyada Phatan)作のイラストを柄に採用。キッズもあるが、本稿ではメンズ(大人用ユニセックス)を中心にピックアップして紹介しよう。
①The Boy and the Heron(君たちはどう生きるか / 2023年)




まずは、日本で買えない「スタジオジブリ UT コレクション」スペシャルサイトのタイトルバックで強烈にフィーチャーされている『The Boy and the Heron(君たちはどう生きるか)』(2023年)モチーフから。Tシャツとスウェットの2型展開で、若者の代弁者である眞人と夏子ではなく、魂の輪廻を象徴する「わらわら」と「アオサギ(Heron)」を用いた瑞々しいデザインになっている。
②Princess Mononoke(もののけ姫 / 1997年)




“生きろ”のメッセージは、まさに「大人のユニクロ」。『Princess Mononoke(もののけ姫)』(1997年)もスウェットでの展開。ダークグリーンボディのバックプリントにて、「後日談として結ばれて欲しい」願望がファンの間で根強いサンとアシタカがラフスケッチで描かれている。
③My Neighbor Totoro(となりのトトロ / 1988年)




株式会社スタジオジブリのオフィシャルキャラクターとして採用されるなど、社の世界観を象徴する作品の『My Neighbor Totoro(となりのトトロ)』(1988年)。今では想像すらつかないが、公開当時は12億円未満という低い興行収益で6億円近い赤字を出し、早い段階でのV字回復を狙って翌年に『魔女の宅急便』(1989年)が制作されたといういわくつきのアニメ映画であった。

スウェットとTシャツの2型展開。Tシャツの背面にはネコバスが描かれるなど芸が細かい。ちなみにトトロはテレビ放送された1989年を機に全国の家庭に浸透し、DVDや関連グッズが爆売れするなど、映画業界がマルチチャンネル化する契機となったエポックメイキングな作品でもある。
④Kiki's Delivery Service(魔女の宅急便 / 1989年)




大人女子の争奪戦がワールドワイドに繰り広げられるに違いない『Kiki's Delivery Service(魔女の宅急便)』(1989年)のスウェット。鈴木敏夫・スタジオジブリ代表取締役議長と懇意のタイ人アーティスト、カンヤダ・プラテン(Kanyada Phatan)作のイラストレーションも秀逸だ。
⑤Pom Poko(平成狸合戦ぽんぽこ / 1994年)




豚に匹敵するほどのマニアックなファンがいる『Pom Poko(平成狸合戦ぽんぽこ)』(1994年)も柄に採用。物語の舞台は昭和40年代の多摩丘陵。多摩ニュータウン開発計画による森林破壊を阻止すべく、開発阻止を決議した狸たちの奮闘ぶりを描いた社会派のアニメ映画であった。
⑥Spirited Away(千と千尋の神隠し / 2001年)


トトロの約27倍、320億円の大ヒットを記録した『Spirited Away(千と千尋の神隠し)』(2001年)スウェットは黒ベース。現実世界でも油屋の世界でも居場所のない存在、カオナシをメインに据えたダークテイストで、おしら様が左袖にワンポイントで施されている。大人男子のモードなスタイルにも寄り添ってくれそうだ。
⑦Howl's Moving Castle(ハウルの動く城 / 2004年)

ダイナミックなヴィジュアルが他のコラボ商品とは一線を画す『Howl's Moving Castle(ハウルの動く城)』(2004年)モチーフのTシャツ。呪いによって90歳の老婆に変えられた少女ソフィーと魔法使いのハウルではなく、城が主役である。海外限定「UT」ならではの攻めのテイストが興味深い。
⑧The Tale of The Princess Kaguya(かぐや姫の物語 / 2013年)


桜色から純白に至る儚げなグラデーションが美麗極まる。『The Tale of The Princess Kaguya(かぐや姫の物語)』(2013年)モチーフのTシャツは、海外評では早くも「スタジオジブリ」コラボシリーズのベストデザインであるとの呼び声が高い。歴代「UT」でもナンバーワンだ。

日本最古の物語としてあまりにも有名だが、プリンセス・カグヤに求婚した5人の実力者と彼らに課した無理難題は、石作皇子(いしづくりのみこ / 仏の御石の鉢)、車持皇子(くらもちのみこ / 蓬莱の玉の枝)、右大臣阿倍御主人(うだいじんあべのみうし / 火鼠の皮衣)、大納言大伴御行(だいなごんおおとものみゆき / 竜の首にある五色の玉)、中納言石上麻呂(ちゅうなごんいそのかみのまろ / 燕の子安貝)になる。文化系男子たるもの、ストーリーの背景をさらっと語れるくらいでありたい。
⑨Everything Ghibli!


パッと見は、『Porco Rosso(紅の豚)』(1992年)モチーフ。第一次世界大戦と第二次世界大戦との戦間期が舞台であるためか、総監督を務めた宮崎駿・スタジオジブリ取締役名誉会長の女性観なのか、現代ではセリフ修正必須のジェンダーバイアスが垣間見られ、今もなおテレビ放映の度に燃え上がる。このTシャツの名称は「Everything Ghibli!」。カンヤダ・プラテンが描いたスタジオジブリの人気キャラが大結集している。
ベージュのカーゴパンツとシンプルに合わせたい。「カッコイイとは、こういうことさ。」




細かく「Everything Ghibli!」に描かれたイラストをチェックしてみよう。『The Wind Rises(風立ちぬ)』(2013年)の飛行機、『Castle in the Sky(天空の城ラピュタ)』(1986年)のドーラとタイガーモス号、『Ponyo(崖の上のポニョ)』(2008年)のポニョ、『Nausicaä of the Valley of the Wind(風の谷のナウシカ)』(1984年)のナウシカなど、今回のコラボでは惜しくも採用されなかった作品が散見する。
彼らをモチーフに第2弾も発売して欲しい。それよりもなによりも、日本で発売して欲しい!
《キッズは160(cm)サイズを狙え》












キッズにもオリジナルデザインがあるので侮れない。海外展開アイテムのキッズは最大サイズの「160(cm)」が狙い目だ。たいていの日本人女子はもちろん、160cm台の小柄男子ならば着用可能だ。価格もTシャツが14.90ドル(約2,200円)、スウェットが29.90ドル(約4,300円)と10ドルずつリーズナブルになっている。
あとは、海外在住の友人にお願いするか、早めの夏休みをもらって海外に飛ぶか…。世界を股にかけて、日本では買えない「スタジオジブリ UT コレクション」をゲットしたい!
STUDIO GHIBLI UT Collection ※海外限定
発売日(※海外限定):
[実店舗] 2025年7月10日(木)
[オンライン] 2025年7月10日(木)8:15AM
Licensed by Studio Ghibli
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