テーラーリングを学んだ後に、リーバイス®などで経験を積んだデザイナーが立ち上げた新進気鋭のブランド、ジャン ロメ。新しいアプローチで作られたモダンなデニムセットアップとは。
Jean Laumet
短丈のクラシックなワークジャケットとストンと落ちるストレートパンツのセットアップ。夏向きに開発されたオリジナルの9オンスデニムは、着用を重ねることで自然な経年変化が生まれ、奥行きと表情を添える。
アメリカ海軍に着想を得たデニムとフレンチワークのデザインを融合
フランス北部のリールにアトリエを構え、ワークウェアなどをベースにしながらオーダーメイドを手がけるジャン ロメ。今シーズンから既製服コレクションの展開が日本で本格的に始まり注目を集めている。テーラーでもあるデザイナーのジャンさんに話を聞いた。
「自分はビスポークテーラーリングの視点で、20世紀初頭のワークウェアやユーティリティウェアをとらえ直しています。狩猟、漁業、軍隊などで着られてきた歴史的なアイテムを研究しながら、ただヴィンテージを忠実に再現するのではなく、機能性を生かしたまま新しいエレガントさを表現することを目指しているんです。既製服もオーダーメイドと同じ考え方でデザインし、一着一着丁寧に生産しています。このセットアップには、日本のメーカーと協業して製作した9オンスのオリジナルデニムを使用しています。’40年代にアメリカ海軍で使われていた生地に着想を得たもので、デザインベースは伝統的なフランスのワークウェア。その完璧な組み合わせに、テーラーリングで培った技術を加えているのが特徴です。身体の動きに自然と寄り添う現代的なパターン設計を突き詰め、1945年製のSinger 31K32など古いミシンで約100年前の伝統的な縫製手法を用いながら製作することによって、唯一無二のデニムセットアップを完成させました」
フランス出身。独学で縫製を学び、ビスポークテーラーやリーバイス®を経て、ヴィアピアナ カスタム デニムのアトリエで2年間修業。2023年にジャン ロメをスタート。