2026.02.27
最終更新日:2026.02.27

【おしゃれな大人が語る「新定番」デニム】時を経て選んだ、エヴィスの濃紺ジーンズ|文・西野大士(デザイナー)

40歳ともなれば、積んだ経験、仕事と家庭、出会う人…それらとともに自分だけの定番が変わりゆくもの。そんなエピソードを8人の大人がエッセイでつづる。

時を経て選んだ、エヴィスの濃紺ジーンズ

エヴィス ジーンズ
日本製のデニム地を使用。バックポケットには店舗でのハンドペイントサービスがあり、全9色から選べる。ジーンズ¥58,410・ペイント¥2,750/エヴィス(エヴィス 表参道)

文・西野 大士(デザイナー)

 僕が初めてエヴィスジーンズを⾒たのは中学1年⽣の時(1996年)。上級⽣に兄貴がいる友達が穿いていました。当時のアメカジ全盛期の中で、僕の印象としてはリーバイスと並ぶほど⼈気があった日本ブランドです。みんなレッドウィングとかエアマックスとかポンプフューリーとかと合わせていて、記憶が曖昧ですが当時で3万円ぐらいしたような……。中学⽣の⾃分には高価で買えませんでした。あのピスポケのところのカモメのペンキ。穿きまくって座りまくったらペンキが剝げてきて、めちゃくちゃかっこよく映ったのを今でも覚えています。NEATでもペンキシリーズをたまにやっていたのは、当時の憧れが頭の⽚隅にあったのかもしれません。

 それから30 年の時が経ち、昨年偶然エヴィスと再会しました。展示会の話を教えてもらい、直感的に当時を思い出したので店舗に⾏ったんです。いざ30年振りに実物を⾒たら想像以上に良かったです。何が良いって、⽣地はもちろん、シルエットが綺麗。当時はみんながデカいサイズを腰穿きしていたので⾒えていなかったし気づきませんでした。さらに、その日にたまたま履いていたジョンロブとの相性も抜群。そうなると⾊々とアイデアが出てきて、当時には無かったサロモンや、夏にはルナサンダルもいい。’90年代を象徴するこのカモメのプリントと合わせるとすごく新鮮です。

 実際に穿いていると、商談や会食に躊躇せずに出向ける濃紺のストレートという点も良かったんですよね。色褪せたブルーデニムもいまだに好きですが、リジッドの方が断然、場所は選ばない。同時に、憧れの先輩方がペンキに気づいて、話の種にしてくださったりもして。長く洋服を見渡してきた方の話を聞きながら、だから先輩⽅ってかっこ良いんだなと思いましたし、⾃分もそういう積み重ねをしていきたい。 5ポケットデニムはリーバイス⼀択でしたが、これからはエヴィスの登場が増えそうですし、この1本との出会い自体に「ずっと服が好きでよかったな」と思っています。

西野大士さんプロフィール画像
デザイナー・経営者
西野大士さん

2015年にパンツ専業ブランド「NEAT」を立ち上げ、現在は各地にショップを構えながら、PRオフィス「にしのや」も主宰。

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