40歳男子よ、「定番」を覆せ!
大人はみな「定番」を持っている。自分らしくいられる服、似合う服、安心できる服、恥ずかしくない服。むしろそれらを持っていることがファッションにとって大人の条件かのように語られることもしばしばだ。季節の変わり目、衣替えをしようとクロゼットの奥にしまっていた春の「定番」を引っ張り出す。ルーズな白シャツに袖を通し、腰まわりがふくれたスラックスをはき、つるっとしたスウェットをかぶる。昨年どおりの「定番」スタイルの完成。そこで感じる「これでいいのか?」という小さな心のノイズを無視してはいけない。その「なんとなく」の違和感こそ「定番」変えどきの信号だ。安定を求めてやまない40歳男子よ、その「定番」を疑え。その服はもうあなたに不要な「定番」かもしれない。