ジャケットには肩パッドが入り、着丈はお尻が隠れるほど長く、太いスラックスの裾にはワンクッション。極上スーツを、手持ち服とともに日常的に着る新しい紳士像を俳優・濱尾ノリタカが体現する。
「普通」のブラック

スタンダードの定義と再考がテーマとなった今季のコレクションから登場した一着は立体的なシルエットが魅力。「究極の普通」を突き詰める姿勢こそ今のモード。足元はフューチャリスティックなスニーカーでバランスをとる。
逸脱したダブル

6つボタンのダブルでピークドラペルという最も格式ある仕立てながら、やや強調された肩や脱力したフォルムなど、随所にルールからの逸脱を感じる。普通真ん中のボタンを留めるところ、下のボタンを留めて着こなしも逸脱。ゆえにタイドアップのルールを守ることで普段着として収まるのだ。
濱尾ノリタカ
1999年東京都生まれ。俳優。NHK連続テレビ小説『あんぱん』など多数のドラマに出演して注目を集めている。12月5日公開の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』に十亀条役で出演。