2025.10.21
最終更新日:2025.10.21

2025年秋、大人が「ドレスアップ」するべき理由

なぜ今、「ドレスアップ」を提案するのか。

セリーヌのニット
ニット¥170,500(予価)/セリーヌ(セリーヌ ジャパン) その他/私物
トム フォードのブーツ
ブーツ¥399,300/トム フォード(トム フォード ジャパン) スニーカー/私物

ここ数年で日々スーツを着る必要も、ネクタイを締める必要も、シャツを着る必要さえもなくなった。これまでの「ユニフォーム」が、必要ないことをする「ファッション」に変わったのだ。逆に言えば、UOMOが提案する清潔感あるカジュアルスタイルが今や「ユニフォーム」化している。すると世間でドレススタイルと呼ばれる、いわゆる「紳士な装い」のエッセンスを取り入れることでUOMOは再び「ファッション」を愉しみたいと考えるようになったのだ。急にシャツとニットの首元が寂しく感じたら慣れない手つきでネクタイを締めたり、薄底スニーカーに慣れると革靴も同じにしたくなる。

ヴァレンティノのジャケット・ジーンズ
ジャケット¥660,000・ジーンズ¥187,000/ヴァレンティノ(ヴァレンティノ インフォメーションデスク) キャップ/私物
エンポリオ アルマーニのシャツ
シャツ(各)¥77,000/エンポリオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン) その他/私物

インナーに直接アウターを着る、つまりコートがジャケット代わりになっていたが、今はその中間に肩パッドがしっかり入った「ジャケット面をしたジャケット」を挟みたくなる。するとシャツのシワが気になりだして、クロゼットの奥にしまっていたアイロンを引っ張り出し、久しぶりにプレスをかけた。何でもかんでも「着崩す」ことが正義である時代にはサイズの合ったドレスシャツを着ること自体少数派で、モードな行為になるのだろう。これまでの「何もしないふう」の髪型にも飽きてセットをしたくなり、軽量化したメガネは黒縁で重厚にしたくなる。

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