洋服からインテリア、日用品、本、食品まで、独自の視点をもつ15人のプロたちが2025年に本当に買ってよかったものを大公開。一年間のショッピングの中で満足度が特に高かった6アイテムを厳選してもらった。読めば真似して買いたくなる必見リスト！
尽きない興味に純粋に向き合った結果…
ニューヨークを拠点に活躍した後、2018年に帰国。’19年に、サロンと美容製品の研究室を併設する「Epo Labo」を富ヶ谷にオープン。
とにかく興味が多岐にわたり、あらためて今年買ったものを見ると、自分でもずいぶん、とっ散らかってるなと思います（笑）。いちばん細かく見ているジャンルはヴィンテージ家具。中でもヨーロッパの視点から中国や東アジアのテイストをとらえた「シノワズリ」というデザインを集めています。世界中のギャラリーやオークションを定期的に見つつ、購入する際に現地のフォワーダー（配送元との仲介役として輸送の手配・管理を行う職業）にお願いしてより早く、より安く手に入れます。ほかにも、東京ビッグサイトでやっているようなクルマや化粧品、医療器具などのエキスポにも顔を出すようにしていて、民生品の源流となる最先端を確認するのも好きです。買い物のテーマは特になくて、強いていえば「欲しいものは必ず手に入れる」ことが信条かな。
01：DIPTYQUEのルームスプレー「FIGUIER」
とにかく一度かいでほしい
「ディプティックの中でいちばんいい。テーマはイチジクの木だけど、焚き木のようなスモーキーさもある。言語体系を超える香りの奥深さを体験できます。もう『かいでみてください』としか言えない（笑）。私は寝室用に」150mL ￥10,450／ディプティック（ディプティック ジャパン）
02：PENTAXの双眼鏡「Papilio II 8.5×21」
日本画を細部まで見るために
「現在大学で東洋、西洋の美術史などを学んでいて、課題で展覧会の掛け軸や蒔絵を見にいくときに大活躍。対象物を最短約50cmの距離でマクロ観察できるので、作家の筆運びや模様の細部まで見ることができます」￥20,350／ペンタックス（リコーイメージングお客様相談センター）
03：フレンチアールデコ ジャポニズム チェア 1930’s
はるばるオランダから来日
「ミッドセンチュリーやポストモダンの家具に飽きてしまい、いつもと違うデザインを求めて購入しました。7月頃にオランダのディーラーから連絡が来て、日本ではなかなか見つからないようなエキゾチックな佇まいに即決。これからの家の雰囲気を変えてくれる一脚です」／私物
04：エリック・ホッファー（柄谷行人訳）の『現代という時代の気質』
知的ブルーカラーの目を借りて
「多様な学問を独学でマスターし、カリフォルニア大学の政治学の教授を務めながら、65歳まで港湾労働者として働いたホッファー。彼が生きていたのはナチスが台頭した時代だけど、混沌とした政治や情勢に対して内省を高めるべきという思考は今でも有益」￥1,100／筑摩書房
05：Dysonの掃除機「Dyson PencilVac Fluffy™ (SV50 FF)」
ホコリが消える魔法のほうきです
「掃除マニアの知人に『絶対買え』と言われて手に入れたら、今年いちばんの買い物に！ 手軽に使えて掃除が革命的に楽。猫の毛やホコリを見つけたら数秒で除去。時間があるときは掃除ばかりする生活に変わっちゃった（笑）」￥59,840（編集部調べ）／ダイソン（ダイソンお客様相談室）
06：RALPH LAURENのコットンダブルジャケット
よい服は出会い方が大事
「正直、衝動買いです。普段アメトラのような格好が多いので、即戦力として2月頃に買いました。ラルフ ローレンの服はだいたいニューヨークを訪れたときに本店で買うのですが、定番の型で着やすいベージュのダブルを表参道店で発見したので、買っておくかと（笑）」／私物
