洋服からインテリア、日用品、本、食品まで、独自の視点をもつ15人のプロたちが2025年に本当に買ってよかったものを大公開。一年間のショッピングの中で満足度が特に高かった6アイテムを厳選してもらった。読めば真似して買いたくなる必見リスト!
いかに未来の自分を想像できるかが決め手
新聞社などを経て、2018年に独立。著書に『昭和ノンフィクション名作選』などがある。大の服好きで、銀座のDSMGに定期的に通う。
今年の買い物のキーワードは、“スーツ回帰”と“10年先視点”です。もともとジャケットスタイルやタイドアップが好きなんですけど、普段見ているSNSでもクラシカルな格好をしている人が増えた気がして、同時に仕事で報道番組に出たり、政治家や企業の重役とお会いしたりする場面が増えて、ファッションでいえばよりいいドレスアイテムに関心をもちました。最近、パリの「ハズバンズ」デザイナーのニコラ・ガバールのスーツスタイルをチェックしています。今買うものは10年先でも変わらず着ていたいアイテムにしようと決めました。来年は、春夏にリネンやサマーウール、秋冬にフランネルやツイードといった、季節にふさわしい素材をちゃんと着たいと考えています。年を重ねて、旬の食材を味わうように、素材を楽しめたらなと。
01:COMME des GARÇONS HOMME PLUSのロングジャケット
“争い”に勝つのはファッションなのかも
「ミリタリージャケットをベースに、クラシカルなタータンチェックを取り入れた“戦えない軍モノ”というテーマが大好き。地厚な生地、燕尾の品のよさもバッチリ。店舗で偶然ファッションの神様、川久保玲さんにお会いして購入したというのもベストバイの理由です」/私物
02:MCGのクラフトジン「欅」
ボタニカルフレーバーで食事が楽しくなる
「日本のクラフトジンって特徴的で尖ってる印象がありちょっと苦手でした。この“欅”はぶどう果皮やセリを使っていて個性はあるけど、爽やかですっきりした味わいでどんな食事にも合う。知り合いのバーテンダーたちに意見を聞いたけど軒並み高評価でした」¥4,389/MCG
03:RYOJI OKADAのオーダースーツ
伝説的ミュージシャンを参考にオーダー
「テーラーの岡田亮二さんとは好きなカルチャーが近く、音楽という共通言語を介して最高の一着を仕立ててくれます。これはポール・ウェラーが着ていたスリーピースを元に製作依頼。取材や番組出演で今年いちばん着ました」¥396,000(オーダー価格)/RYOJI OKADA(ラウドガーデン)
04:CODIS MAYAのカフリンクス
会話の糸口は手元の装飾から
「政治家や企業の重役たちの中ではまだカフス文化が残っていて、見ていてカッコいいなと。あえて装飾性の高いデザインを見つけて買いました。嗜みとしてつけるものだから、その人のこだわりが出てくるところ。折に触れて話題にするとどんな人とでも会話が弾みます」/私物
05:cash&barbaのカシミヤニット
買い逃し続けて三度目の正直
「デザイナーの石川俊介さんのYouTubeを見て、ものづくりの考えに感動して買おうとしたけど、2シーズン連続で売り切れで買えず…。今年は発売日にアラートをかけて即購入。カシミヤの繊細な肌触りはクセになります!」¥37,400/キャッシュアンドバルバ(エグジステンス)
06:ジョセフ・ヒース(庭田よう子訳)の『資本主義にとって倫理とは何か』
ビジネスマンたちの生きるための道標
「今年のベスト本。われわれが生きる資本主義を、地に足のついた分析で読み解く名著。批判するだけではなく、うまくサバイブするための成熟した思考を手に入れることができます。難しい人は、読みやすい『反逆の神話』からトライしてほしいです」¥3,520/慶應義塾大学出版会