リーズナブルで欲しくなったときについ手がのびる、お値段以上の黒名品。プロたちに、パックTシャツからデニムまで、ワードローブに欠かせない「グッドバリューブラック」と黒へのこだわりを教えてもらった。
FRUIT OF THE LOOMのクルーネックパックTシャツ(3枚パック)
黒インナーの安定感でこれを超えるものはない
「黒は僕にとってワードローブの軸ではなく、“逃げ”になりうる色。いちばん便利だからこそ、スタイリングで楽をするためだけには選びたくないのですが…。一方で、その便利さに甘えたいときもある。その最たるものが、インナーです。綿100%の風合いや経年変化よりも、縮みや色褪せを気にしなくていいほうがありがたい。いちばん重宝しているのが、このフルーツオブザルームのパックTで、決め手はコットン×ポリエステルのTC素材。さらっとした肌触りで伸縮性があり、型崩れもしにくい。チクチクしないタグレスのロゴプリント仕様もいい。洗濯を繰り返してもへたりにくく、スポーツウェアのような機能を持ちながら、ちゃんと普段着の顔をしています。服作りの現場ではシャツを脱いでTシャツ一枚になったり、試着室がない場所でサンプルに着替えたりすることが多いですが、一枚で恥ずかしくない見た目を担保してくれる。犬の散歩や近所ならTイチでも出かけています。ファッションとしての黒で大切にしている経年変化や素材の“味”ではなく、毎日のインナーとしての黒は“安定感”を優先してしまう…。しばらくはこのパックTに甘えてしまいそうです」(金子恵治 / ファッションディレクター)
hooverのヘアバンド
ピッチでも街でも使える、気軽なヘアバンド
「’90年代後半から2000年代初頭のフットボールカルチャーが今も好きで、当時のスポーツと街着の距離が近いムードに惹かれています。これもなんてことのないヘアバンドですが、太めの幅で汗を止めやすく、サッカーやランニングで使いながら、そのまま街へ出かけたり生活の延長で気負わずつけることができる。シーンを限定せず、ユニセックスで、ストック買いできる価格。これくらい軽いノリがいいんですよね!」(小俣弦也 / WAKE. 店主)
Tabioの9×2リブロングホーズ
一年中、このロングホーズしかはかなくなりました
「毎日、タビオメンのロングホーズ。ドレスソックスとしては少し肉厚なので革靴にもスニーカーにも合わせられる。また、膝下まで丈があるのでブーツを履くときにもちょうどいい。靴の中で足が滑らず、爪先はリンキング仕上げでゴロつかず、完璧なはき心地。耐久性も申し分なく、作りがとにかく丁寧で、これで1980円は直販だからかなう値段ですね。もうほかのソックスを探す理由がありません」(古明地拓朗 / MANTION クリエイティブディレクター)
MUJIのクルーネック長袖Tシャツ
無理をしない、やや地厚な黒Tがちょうどいい
「若い頃は黒ばかり。いろいろな色を経て最近は“楽できる黒”に戻ってきました。中でも無印の長袖Tがいい。程よい厚地でしっかりしていて、ヨーロピアンでもアメリカンでもないニュートラルな表情が好み。ネックのデザインはミニマムです。シャカシャカパンツとOnのスニーカーで歩くような休日に、こういう黒Tがいちばんしっくりくる。ただしマナーとして、タンクトップは必ず下に着る派です」(西又潤一 / スタイリスト)
LA GATEのバギーフィットジーンズ
新品と育った一本、その両方をストックしています
「上野のセレクトショップ、In partで試着して即決購入しました。LAブランドなのですが、はいてみるとセンタークリース入りのきれいなシルエット。スラックスに近い存在感で、ほぼストレートのバギーフィットも好み。ただ、はき込むとセンタークリースが取れ、裾にもダメージが入り、また違う表情になりました。今は新しいものとはき込んだものを、気分によって分けながら楽しんでいます」(豊島猛 / スタイリスト)