
汗ばむこれからの季節、ファッションだって健康的なスタイルを楽しみたい。ラグビー、ポロ、サッカーなどのスポーツシャツとショーツの旬の着こなしとは?
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05|アメカジの変化球として

パーカ×デニムショーツというアメカジの王道スタイルに、ゲームシャツを投入して今の気分にアップデート。カーハート WIPのグラフィックを主役に、上下ブルーで爽やかにまとめる。LAのセレクトショップ「ユニオン」がオリジナルで作っているデニムショーツは、程よいリラックスフィットで大人でもはきやすい。着用してくれた池ノ上にあるカフェ「ロジーン」のオーナー、トーマスさんは毎朝5時に起きて仕込みを行い、日々の移動も自転車が基本だそう。1年前に完全にお酒をやめ、野菜やフルーツを取り入れた食生活にしたところ体型が劇的に変化したという。
06|ポロシャツをよりアクティブに更新

ポロシャツをクラシックではなく、よりスポーティな方向に仕上げるなら蛍光カラーを取り入れるのがいい。度詰めでしっかりと編み上げたエイチ ビューティー&ユースの上品なポロシャツを選びつつ、蛍光イエローの水陸両用ショーツを合わせて遊んでみる。栁澤宜典さんは4年前に長野県佐久市浅科にUターンし、現在米作りを行っている。幻と呼ばれる「五郎兵衛米」を栽培する農家で働きながら、仲間たちと無農薬の田んぼを開墾する、ストイックでヘルシーな日々を送る。
07|インナーをモックネックTに変えてみる

ネイビーの鹿の子ポロも、インを普通の白Tではなくモックネックに変えると新鮮。フレッシュサービスのオーバーシルエットはレイヤードがしやすく、吸湿速乾性に優れた機能糸「SOLOTEX®」を採用したドライな着心地が魅力だ。フォックスブラザーズ社のサマーウールを使った、マーガレット・ハウエルのショーツとも好相性。ファッションブランドでクリエイティブ制作を行う鈴木充さんは、「グレイシー柔術」の練習を週5回のペースで11年間欠かさずコツコツと続けている。肩に掛けた私物のメッセンジャーバッグには常に道着が入っており、仕事終わりには道場へと向かう。鍛えあげた身体には、これくらいシンプルな着こなしがしっくりくる。
08|クライマーファッションを参考に

注目のヘルシーなスポーツといえば、クライミング。アメリカをはじめ海外ではスケートボードやサーフィンのようなノリで親しまれており、クライマーのファッションにはいろいろなヒントがある。グラミチも2022年春夏からステューシーなどを手がけてきたステファン・ウェンドラーがクリエイティブディレクターになり、毎シーズン発見があって見逃せない。ラガーシャツを着てクライミングをする人も多いらしく、こちらは’70、’80年代にクライマーが着用していたものをデザインベースにしている。合わせたのはゼロス ブランドというアメリカのボードショーツブランドが作っている一本。モデルの影山友哉さんの趣味もクライミングで、都内のボルダリングジムに通いながら、2週間に一度は実際に山へ行き、自然の岩を登って楽しんでいる。