「買い物は人生の道標」と語るのは、UOMOでもお馴染みのファッションディレクター、金子恵治さん。金子さんの買い物は目的があるように見えて、実は衝動買いの連鎖。「常に最愛のモノを追い求めているけど、心が揺れる衝動買いにロマンを感じ、その感動が自分の仕事の糧になっています」そんな金子さんの、5カ月にわたる衝動買いの「声」に耳を傾ければ、あらためて服の楽しさは出会いにあることに気づかされる!
 
                レショップのバイヤー、コンセプターを経て独立。現在は複数のブランドディレクション、PR業を行うほか、青山で自身のショップ「BOUTIQUE」も営む。
7/3 Thu|Felisiのナイロントートバッグ
 
        
            上質なエコバッグを買うと思えば…
 フェリージ熱が再燃している。ファッションディレクター鴨志田康人さんのスペシャルなカプセルコレクションを拝見し、あらためて注目したい気持ちになった。インラインも気になり、表参道ヒルズのお店でフルラインを見せていただいた。その中でもいちばん気になったのが、このナイロンにレザーパイピングの一見なんでもないトート。一見なんでもないからとても気になった。強いて言えば、とても品がよく高級感に満ちあふれている。ドレッシーな格好に合わせやすいはずだ。
 一方で、見方を変えれば、カジュアルなスタイルにドレスシューズを合わせる感覚で、このバッグを持ってきたら、Tシャツにジーンズ、スニーカーの合わせでも、ワンランク上げてくれる何かがあるのではないか? それもちょっとメッセージが伝わりにくい感じが自分にはうれしい。なんかとっておきの武器を手に入れたような気分になった。実際に使ってみたら、エコバッグなどの標準的なサイズに近い。マチはそこそこあるから見た目以上に収納力がある。使い方としてエコバッグ感覚で使うのがいいという答えが出た。なんとも上品なエコバッグだ。
 雑に使う気にはなれないけれど、大切にしながらもガシガシ使うことで、いい味わいが生まれるに違いない。未来の予測がつかないものを使う楽しみ。ワクワクする。
 
         
         
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
