2025.09.16
最終更新日:2025.09.16

【フェリージのナイロントートバッグ】上質なエコバッグを買うと思えば... |ファッションディレクター金子恵治の衝動買い日記

「買い物は人生の道標」と語るのは、UOMOでもお馴染みのファッションディレクター、金子恵治さん。金子さんの買い物は目的があるように見えて、実は衝動買いの連鎖。「常に最愛のモノを追い求めているけど、心が揺れる衝動買いにロマンを感じ、その感動が自分の仕事の糧になっています」そんな金子さんの、5カ月にわたる衝動買いの「声」に耳を傾ければ、あらためて服の楽しさは出会いにあることに気づかされる!

金子恵治プロフィール画像
ファッションディレクター
金子恵治

レショップのバイヤー、コンセプターを経て独立。現在は複数のブランドディレクション、PR業を行うほか、青山で自身のショップ「BOUTIQUE」も営む。

7/3 Thu|Felisiのナイロントートバッグ

Felisiのナイロントートバッグ

上質なエコバッグを買うと思えば…

 フェリージ熱が再燃している。ファッションディレクター鴨志田康人さんのスペシャルなカプセルコレクションを拝見し、あらためて注目したい気持ちになった。インラインも気になり、表参道ヒルズのお店でフルラインを見せていただいた。その中でもいちばん気になったのが、このナイロンにレザーパイピングの一見なんでもないトート。一見なんでもないからとても気になった。強いて言えば、とても品がよく高級感に満ちあふれている。ドレッシーな格好に合わせやすいはずだ。

 一方で、見方を変えれば、カジュアルなスタイルにドレスシューズを合わせる感覚で、このバッグを持ってきたら、Tシャツにジーンズ、スニーカーの合わせでも、ワンランク上げてくれる何かがあるのではないか? それもちょっとメッセージが伝わりにくい感じが自分にはうれしい。なんかとっておきの武器を手に入れたような気分になった。実際に使ってみたら、エコバッグなどの標準的なサイズに近い。マチはそこそこあるから見た目以上に収納力がある。使い方としてエコバッグ感覚で使うのがいいという答えが出た。なんとも上品なエコバッグだ。

 雑に使う気にはなれないけれど、大切にしながらもガシガシ使うことで、いい味わいが生まれるに違いない。未来の予測がつかないものを使う楽しみ。ワクワクする。

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