2025.09.09
最終更新日:2025.09.09

【アンダーソン&シェパードのコットンスカーフ】テーラーでガシガシ使えるものを買う|ファッションディレクター金子恵治の衝動買い日記

「買い物は人生の道標」と語るのは、UOMOでもお馴染みのファッションディレクター、金子恵治さん。金子さんの買い物は目的があるように見えて、実は衝動買いの連鎖。「常に最愛のモノを追い求めているけど、心が揺れる衝動買いにロマンを感じ、その感動が自分の仕事の糧になっています」そんな金子さんの、5カ月にわたる衝動買いの「声」に耳を傾ければ、あらためて服の楽しさは出会いにあることに気づかされる!

金子恵治プロフィール画像
ファッションディレクター
金子恵治

レショップのバイヤー、コンセプターを経て独立。現在は複数のブランドディレクション、PR業を行うほか、青山で自身のショップ「BOUTIQUE」も営む。

5/12 Mon|ANDERSON & SHEPPARD HABERDASHERY コットンスカーフ

ANDERSON & SHEPPARD HABERDASHERY コットンスカーフ

テーラーでガシガシ使えるものを買う

 久しぶりのロンドン出張が始まった。きっとモノとの衝撃的な出会いが待っているはずだ。ロンドンに到着したら、まず行きたいお店がアンダーソン&シェパード。サヴィルロウに構えるテーラーのカジュアルウェア店だ。英国のトラディショナルを知り尽くしたテーラーが生み出すラインナップは、なんでもないクラシカルな服を想像するだろうけれど、まったくそんなことはない。常に前進し続けるクラシックを毎回リリースしてくる。こんな老舗はなかなかないのではないだろうか。質のいいベーシックはいくらでもあるけれど、歴史があり真髄を知るブランドのものは格別だ。もちろん自分にサイズやフィッティングが合わないものは多い。けれど、そこにチャレンジして服に自分を合わせてでも欲しい。そう思わせてくれることに感謝している。

 けれど、今回はタイミングがよくなく、コットンのスカーフだけ購入した。これはこれで、なかなかお目にかかれないアイテムだ。よくあるシルクだと春夏シーズン、汗の汚れなどが気になってなかなか使う気になれないが、洗濯可能なコットンならバンダナ感覚で使える。大きさはしっかり首に巻けるサイズ。これはいいものだ。コーディネートは、お店のディスプレイを見る限り、シャツに合わせるのが王道のようだけれど、Tシャツにバンダナというアメリカンなスタイリングを真似て、ラフに使うのが自分にはしっくりきそうだ。もしくはクルーネックのニットにシルクのスカーフを合わせるスタイリングのような感じもよさそう。イメージは湧いているのに、大事すぎてまだ使えていない(笑)。

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