プロジェクトをともにする仕事関係、共通の趣味をもつ知人、古くからの友など、さまざまな理由でつながったセンスのいい大人たちをスナップ。仕事、趣味、ファッションなど、40歳男子がいま気になる話題にざっくばらんに答えてもらいました。仲間たちの前だけで見せる本音や素顔も必見。
世代を超えた仲間|いつだって本音を話せる
1997年、5人の日本人クリエイターとともに、ロサンゼルスでテンダーロインを設立。現在、日本が拠点。
2014年からファッション誌や広告で活躍。舐達麻やJin Doggなど、親交のあるラッパーに密着した写真展も開催。
’80年代から活動。2024年、新ブランドのラストマンを設立。YouTubeの個人チャンネルではスタイリング術を発信。
2023年3月に終演したKANDYTOWN所属のラッパー。世界的名門レーベル、Def Jam Recordings所属を経て、ソロでも活動。

金子:10代の頃からメディアで見てきた原宿のレジェンドたちと肩を並べて撮影するなんてマジ感動です。
大久保:またまた。いつだって年下が刺激をくれるから、70歳になっても現役で枯れずにやってるよ。
西浦:そうやって大久保さんがいつも素直に話してくれるから俺も素直にさらけ出せるよ。
大久保:相変わらずカリフォルニア育ちの江戸っ子だね。
IO:俺も無理して大人にならなくてもいいかな。カッコいい先輩たちを見ていると、そう思います。
西浦:それでもいいけど、自分なりに大人と戦う術はもっておけよ。
40歳男子の学びはここにあり! センスのいい大人に、近況から哲学まで聞いてみた
Q:人生において、40歳はどんな節目だと思いますか?
大久保:自分のことで言うと、26歳でスタイリストを始めて、頂点を目指してやって10年たった頃に仕事がガタッと崩れてね。40歳はドン底。そんな頃に「小室哲哉さんの仕事をやらないか」って知り合いがふってくれて、それで持ち直して、50歳までは人生の修正期間だったな。
西浦:もっと刺激を求めていいんじゃないかな。今はコンプラとかガイドラインにとらわれすぎ。40代が刺激的でなければ、楽しい50代はやってこない。もっとサバイブしないと。
金子:今年ちょうど40歳になるんですが、点と点が線でつながって実を結ぶ年齢な気がします。憧れだった人と肩を並べて撮影できた“今日”が、それを象徴する出来事。
IO:あまり先のことは考えない性格なので、6年後(現在34歳)のことはピンときません。ただ、これだけカッコいい大人が周りにいるので、それが財産だし心配していません。
Q:最近、始めたことは?
大久保:俺は洋服しかないから。“大久保篤志”って人間がどんな服を着ていたら面白いかってことを日々考えていて、それに尽きる。最近は、スーツにランニングシャツを合わせるのがいいなと思って、また胸あたりにタトゥを入れたり。
西浦:自分がエキサイトする刺激的なことは何かを、ナチュラルボーンで考えているし、それがなきゃ俺は生きられない。それによってマインドがアップデートされ続けるという点では、常に新しい始まりの連続。
金子:ぐっすり眠るために、夜のランニング。
IO:瞑想です。あるボクサーが試合前に取り入れていることを聞いて、僕はライブ前に必ず。
Q:落ち着く場所は?
大久保:北海道で生まれて子どもの頃はのんびりしたところで過ごしたから、逆に原宿みたいな都会のど真ん中が落ち着くな。家も事務所も、ずっとそのあたり。街の様子が見える自宅の椅子の上がいちばん居心地がいいな。
西浦:犬といるとき。あとは、俺も雑踏にいるほうが落ち着くな。新宿ゴールデン街とか、表参道と明治通りの交差点とか、そういった場所のほうが人のエネルギーを感じるから。カリフォルニアのような大自然がすぐそばにあれば話は別だけど、東京では求められないから、中途半端にチルアウトしようなんて思ってない。35歳で帰国したときに、そうやって自分のマインドを変えました。
金子:家庭の事情で地元の横浜に戻ったんですが、逆に落ち着かなくて。やっぱり東京だなと思って、来年戻ろうかなと。
IO:家もだし、海に入ってサーフィンしているときも。あと最近は、ロイヤルホストのカウンターがめちゃくちゃリラックスできる。