DIESEL(ディーゼル)のデニムと聞いて、どんなイメージを抱くだろうか。派手なダメージ加工、若者向けのストリートファッション——そんな固定観念を持つ人も少なくないはずだ。しかし実際は、40代の大人の男性にこそ似合う、洗練されたアイテムが数多く存在する。
今回、俳優でミュージシャンの金子ノブアキさんに最新デニムを軸とした「大人のディーゼル」スタイルを披露してもらった。「20代の頃とは違う、今だからこそ楽しめるデニムの着こなしがある」と語る金子さんとともに、40代男性が選ぶべき3つのモデル、4つの着こなしを紹介しよう。
D-RISE |ブラック

大人がはくからこそ生まれるフレアデニムの品格
「フレアの効いたデニムは若い人のものというイメージがあったので、僕のような大人世代が着るとどうなるんだろうと少し挑戦でした。でも今回のようにセミフォーマルな現場にも着ていけるジャケットやニットと合わせたり、ダークカラーで統一したり、レザーシューズを合わせたりすると、デニムの持つカジュアル感が抑えられて、むしろ大人がはいた方が力みがなく着こなせると思います」(金子)

ストレスフリーなはき心地とワイドなフレアシルエットを両立した、ディーゼルのシグネチャーモデルD-RISE。特にこのブラックカラーはZ世代を中心に絶大な人気を誇る定番色だが、じつはUOMO世代のワードローブにもすんなりと馴染む万能カラーだ。ストレッチ性のないコットンデニムを使用しているため、はき込むほどに味わい深い色落ちを楽しめるのも魅力。ミッドライズのデザインでトップスとのバランスも取りやすく、カジュアルからきれいめまで幅広いシーンで活躍してくれる。
ジャケット¥71,500・ニット¥46,200・デニムパンツ¥35,200・ブーツ¥56,100/ディーゼル(ディーゼル ジャパン)その他スタイリスト私物
D-RISE|インディゴ

大人に優しい10年ぶりのブルーデニム
「子供が生まれてから10年ほど、ブルーデニムをはく機会がほとんどなかったんですけど、D-RISEをはいて“デニム欲”が復活しました。両モデルとも30インチをはきましたが、ホントに楽だし自分の体型にも合ってるなと思いました。ドラムを叩くので元々O脚気味ですが、足の形を拾わないシルエットで落ち感が綺麗だから美脚効果もありそう。歳を取ると体型も変わってくることも多いですが、そういうことを気にせずにはけるのが大人世代にはうれしいですよね」(金子)

D-RISEモデルの今シーズンの新色となるインディゴカラー。ブラックとは対照的に、デニム本来の魅力を存分に味わえるクラシックなカラーリングだ。ボリュームのあるリラックスフィットとひざ下から裾にかけてのフレアなシルエットはそのままに、ウォッシュや各所のダメージディテールでヴィンテージな雰囲気に仕上げられている。リヨセルをブレンドしたデニム地のため、ライトウェイトで着心地も良好だ。
ニット¥71,500・デニムパンツ¥51,700・ブーツ¥111,100/ディーゼル(ディーゼル ジャパン)
2001 D-MACRO|ライトブルー

ダメージ加工でもストレートシルエットで綺麗めに
「2001 D-MACROは32インチをはいています。ストレート気味のデザインなのでカバーオールのジャケットにスニーカーのようなカジュアルなスタイリングでも、大人っぽく綺麗にまとまると思います。デニムのダメージ加工に抵抗はなくて、むしろはいていくことによるダメージとともに歴史が刻まれていくのが好き。若い頃からダメージが入ったデニムには、素手で食べるメキシコ料理のような自由さを感じています」(金子)

特殊なブリーチ処理によって非常に薄い色合いに仕上げられた、爽やかなカラーリングとクラッシュが印象的な2001 D-MACRO。ノンストレッチのコットンデニム地は、さらっと軽いタッチも魅力的。リラックスフィットながらルーズな印象になりにくく、きれいめなカジュアルスタイルを楽しみたい大人の男性にもおすすめできる。
デニムジャケット¥66,000・ニットポロシャツ¥59,400・デニムパンツ¥63,800/ディーゼル(ディーゼル ジャパン)その他スタイリスト私物
1997 D-ENIM |ダークブルー

見た目の重厚感を裏切る軽やかさ
「見た目はリジットのような濃いデニムの色でボリュームがあるシルエットだから、重そうだと思ったんですが、はいてみるとものすごく軽かったです。僕がはいているのは32インチなんですが、裾のたまり具合が絶妙。90年代のラッパーがはいていたようなシルエットはスニーカーとの相性が良さそうだから、いろんなタイプのスニーカーを合わせてみたいと思いました」

FW25新登場の1997 D-ENIMは、従来のリラックスフィットデニムの概念を覆すアイテム。既存のリラックスフィットと比べると、ヒップまわりやわたり幅、ひざにゆとりがあるのが特徴で、裾にかけてやや細くなる丸みを帯びたシルエットに仕上がっている。幅広のウエストバンドやベルト着用時の安定感を高めるダブルベルトループ、ボタンフロントフライもポイント。深みのあるインディゴカラーとコットンデニムゆえのしっかりとしたタッチが魅力だ。
ジップアップジャケット¥100,100・カットソー¥19,800・デニムパンツ¥39,600・スニーカー¥39,600/ディーゼル(ディーゼル ジャパン)
1981年6月5日生まれ、東京都出身。
1997年、ロックバンド・RIZEを結成。2009年よりソロ活動も開始。2019年には別プロジェクト「RED ORCA」を始動。
俳優としては1994年にドラマデビュー後、『クローズZERO II』『今際の国のアリス』『推しの子』など数多くの話題作に出演。
2009年よりソロ活動を開始し、ドラマーとしてだけでなく、音楽家としての表現を追求。全ての楽曲の作曲、レコーディング、パフォーマンスを自身で完結した待望のフルアルバム”Keraunos(ケラウノス)”を2024年リリースし、ステージは金子のみのドラム独演スタイルとなるライブを東京で敢行。金子が持つ静謐さと凶騒をデジタルサウンドと本能から湧き出るドラミングで表現、全面に背負ったLED映像とダンサブルな照明を駆使したイマーシブなライブをリスナーへ と提供した。2025年8月には大阪・東京でのソロライブ「Nobuaki Kaneko Showcase 2025 "Leave the negatives"」を開催。
ディーゼル ジャパン
TEL: 0120-55-1978