2025.09.08
最終更新日:2025.09.08

【ビリンガムのショルダーバッグ】飽くなきカメラバッグ道|ファッションディレクター金子恵治の衝動買い日記

「買い物は人生の道標」と語るのは、UOMOでもお馴染みのファッションディレクター、金子恵治さん。金子さんの買い物は目的があるように見えて、実は衝動買いの連鎖。「常に最愛のモノを追い求めているけど、心が揺れる衝動買いにロマンを感じ、その感動が自分の仕事の糧になっています」そんな金子さんの、5カ月にわたる衝動買いの「声」に耳を傾ければ、あらためて服の楽しさは出会いにあることに気づかされる!

金子恵治プロフィール画像
ファッションディレクター
金子恵治

レショップのバイヤー、コンセプターを経て独立。現在は複数のブランドディレクション、PR業を行うほか、青山で自身のショップ「BOUTIQUE」も営む。

5/8 Thu|Billingham ショルダーバッグ

Billingham ショルダーバッグ

飽くなきカメラバッグ道

 デジカメは、日々の仕事や出張でも常に欠かせない。いつもカメラバッグを持っているのだが、カメラバッグ然とせず普段使いしやすいバッグを永遠に探している。もちろんそうしたバッグはいくつも持っているのだけれど、サイズ的にマッチすると感じたものは意外や少ない。

 ロンドン出張前に見つけたこのバッグは、サイズ面でのしっくり感がとてもよかった。デザインも昔から好きなイギリスの伝統的なバッグのスタイルで、ゲームバッグと呼ばれる狩猟用のものがベースになっている。ビリンガムの場合は、恐らくはゲームバッグをヒントにカメラバッグを製作し、そのカメラバッグを普段使い用にダウングレードさせているのだと思われる。ただのゲームバッグらしくないのはそういう理由である。ザ・トラディショナルなものも好きだけれど、誰かの用途に合わせられた謎のフィルターを通ったものも好きだ。偶然か必然かわからないけれど、自分が普段持ち歩くデジカメとサイズがマッチしていて感動した。ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけれど、この手のシンデレラフィットは感動してしまう。しかし、まだまだ追求してしまうのがギアの世界。普段使いのカメラバッグ探求の道は続いていく。多分ゴールはない。

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