永遠のベーシックカラーである黒は、強さや知性など無数の見え方を持つ色。黒スニーカーひとつをとっても、ブランドごとに個性は異なり、何足持っていてもいい。コーディネートの輪郭を引き締める黒スニーカーさえあれば、合わせる服は自在に楽しめるというもの。大定番スニーカーブランドのひとつ「コンバース」に加えて、ファッションプロが「新定番」として今大人にすすめる逸品とは? スタイリストの瓜坂拓海さんにピックアップしてもらった。
定番|CONVERSEのキャンバス オールスター HI
1917年にバスケットボール専用のシューズとして開発された、CONVERSE(コンバース)のキャンバス オールスターHI。100年以上の歴史を誇るスニーカーだが、驚くべきことに、そのスタイルは当時と今でほぼ変わらないそう。つまり誕生した瞬間から完璧な品質やデザインを備えていたわけで、まさに普及の名作だ。
時代を超える一足が今秋、四半世紀ぶりに大幅にリニューアル! 外観はそのままに、見えない部分がアップデートし、快適な履き心地を実現した。足を入れた瞬間にすぐ気付くのは、クッション性の向上。オープンセル構造のウレタンフォームをインソールだけでなく、ヒール内部にも新たに装着し、適度な弾力性と厚みが増して、明らかに歩きやすい。他にも甲周りにゆとりをもたせたラストなど、あらゆる面でスペックが向上し、買い替え時といっても過言ではない。
さらに今シーズンは、旬の一足としても脚光を集めている。レトロ回帰が高まり、足元のトレンドが厚底から薄底へ。ローテクスニーカーの定番を合わせることで、旬なバランスを手に入れたい。
「スタイリングで迷った時に、頼りになるのがキャンバス オールスター HI。ベーシックなローテクフォルムは、パンツの収まりの良さがずば抜けていて本当に万能です。黒のアッパーと白のソールの配色バランスも絶妙。真っ黒だと重すぎるし、かといって白でもない時など、使い勝手がとにかくいい」(瓜坂さん)
人気再燃中の新定番|MEPHISTOのRainbow
定番アイテムゆえにバリエーションも豊富な黒スニーカーから、スタイリストの瓜坂拓海さんがまず新定番として提案するのは、MEPHISTO(メフィスト)のRainbow。MEPHISTOは1965年にフランス東部のサールブールで生まれたコンフォートシューズブランドで、快適性を追求しながら、伝統的な靴作りを続ける。オリジナルシリーズであるレインボーは70年代に発売されたモデルで、当時はコピー品が出回るほどブームになったそう。
「昔からあるブランドですが、最近改めて注目されていて、今の気分に合う黒スニーカーです。厳選された素材を使用した、しっかりとした作りが特長で、革靴とスニーカーの中間のよう。無骨さの中にも品の良さがあり、今流行りのダメージ加工やフェードのかかったデニムと合わせた時にも大人っぽくまとまります」(瓜坂さん)
ブランド独自のシュリンクレザーは堅牢でありつつも、足の保護という視点で考えられたコンフォートシューズならではの柔らかさも備える。
履きこむほどに味わいが増すシボ感のあるレザーは光沢があり、通勤から休日の外出まで大人の足元に似合う一足だ。
トレイル系の新定番|NORDAの001 Stealth Black
トレンドから定着し、デイリースニーカーの選択肢のひとつとなったトレイル系シューズ。数多のブランドから瓜坂さんがチョイスしたのは、新進気鋭のNORDA(ノルダ)。他の人とかぶりたくない人におすすめしたい、アップカミングな一足だ。
トレイルランニングシューズを手がけるNORDAは、2021年にカナダのモントリオールを拠点に発足。ブランドとしては新しいが、創業者のニック・マルティーレはスニーカー製造で30年以上のキャリアを持つエキスパート。徹底的にこだわった素材は、耐久性と機能性に優れ、自然の中を走る時のパフォーマンスを最大限に引き出す。タウンで履いても、その機能性の良さにハマってしまうはず。
「001はファーストモデル。アッパーとシューレースに高強度で軽量なダイニーマを採用しているのですが、この素材をスニーカーに使うのは珍しい!トレランシューズの中でもモダンな印象の見た目なので、アウトドア系の装いの時に足元で引き締めてくれます」(瓜坂さん)
スニーカーローファーの新定番|Last Resort ABのVM005Loafer
スウェーデン発スケーターシューズブランドのLast Resort AB(ラストリゾートAB)からは、ブランドのトップセラーアイテムを新定番に選出! 徹底的にテストをし、手間を惜しまないものづくりから生まれたハイクオリティなシューズはスケーター以外にも愛用者が多い。
スリップオンとローファーをハイブリットしたモデルは、タッセルがアクセントに。ヴァルカナイズド製法のアウトソールに反して、アッパーに上質な牛革を使用するなど、洒脱で軽快な雰囲気を演出。ヒールパッチのイラストが、大人の遊び心をくすぐる。
「スニーカーローファーが人気を集めていますが、割とソールにボリューム感のあるタイプが多い。大人が履くのであれば、これくらいのスマートな見た目の方が取り入れやすいのかなと思います。セミフォーマルな着こなしに抜け感が欲しい時にもおすすめ」(瓜坂さん)
1994年、島根県生まれ。森田晃嘉氏に支持したのち、2020年に独立。『MEN’S NON-NO』や『UOMO』をはじめ、ファッション誌や広告などで幅広い活躍をみせる。
コンバースインフォメーションセンター TEL:0120-819-217
シアンインターナショナル TEL:03-3841-1192
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