トビー・フェルトウェルさんのパテック フィリップのダイヤ入りカラトラバ
C.Eのクリエイティブディレクターのトビー(・フェルトウェル)さんは、かつて僕も大好きだったイギリスの音楽レーベル「Mo’Wax」でA&Rとして携わり、その後、ア ベイシング エイプで音楽レーベル「(B)APE SOUNDS」を立ち上げた人物。これはそのトビーさんの腕時計。以前はゴールドのロレックスをつけていて、ボクシングで鍛え上げた屈強な腕にはしびれるほど似合っていた。「あれは奥さんにあげちゃったんだ。前にあれをつけて夏のパリに行ったんだけど、ちょっと物騒なエリアへ行ったときに、んー、この時計目立ちすぎるよなあと思って」。現在、愛用しているのはこのパテック フィリップのカラトラバ。腕につけたときのバランスがやはり美しい。でも、興味のない人が見たら、よくある地味な時計でしかないだろう。そこがカッコいいのだ。しかもよく見るとダイヤがちりばめられていて、とてもトビーさんらしい。「ダイヤなんか入れてしまっているからむしろ時計自体の価値は下がってると思う(笑)。たしか香港でやってもらったんじゃないかな」。ずいぶん昔に、NIGOⓇさんからいただいたものだと言う。上質で品位ある時計に、さらにダイヤ。この時計を選んでおきながら、ダイヤを入れる人は少ないだろう。でも、日本に移る前にはロンドンで弁護士の資格も取得しているという、ストリート界においてかなり異色な経歴をもつトビーさんには、この腕時計が自然に馴染む。大人は似合いもしない高級腕時計をつけるもんじゃない。そのチョイスで、その人が見えてしまうのだから。
パテック フィリップのダイヤ入りカラトラバ・その他/私物