「伝統的な柄を目指したけどこうなっちゃったみたいな(笑)」
トビー・フェルトウェル(C.E ディレクター)
C.E ディレクター 。日本のストリートブランドを代表する存在として世界のコアなシーンでも評価されているC.E。その頭脳がトビーさんといえる。ほかのブランドと一線を画すのは、ただの表面的なデザインではないから。そこにはトビーさんの考える、ブランドのフィロソフィがしっかりと存在している。
「このカーペットを買ったのは昨年の12月。オーストリアに変なカーペットだけを集めている面白いバイヤーがいて、彼からオンラインで。ジャジーでサイケデリックでしょ。モロッコのベルベル人が’90年代に作ったものらしいけど、形は整っていないし、糸の太さや素材もバラバラで明らかにジャンク。たぶん、最初は一人が作っていて、途中から違う人が作ってという感じで、最初からこういうものになるというイメージは誰ももっていなかったと思う。モロッコにはべニワレンのように美しくて高価なカーペットもあるけど、それとは違う、色も形も普通じゃない、作った人の人間性が表れたワン・オブ・ワンなものって面白いよね。僕はこれを実際に自宅玄関に敷いています。ほかにも、20年前にモロッコで買ったものや、友人がデザインしたインドのカーペットとか5枚くらいは家の中にある。彼がバイイングした変なカーペットがもっと欲しいんだけど、『これ以上、どこに置くつもりなの?』って奥さんの目がちょっと怖いね(笑)」。
ボ・シャルウィットと呼ばれる、モロッコの伝統的なカーペット。ベルベル人の村の女性たちによって織られており、布の端切れなどが使われていることが特徴。トビーさんは、オーストリアのゲブハート・ブラジェクさん(Instagram:@gebhartblazek)から購入した。
モロッコのヴィンテージカーペット/私物