長谷川昭雄がおすすめするLOOP315のカシミヤスウェットフーディ

大人になって少し余裕が出てくると皆、手を出すのはカシミヤだろう。その着心地と繊維が本来もつ天然の機能は体感してしまうとマジで抜け出せなくなる。ファッションの世界の終着駅。一度着てしまったら、もう引き返せない。でもスタイリング的にはスウェットフーディも着たい。そんな大人にすすめたい。これは柔らかくて肌触りのいいカシミヤ素材を生かしながらも、カジュアルに着られるように作ったスウェットフーディ。和歌山のメリヤス工場の裏パイルのコットンスウェットを作る機械を改造し、カシミヤの糸で作ったものだ。繊維商社であるYAGIの315課という生地開発の部署の社員が工場と話し合って糸から開発したことから、部署名をブランド名にしている。コットンのスウェットを着るたびに、ウールやカシミヤの威力を思い知らされる。例えばコットンの分厚いスウェットは、スウェットというだけあって、体温が上がってくると内部に湿気がたまって暑くなってくる。でもカシミヤとウォッシャブルメリノウールはそれが少ない。じんわり暖かくなったり、少し涼しくなったり、衣服内部の温度調整をしてくれるのだ。そして柔らかい。もうこれに慣れてくるとコットンが不快になってくる。もちろんウールやカシミヤも暑くなりすぎると内部はびしょ濡れになる。ウールは自重の30%くらいまでは水分を吸着し、それを超えると水分が内部に入らなくなると聞く。でもそれを理解したうえでうまく付き合っていけばびしょ濡れにはならず、一年中着られる。なんせ天然の抗菌作用で汗などの臭いは発生しにくい。そしてこれはあくまで個人の意見になるのだが、カシミヤは繊維がまっすぐなために乾燥機にかけても縮むことはないといわれている。僕はそう聞いてから恐る恐る乾燥機に入れている。まったく問題なく、なんなら毛玉も取れてきれいになる。無駄に高級なわけではない、天然の機能素材。それがカシミヤなのだ。

カシミヤスウェットフーディ¥176,000/LOOP315(スレッズ インク)