シンプルな服が好きだ。できるだけクラシックなもの。そしてそこにいい素材とクラフツマンシップがあったら、かなり満足。派手な主張はいらない。たくさんの人に会って、話して、他人の立ち居振る舞いを見ているうちに、いつからか、そうした服を選ぶようになっていった。その日の予定に合わせて、うまくアレンジして着ている。だからクロゼットを見てみると、似たような色や雰囲気のものばかり。どれをどう組み合わせても、なんとなく合ってしまう。たまに飽きてしまうときもあるのだが、それが新たに服を買い足すタイミング。でも買うのはまた同じような色、形、素材だったりする。
服は自分の身体の延長にある。だから劇的なフォルムや色の変更はあり得ない。永遠に同じような買い物の繰り返しなのだ。ちなみに、カチッとしたいときはいい素材といい仕立てのスーツやタキシード。そういうときは唯一、いつものシルエットではない瞬間。大人は、自分を社会に合わせることも、ときには必要なのである。
文/長谷川昭雄
大人としてきちんとした装いが求められるときには、品格のあるタキシードがクロゼットに一着あるといい。着こなしが限られるから、スーツよりもキメやすい。ザ・ロウが作ったタキシードは高密度なグレンプードル生地が使われている。
シングルブレストタキシードジャケット¥612,700・同素材のタキシードパンツ¥250,800・シーアイランドコットンのシャツ¥268,400・ボウタイ(参考商品)/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
トロピカルウールの軽やかな仕立てのジャケットは夏でも涼しげ。ソフトなショルダーパッドを採用。
ピークドラペルジャケット¥646,800・同素材のテーラードパンツ¥233,200・コットンとリネンの混紡糸で編まれたニット¥224,400・シューズ「CASA SLIPPER」¥198,000/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
定番バッグ「MARGAUX」の進化版として誕生した「MARCO」。新素材のスポーツグレインレザーを使用。
バッグ「MARCO」¥1,195,700/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
ジャケットのインナーとして着たい素朴で温かな表情が魅力的なニット。
ピークドラペルジャケット¥646,800・コットンとリネンの混紡糸で編まれたニット¥224,400/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
ザ・ロウの洋服は過度な装飾が避けられていて、素材選びやディテールの完成度にこそメゾンの魅力や美学が表れている。こちらは、シャツの上にニットポロとシャツジャケットを重ねた着こなし。さまざまな素材の黒をレイヤードすることで、奥行きのある首元が完成する。
ポプリン織りの極細メリノウールのシャツジャケット¥431,200・シルク、カシミヤ、リネンをブレンドしたニットポロ¥336,600・シルクポプリンにウォッシュ加工を施したシャツ¥320,100/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
側章のないタキシードパンツは、ミッドライズかつストレートシルエットでシャープな印象。足元は白いレザースニーカーで少しだけ崩してみるのも面白い。
シングルブレストタキシードジャケット¥612,700・同素材のタキシードパンツ¥250,800・シーアイランドコットンのシャツ¥268,400・レザースニーカー「CLEMENT SNEAKERS」¥169,400・ボウタイ(参考商品)/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
テーラード仕立てのストレートシルエットのパンツを合わせることで、よりエレガントなムードが引き立つ。
ポプリン織りの極細メリノウールのシャツジャケット¥431,200・シルク、カシミヤ、リネンをブレンドしたニットポロ¥336,600・シルクポプリンにウォッシュ加工を施したシャツ¥320,100・テーラードパンツ¥250,800・シューズ「CASA SLIPPER」¥198,000/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)