関祐介さんが教えてくれたモンベルの財布

「この財布はペラペラなんですけど、中にカードが入るとそれ自体が芯素材になって、急にエッジのある形に変わるんです。建築の構造とすごく似てるなと思って」。東京と京都に拠点をもち、世界中からオファーがあるために、常にあっちへこっちへとウロウロしている建築家、関(祐介)さん。見せてくれたのはモンベルの財布。キャッシュレス文化となった今、薄くて小さい財布が世間の主流。現金社会の京都ですら、大きい財布を使う人は減っているのかもしれない。でもモンベルはそんなマーケティングの結果で作ってはいないだろう。小さいほうがアウトドアには向いているからというだけの理由かもしれない。そんなところがイケてる。さらに「財布はブランドのロゴがバーンと入ってるとちょっと考えてしまうんですよ。できれば入ってないほうがよくて」と関さん。ブランドロゴによって自分の属性が決定されてしまう。関さんがハイブランドの財布を持ってるのはなんだかキャラじゃない。それに、モンベルはロゴがバーンと入っているものの、いやらしさを感じない。そこも奥ゆかしくていいのだ。モンベルならロゴが入ってても許せる。その感覚はなんだろう。「あいつはいつも文句も言わず、しっかり仕事してくれてるからいいよね」みたいな、友達を信じる感じに近い。それは信頼の証し。ザ・ロウのバッグに近いような。2026年の財布事情の最先端は、ここにある。

三つ折り財布「トレールワレット」縦10.1㎝×横7.2㎝ ¥2,400/モンベル(モンベル・カスタマー・サービス)