エルメスのベルト 「エトリヴィエール」

「10年、20年使えるベルトってほかに聞いたことないよ」

長谷川昭雄(スタイリスト)
スタイリスト。とにかくいいものを作りたいと願っていて、その熱量と愛がヤバい。「調べれば出てくること書いてもつまらないじゃん。まだどこにも書かれていないことを書こうよ」「小さなキャプションが面白くなきゃね」などなど。一緒にいると雑誌づくりってこんなに楽しいんだと気づかせてくれる人。(UOMO編集 中林)


「エルメスのスタッフの人と話すと、多くの人がこのベルトをつけているんだ。エトリヴィエールってエルメスの中でいちばん古いベルトで、すごくいい革を使っているうえに、馬具を作る技術を取り入れているから丈夫なんだって。普通だと使っていくとどうしてもホールは広がるし、強く締めればベルトループに食い込んで革がめくれるし、ステッチが切れるようなことも起きる。だけど、10年、20年使ったものを見せてもらっても状態がいいんだ。長年たっても老けない、いや、老けてもカッコいいまま。しかもエルメスのこのシリーズのベルトはバックルのデザインがめちゃくちゃシンプルでシック。どこのベルトもいちいち変な主張があったり、どうしようもなく貧相だったりして、とても人様に見せられるようなもんじゃない。それに比べたら、こんなにも長い年月、シンプルで美しい状態を維持できる、いや、使うほどに美しくなるベルトなんてヤバすぎる。こんなに魅力があるのなら、フロントだけタックインしてバックルを見せたコーディネートをしたくなる。デニム用に一本買ったけど、スーツ用にも一本買おうかと思ってるんだ」。

1920年に誕生した、3本の手縫いのサドルステッチが特徴的なベルト。「エトリヴィエール」とはフランス語で馬具のあぶみを鞍につなぐ革の部品を意味する。こちらは約14年着用したスタッフ私物。

エルメスのベルト「エトリヴィエール」/私物 ※店舗への問い合わせはご遠慮ください。