「靴下やパンツなど見えないところにきちんと気を遣えるかどうかが、ファッションにおいていちばん大事。しっかりと清潔でいいものを身につけている人はそれだけで信頼できるし、本当のおしゃれ」と長谷川は言う。スタイリングをする際、ソックスさえもたいてい替えているのだが、それはひと手間を加えるだけで、その人が魅力的に見えてくるからだそう。中でもヤハエのソックスは肉厚さ、質感、色、すべてにおいて完璧で、これを超えるものはなかなか見つからないとのこと。「Slipper Socks」というモデル名のとおり、ルームソックスとしてはけるほどのボリュームが特徴。日本で明治時代に発明された「ガラ紡」という、糸を非常にゆっくりと紡いでいく技法で作られている。通常は捨てられてしまうオーガニックコットンの落ち綿を原料にしていて、糸の太さや撚りに自然な揺らぎが生まれ、均質ではない表情をもっているのも魅力。出来上がったソックスは風合いやサイズに個体差が出るため、手作業で似たような2枚を選んで一足分にしているという。また、「ガラ紡」特有の膨らみのある厚手の編み地は扱いが難しく、爪先部分の縫製にも手作業が欠かせない。不均質さや扱いにくさを排除するのではなく、受け入れながら製品として成立させていくところに手仕事が詰まっている。凸凹によって空気をたっぷり含んでおり、柔らかなはき心地で、ゴワゴワした見た目とのギャップがいい。インディゴのものは爪先に藍染めのワンポイントがある。

オーガニックコットンの落ち綿のルームソックス インディゴ(各)¥4,180・カーキ・ホワイト(各)¥3,630/yahae(yahae kiyosumi)