パタゴニア恒例の「PRESS PREVIEW 2026年春夏」が1月下旬、開催された。2回に分けてお送りする試着ルポ 前編では、注目のライフスタイルカテゴリーとエクイップメントの新作を中心に紹介。スタイリスト:瓜坂拓海(身長175cm)が気になるアイテムをあれこれ試着してみた!
★試着したサンプルはすべてサイズM。
Men’s Lifestyle Essentials|ゆったりとしたフィット感で重ね着しやすい新作アウターに注目
前回2025年秋冬「PRESS PREVIEW」でもアテンドしてくれたパタゴニア日本支社 マーケティングの本橋大地さんが、今回も製品解説をしてくれた。
本橋:今回はメンズ・ライフスタイル・エッセンシャルズからご案内いたします。瓜坂さんの隣にあるポスターは、この春のパタゴニアのキャンペーンで「寒暖差が激しい季節に活躍するTransitional Outerwear(トランジショナル アウターウェア)」を紹介しています。今シーズンはタイプの違う新作が4つあります。推しは僕も着ているイスマス・ジャケットの春夏版。
瓜坂:秋冬のイスマス・ジャケットは確かフード付きでインサレーション入りのあたたかいアウターだったかと…。これはイスマス・デック・ジャケットに近いデザインですね。
01. メンズ・イスマス・アンラインド・ジャケット ¥25,850
本橋:秋冬にいろいろな形で展開されているイスマスと同じリサイクル・ナイロンの表地を使いつつ、「アンラインド」、つまり裏地を省いて春夏に着やすいシンプルなジャケットにしました。シルエットもゆったりめにつくられています。
瓜坂:アウトドアブランドのこのタイプのジャケットは、メッシュの裏地がついていたりすることが多いですが、これはシンプルでいいですね。手首と裾がゴム入りだから、フロントを全部閉じると防風・防寒になりますし。
いわゆるドリズラータイプのウィンドブレーカー。PFASを意図的に添加せずに製造したDWR(耐久性撥水)加工が施され、風を遮り小雨を弾く。瓜坂着用カラーはNew Navy、本橋さんのはSlab Khaki。
02. メンズ・ライト&バリアブル・ジャケット ¥18,150
本橋:新製品の2つめはこのライト&バリアブル・ジャケット。持っていだくとわかると思いますが、とても軽くて本体が213g(Mサイズ)しかないんですよ。
瓜坂:これもライフスタイルのカテゴリーなんですか? ランニング用ではなくて。
本橋:ランニングにも、もちろん使えます。パフォーマンス系のアイテムは動きやすさを重視するのでスリムフィットになりますが、ライフスタイルのアウターは、中に着こんだり重ね着しやすいように、普段使い向けのゆったりとしたフィットになっています。
瓜坂:なるほど! 裾にはドローコード付き…絞って着てもいい感じです。
メンズ・ライト&バリアブル・ジャケットはしなやかなリサイクル・ポリエステル素材。チェストポケットに本体を収納できる仕様で持ち運びにも便利。しかも1万円台とはリーズナブルだ。瓜坂が着用したCrisp Greyのようなベーシックカラーのほかに、Coal Orange[左]、Shore Blue[右]といった春夏らしいカラーもラインナップする。
03. メンズ・ライトウェイト・オールウェア・アンラインド・ジャケット ¥ 20,900
本橋:こちらのコーチジャケットも新製品です。ナイロン製が多いコーチジャケットを、天然素材のオーガニックコットンとヘンプでつくりました。通気性のいい天然素材を使うことで、湿度の高い場所や梅雨時などもさらっとドライに着られます。こちらはサンプルがXLしかなく、かなり大きいんですが…。
瓜坂:XLの割にはあまり大きな感じがしませんね。コーチジャケットって少し大きめに着たいアイテムでもあるので、ストリートスタイルが好きならサイズアップもアリかも?
ポリウレタンを2%混紡することでストレッチ性を加えている点も見逃せない。着用したのはベージュ系のWeathered Stone。
04. メンズ・アウトドア・エブリデー・レイン・ジャケット ¥ 37,400
本橋:新作アウターのラストは防水仕様のレイン・ジャケットです。シェルは廃漁網をリサイクルしたネットプラスのリサイクル・ナイロンを使用しています。ライフスタイルのジャケットなのでテクニカルすぎず、カジュアルに着やすいデザインになっています。
瓜坂:せっかくだからシーズンカラーのCoal Orangeを着てみます。メッシュ裏地で袖通しがいいですね! めちゃくちゃ着やすい!
裏面には吸湿発散性を備えたソフトなリサイクル・ポリエステル100%のトリコット・メッシュが配されている。シェルにはしなやかさが魅力の防水・透湿素材、H2Noパフォーマンス・スタンダード2層構造を採用。
通気性のいい天然素材のシャツやショーツの魅力をクローズアップ
本橋:初夏には、酷暑対策として天然素材の涼しさにフォーカスして「Hot Weather Essentials」というキャンペーンを展開します。ヘンプやオーガニックコットンのシャツ生地に凹凸を付けて汗ばむ肌にもつきにくくしたり、織りを粗くして風通しをよくするなど工夫をしています。
瓜坂:夏はやっぱりシアサッカーのような肌離れのいい天然素材のシャツが着たくなりますよね。このあたりが、本橋さんが説明してくれた素材ですか?
05. メンズ・バック・ステップ・シャツ ¥ 12,100
06. メンズ・A/C シャツ ¥ 13,750
本橋:はい。以前からあるシャツですが、サイズを変更しました。どちらのシャツも今シーズから身幅がゆったりとしたシルエットになっています。オレンジ系(Swell Dobby: Coal Orange)のはヘンプとオーガニックコットンを混紡したバック・ステップ・シャツ、イエロー系(Lianas: Natural)はオーガニックコットンをちぢみ織りのような質感に仕上げたA/C シャツです。
瓜坂:薄手でサラッとしていますね。涼しそう。
本橋:A/C シャツは「エアコンディショナーシャツ」が製品名の由来で、エアコンがきいているかのように涼しいシャツという意味で、名づけました。
ちなみにメンズ・バック・ステップ・シャツはカラーによって柄や生地の質感が微妙に異なるので、ぜひ店頭などで実物を見てほしい。
07.メンズ・ライトウェイト・オールウェア・ギ・ショーツ 9インチ[左] ¥14,850
08. メンズ・ライトウェイト・オールウェア・ユーティリティ・ショーツ[右] ¥ 13,750
本橋:シャツと合わせてはいてほしいショーツも、天然素材のものをそろえています。どちらもさきほどのメンズ・ライトウェイト・オールウェア・アンラインド・ジャケットと同じ素材で、両方とも新製品です。
瓜坂:ウェビングベルト付きのショーツはウエストもゴムでラクにはけそう。でも夏の本当に暑い日は、ユーティリティ・ショーツぐらいの短かめの丈がはきたくなります。
どちらも通気性に優れたオーガニックコットン、ヘンプ混紡にポリウレタンが2%入ったストレッチ・リップストップを使用。それぞれ微妙に異なるベーシックカラーを4色そろえている。
アップデートされた定番や人気アイテムの新柄をチェック
ここからはライフスタイルの気になるトピックをまとめてお届け。
09. メンズ・デイリー・ポケット・ティー[左] 各¥8,250
10. メンズ・ミッドウェイト・デイリー・Tシャツ[右] ¥9,900
夏の普段着に欠かせないTシャツはポケットTや1枚で着るのにおすすめのミッドウェイトなど、ロゴなしのタイプを豊富にラインナップ。いずれもコットン・イン・コンバージョン素材(オーガニック認証を目指す過渡期のコットン)を使用している。
11. メンズ・ゴー・トゥ・ウエスタン・シャツ 各¥13,750
オーガニックコットンとリサイクル・ポリエステルを混紡したメンズ・ゴー・トゥ・ウエスタン・シャツは新作。ウエスタン調のスナップ留めスタイルが特徴で、スリム・フィットのゴー・トゥ・シャツとは異なり、レギュラー・フィットで少しゆったりと着られる。Lowlands: Forge Grey[左]とLowlands: Natural[右]の2色展開。
12. メンズ・バギーズ・ショーツ 5インチ ¥9,900
13. メンズ・バギーズ・ロング 7インチ ¥9,900
バギーズはメッシュのライナーを備えた、パタゴニアのアイコンでもある水陸両用ショーツ。2021年から廃漁網を再生したネットプラス・リサイクル・ナイロンに切り替わっている。今シーズンはアマゾンのジャングルをテーマにしたモチーフが新柄で登場。中でも注目は、絶滅危惧種でもあるブラックジャガーをグラフィカルな連続柄にしたJaguar Geo: Dolomite Blue[左]と、クライミングロープと豊かな熱帯のジャングルを描いたTropiclimb: Hot Ember[右]。
どちらのモチーフにもパタゴニアの「故郷である地球を守る」というメッセージが込められている。
Logo|パタゴニアの歴史やメッセージをロゴやグラフィックで楽しく伝える
ここからは毎シーズン、心待ちにしているファンも多いロゴカテゴリーの新製品を見ていく。
14. メンズ・グレート・ウェーブス・レスポンシビリティー ¥6,930
本橋:先シーズンはオーバルロゴが復活しましたが、今シーズンはパタゴニアのルーツともいうべきグレート・パシフィック・アイアン・ワークスのロゴを、北斎の「グレート・ウェーブ」のグラフィックとともにフィーチャーしていきます。
瓜坂:パタゴニアの「グレート・ウェーブ」グラフィックはヴィンテージでも人気ですよね。
本橋:グレート・パシフィック・アイアン・ワークスは、パタゴニアの前身です。今もベンチュラにある直営店はこの名前のままで、パタゴニアがとても大事にしているロゴです。創業者のイヴォン・シュイナードが日本文化を好んでいたことから、奧さんのマリンダ・シュイナードが北斎の木版画にインスピレーションを得てデザインしました。
「グレート・ウェーブス」グラフィックはTシャツ、リンガーT、ロンT、フーディとさまざまなアイテムがそろう。
15. メンズ・ミッドウェイト・'95 オーバル・ロゴ・ポケット・ティー ¥9,900
1995年にサーフカテゴリーのシンボルとして誕生した「オーバルロゴ」はプリント以外にも刺繡タイプもあり、中にはこんなポケTも。
16. メンズ・'95 オーバル・ロゴ・アップライザル・クルー・スウェットシャツ ¥12,100
瓜坂:胸に刺繍で「オーバルロゴ」が入ったスウェット、シンプルでいいなと思いました。
こちらはリサイクル素材を100%使用したニット・フリースのボディで、リブニットのサイドパネルを備えたデザイン。
17. メンズ・ラン・ライク・ルーツ・レスポンシビリティー ¥ 6,930
瓜坂:このグラフィックもグリーンとピンクの配色が今っぽくて気になりました。
本橋:それは老齢樹たちの根のように力を合わせるランニングをテーマにした「ラン・ライク・ルーツ(根のように走る)」のグラフィックです。バックには肺をモチーフにしたツリー柄が描かれています。
瓜坂:言われてみれば、確かに肺ですね…。
パタゴニアらしいユーモアのあるグラフィックだ。
18. メンズ・マルチピッチ・Tシャツ[左] ¥ 6,930
19. メンズ・ミッドウェイト・ウォーター・ピープル・マーク・ポケット・ティー[右] ¥ 9,900
ほかにも、クライミングは瞑想にもなり得るというひらめきから生まれた「マルチピッチ」[左]、初期のシュイナード・エクイップメントのダイアモンド型ネームロゴをアップデートした「ウォーター・ピープル・マーク」[右]などをラインナップ。
ロゴカテゴリーの隣はキャップやハットのコーナー。カラー、デザインともに豊富で、Tシャツのグラフィックと連動しているものも多い。
20. コーデュロイ・キャップ ¥7,150
瓜坂:キャップにも刺繡の「オーバルロゴ」が! ブラックにグレーと同系色で、コーディネートしやすいですね。
この日のニットシャツとコーデュロイの素材感が見事にマッチ。
21. ケープド・マーガンザー・ハット ¥8,800
本橋:面白いところでは日除けのためのケープが付いたキャップが新製品で出ました。速乾性を備えたマーガンサー・ハットのシリーズなので、山も海も行けますしフェスでも活躍すると思います。
瓜坂:間違いないですね。ケープは取り外しできる?
本橋:取り外せない一体型です。ケープの下にボタンが付いていて顎で留めて風に飛ばされないようにすることもできるんです。
マーガンサー・ハットは、水辺のアクティビティに適したパタゴニアの高機能ハット。ケープド・マーガンザー・ハットはUPF(紫外線防止指数)40+のUVプロテクションを備え、トレイルランナーなどにもおすすめだ。
Kids|親子でおそろいが叶うアイテムも豊富。キッズならでの柄モノがかわいい
姪っ子と甥っ子がいる瓜坂は、キッズコーナーも気になった様子。
瓜坂:これはさっき、バギーズで見たジャガーモチーフ。キッズのジャガーには目がある! このセットアップ、かわいいですね…。
表情から察するに、心の中では「甥っ子にプレゼントしたい」と思っていたのではないだろうか? 瓜坂が指摘した通り、大人版ではシルエットだったジャガーだが、キッズ版は顔や体の模様がしっかり描かれていて格段にかわいい。ギフトにも喜ばれそうだ。
Equipment|多用途なデイリーユースの定番「レフュジオ・デイパック」がリニューアル
続いて本橋さんが案内してくれたのがエクイップメントのコーナー。
本橋:レフュジオ・デイパックのシリーズが一新されます。このシリーズは、日常使いがメインですが、軽い登山などアウトドアにも行けますし、ビジネスのシーンでも使ってもらえるようにPC用のスリーブも独立しています。26L、30Lに加えて、今回32Lが新たに追加されました。26Lと30Lはデザインが大きく変更されています。
フロントにプリントされていたpatagoniaロゴはなくなり、代わりに織りネームがあしらわれるように。フロントやサイドにデイジーチェーンが付き、ルックスも大きくアップデートされた。
22. レフュジオ・デイパック 30L ¥18,700
瓜坂:自分で使うなら、フロントにストレッチメッシュのポケットが付いたこの30Lだと思いました。サイズ的にもちょうどいいですし、ロゴがタグになったのも個人的にはうれしい変更点です。そして背面パッドのフィッツロイの稜線。しゃれてます。
背面のフィッツロイメッシュパッドは、30Lだけでなく、リニューアルしたレフュジオ・デイパック26L、新製品の32Lも同様だ。
後編ではパタゴニアの真骨頂でもあるパフォーマンス製品にフォーカスする。
★パタゴニアの2026年春夏製品はECではすでに販売中。2月19日からはストアでの展開もスタートする。
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス TEL:0800-8887-447