アメリカ・サンフランシスコで誕生したワークウェアブランド、ベンデイビスが、創業90周年を迎えるのを記念し、ファッションキュレーターPOGGY氏こと小木基史氏を迎えた全9型のカプセルコレクションが登場。
90年代の雑誌のストリートスナップを彷彿させるメインヴィジュアルには、POGGY氏をはじめ、盟友の栗原道彦氏、藤井隆行氏、中根吉浩氏、山田陵太氏らが登場。それぞれの個性が際立つスタイリングに、購買意欲は否応なしに刺激される。
今回のカプセルコレクションでは、POGGY氏が今まで収集してきた1960〜80年代のベンデイビスのアーカイブをベースにデザインを再構築したという。同ブランドのルーツに立ち返りながらも、現代的な解釈を加えたラインナップで新たな価値を提案。
ベンデイビスの象徴とも言うべきハーフジップシャツを4型。同ブランドの名作ボトム、ゴリラカットやオリジナルベンズとの相性を意識した。
2型ある Mix Half Zip Shirtは一見同じようなデザインに見えるのだが、実は細部にこだわりが。Mix Half Zip Shirt ⅠはPOGGY氏の私物の70年代から80年代の黄色タグのシャツを元に、当時使われていた生地を再現し、裾に段差をつけるなどディテールを現代的にアップデートしており、Mix Half Zip Shirt ⅡはPOGGY 氏の私物の 60 年代頃のシャツを元に、襟型やポケット、カフス裏の赤耳使いなどを再現。当時使われていたような雰囲気のあるメタルファスナーもポイントになっている。
オイルポニーを使用した日本製のシャツとパンツは、ブランド史上初となる試みで受注生産にて展開。無骨なだけでなく品のよさも漂うレザーアイテムは大人が着るべき逸品だ。
オリジナルで開発したTCツイル素材を使ったピンストライプジャケットとパンツのセットアップにも注目。Tシャツとスニーカーを合わせてラフに楽しむのにちょうどいい。さらに同素材でキャップ、前出のハーフジップシャツも展開。
90 年代にストリートカルチャーの洗礼を受けた40代にとっては懐かしく、20代や30代にとっては新鮮に映るこのコレクションの気になる販売店舗は、BENCH AT THE GREENE MEIJIPARK MAE、BEN DAVIS OFFICIAL WEB STORE、detail(金沢)、SELECT by BAYCREW’S。ぜひ実物を見て、そのよさを実感してほしい。
ファッションキュレーター。ユナイテッドアローズでのキャリアを経て 2018 年に独立後、国内外のストリート・クラシック・モードを融合させた独自の視点でファッションシーンを牽引。“POGGY”の愛称で知られ、様々なブランドとの協業やキュレーション、ディレクション等を手がけている。
問い合わせ先:ブレンズ bds@bendavisjp.com